『Meet up Chubu 』vol.18 インフォマティクス
<開催概要>
◇日時:2023年6月8日(木)16:00~18:00
◇対象:共同研究や新事業展開など協業先探索にご関心のある方
◇現地会場:
ナゴヤ イノベーターズ ガレージ(ナディアパーク4F)
オンライン:Microsoft Teams
◇主催:中部経済産業局、中部経済連合会
<プログラム>
●「フェーズフィールド法とデータ科学を活用した次世代材料設計」
東海国立大学機構 名古屋大学
大学院工学研究科 材料デザイン工学専攻 教授 小山 敏幸 氏
近年、計算熱力学(CALPHAD法)と計算組織学(フェーズフィールド法)の融合により、材料の内部組織形成の定量的モデル化が発展しました。
同時に組織形態情報から各種の材料特性を算出する手法も、様々な分野において進展しています。
さらに以上の体系に、データ科学における逆問題手法を援用することで、材料開発の効率化を実現する試みが注目されています。
本講演では、当該分野の基礎から応用までを解説し、材料設計の未来像について述べます。
材料の内部組織制御に興味をお持ちのメーカーや研究室等との連携を希望します。
小山様ご講演資料はこちら (18,558KB)
参考資料 (122KB)
「CALPHAD法」ダウンロードファイルはこちら (117KB)
「フェーズフィールド法(Python)」ダウンロードファイルはこちら (42,951KB)
●MIを材料開発に!コスト削減と開発の加速を支援
株式会社 日立ハイテク
SCレジリエンス推進本部 マテリアルソリューション部 主任 林 貴之 氏
これまでの材料開発は、研究者の知識や経験に基づいた勘から実験計画を設計し、実験を行い、特性を評価する方法が主流でした。しかしこの方法は、実験回数が多くなるためコスト・時間がかかるというデメリットがあります。
Materials Informatics (以下 MI)は過去の実験データから統計的手法を用いて、目標性能を満たすような実験候補を計算できます。
これにより、データをもとに次の一手を打てるようになり、最終的には材料開発の効率化が期待できます。
本講演では、日立ハイテクが展開する「材料開発ソリューション」の概要 および適用事例をご紹介します。
素材開発(工業部材の適切な配合)、半導体・リチウムイオン電池の製品開発、医療(レントゲン・MRIなどの画像解析・義肢装具開発)、
医薬品(バイオ医薬品開発・ゲノム創薬)、水産・海洋資源(水産養殖の効率化・計測技術)、農業分野の民間企業様(R&D部門など)、公共機関様(大学 研究室など)との連携を希望します。
林様ご講演資料はこちら (2,466KB)
●「産総研のデータ駆動型 材料研究開発」
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 中部センター
極限機能材料研究部門 研究部門長 藤代 芳伸 氏
電子部品や装置部品など、幅広い分野で使われているセラミックスは、今後、市場が拡大するモビリティ電動化、ポスト5G通信分野、医療・ヘルスケア分野などで成長が期待できます。
一方、形状が異なる粉(原料)を制御して、機能構造を構築するため複数工程の条件最適化が必要で、材料開発に時間がかかります。
それらの開発スピードや人材不足を補う一つの方法として、データ駆動型のプロセス開発(プロセスインフォマティックスや自動実験開発など)に挑戦する産学連携アライアンス構築が今後重要となります。
現在、産総研で進めているMPI拠点の動きなどを中心にご紹介します。
粉体などを扱う素材や部品製造企業や、自立実験装置やロボット活用した開発等に関心がある企業、大学の方製品開発をけん引する素材の開発スピード向上を研究機関と考えたい方々との連携を希望します。
藤代様ご講演資料はこちら (4,725KB)
●「文科省マテリアル先端リサーチインフラ (ARIM)事業のご紹介&中部地域で活動するARIM6機関(大学)からのご提案」
文部科学省 マテリアルDXプラットフォーム
マテリアル先端リサーチインフラ(ARIM)
運営機構マネージャー 太田 康仁 氏(上図)
次世代バイオマテリアル ハブ機関 東海国立大学機構 名古屋大学
運営機構マネージャー 大住 克史 氏(下図)
マテリアル先端リサーチインフラ(ARIM)は、ナノテクノロジープラットフォーム事業(H24~R03)における先端設備の共用プログラムはそのままに、
新たにデータ創出プログラムを加え、データ駆動型マテリアル開発のための研究インフラとしてR03年度よりスタートしました。
R03年度、年間利用は3,000件、過去10年間で商品化、アワードにつながった支援は85件です。500名の技術スタッフと1,100台の設備に加え、大学の先生方の協力も得て皆様の研究開発を支援いたします。
大学・高専・公的機関の研究者や、企業やスタートアップの研究開発者とのARIM共用設備の利用及びARIM共用データの利用を通じた連携を希望します。
太田様、大住様ご講演資料はこちら (8,143KB)
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