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行政課題の解決と持続可能な未来の街づくりに向けた事業の事例
愛知県 株式会社ビオクラシックス半田

基本情報・事業概要
企業名 | 株式会社ビオクラシックス半田 |
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所在地 | 愛知県半田市 |
設立年 | 2017年 |
事業概要 | 株式会社ビオクラシックス半田(以下、ビオ半田)は、「半田市バイオマス産業都市構想」において2021年秋に整備されたバイオガス発電施設「ビオぐるファクトリー HANDA 」を運営。 「ビオぐるファクトリー HANDA 」では、メタン発酵により発生させたメタンガスを発電設備棟でエネルギー(電気・熱・ CO2)に変換し、メタン発酵後の残さ物(消化液)は肥料として利用。熱・CO2をグループ会社の「株式会社にじまち」で生産するトマト栽培で自己利用するほか、肥料は近隣農地に販売し資源として還元する事で、地域循環ループの一翼を担う。 半田市とともに、地域のバイオマス資源を利用した、持続可能な地域循環型の農業や新たな産業を生み出すことによる地域活性化を図る取り組みを推進している。 |
以下、事業者のコメントを掲載
取組の背景
平成25年に「株式会社にじまち」を設立し、植物工場による農業に参入。しかしながら、平成26年に燃料価格が高騰したことで燃料コストの低減が課題となり、再エネを活用した農業へと転換する方針に決定。
同時に、半田市に相談したところ、地域で盛んな畜産農業を背景とした牛糞の臭気対策やゴミ行政の広域化による廃棄物削減に問題意識を持っていた半田市も協力的に動いてくれることになり、ビオ半田が誕生することとなる。

取組における工夫

- 自治体の協力を得て地域主体へアプローチ
- 自治体が協力的に県や地域住民との調整を行い、事業者が取り組みの説明を実施したことで、理解の獲得に繋げることができた。
- 地域循環ループの構築
- 特徴は、(1)トリジェネバイオガス発電、(2)植物工場によるエネルギー利用、(3)消化液の液肥利用、(4)畜産ふん尿の臭気低減の4つの柱で地域循環を実現。



苦労した点とその対処法・解決策など
- 苦労した点
- 構想段階から実務に移行した時が一番大変であった。新分野の施設であり各種許認可取得のための理解を得る事に障壁があったが、半田市が協力してくれたお蔭で実現することができた。
- 廃棄物処理は新規参入が難しい業界。一般廃棄物のリサイクル率は10%に満たず、ほとんどが焼却処分されている。事業者に説明に行くと、総論OKだが各論になると難色を示す。理由は、分別によってコストが2倍になり、経営コストを圧迫するため。
- コロナによって生活環境や社会情勢が変化し、食品残さの発生量も減少した。そのため原料の奪いが生じ、価格競争も発生。また、物価上昇や人件費等の価格転嫁が難しい状況にある。
- 対処法・解決策
- まだまだ排出者の理解が進んでいないことから、広報活動も含め、行政と協力しながら地道な営業活動が必要である。
- 地域との関わりの一環として、地区のリサイクルステーションに食品リサイクルBOXを設置し、肥料を家庭菜園利用して頂く取組みを計画中。
今後の展望
- 商工会議所のイベントで事業所の一般公開(オープンファクトリー)を実施した。
- 今後、商工会議所や観光協会とも連携し、いずれは観光につなげるとともに、地域の商品を集めて販売できる場を作っていきたい。人口減少社会において、このような人が集まる場をつくることによって、地域貢献できるのではないかと考えている。
お問合せ先
- 中部経済産業局 資源エネルギー環境部 エネルギー対策課
- 〒460‐8510
愛知県名古屋市中区三の丸二丁目五番二号
電話番号:052‐951‐2775
(応対時間:9時~12時、13時~17時)
FAX番号:052‐951‐2568
メール:bzl-chb-enetai■meti.go.jp(FIT申請に係るご相談は、メール:bzl-chb-fit■meti.go.jp)
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最終更新日:2025年3月31日