株式会社きんつぎ【愛知県瀬戸市】
不動産×建築で地域づくりに取り組む「きんつぎ」、瀬戸のまちづくり拠点をオープン!
代表取締役 野々垣氏
目的
株式会社きんつぎは、「地域の豊かなくらしが持続するための仕組みを創る」をビジョンに掲げ、不動産や建築の専門性を活かした地域づくりに取り組む、愛知県瀬戸市の企業である。地域として捉える範囲を徒歩15分圏内とし、“微地域”と呼ぶ。その地域が培ってきた歴史、文化や街のニーズをリサーチし、その背景から導き出されたデザインを描くことで、地域らしさを大切にした場所を創り出している。
同社は、瀬戸のポテンシャルを一過性の流行りにしたくないとの想いから、新しい事業をスタートすることに。地域資源を後世に引き継ぎ、新しい文化を生み出す、いわゆる「ぬかどこ」といえる醸成拠点を立ち上げる。商店街の元洋装店を改装し、2023年4月に「瀬戸くらし研究所」がオープンし、新しい取組が始まる―。
取組概要
「瀬戸くらし研究所」の目指す姿は3つ。「1.観光で訪れた方が気軽に寄り、まちの情報を集められる」、「2.陶芸・アート・飲食などの“ツクリテ”の方が発表できる」、「3.地域の方の日常を楽しくする体験型商店街」だ。陶芸作家に留まらず、食を作る方や学びを提供する方など、瀬戸が培ってきた文化の中心である“ツクリテ”さんの表現の場を商店街につくり、街の賑わいを醸造していく。1階には、気軽に立ち寄れるフードコートのような広場や、シェアキッチン、ギャラリー、DIYができるシェア工房をつくり、自由にゆっくり過ごせるワークショップスペースと、地域の交流拠点となるような場所に。2階は、コーワーキングスやレンタルスペースを設け、イベントや教室を開催するような場を想定しており、「学び」の場としての利用を期待する。
今度の展望
「瀬戸くらし研究所」をはじめとして、「地域の豊かな暮らしを持続させたい!」という強い想いでまちづくりに取り組む、株式会社きんつぎ。瀬戸には、築100年以上の民家や窯垣が残り、陶器のまちとして知られる。これらの地域資源を瀬戸の街に残していくには、残したいという想いだけでは難しい。経済を回す持続的な仕組みが必要であると感じている。その仕組みの一つとして、「瀬戸くらし研究所」の活動をスタートする。商店街内にオープンする新しい地点から、地域内に“賑わい”と“経済循環”が生まれることを目指す。
代表取締役 野々垣氏
株式会社きんつぎ(愛知県瀬戸市末広町2-22)
0561-50-2636
株式会社きんつぎ
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株式会社ツーリズムデザイナーズ【愛知県名古屋市】
名古屋のホテル業界から発起した、オール名古屋で地域の観光を盛り上げる『POWER NAGOYA プロジェクト』
「家族de修学旅行in NAGOYA」
イメージロゴマーク
目的
名古屋の観光産業をさらに推進するため、名古屋市内のホテル業界、名古屋鉄道、旅行会社といった民間事業者と行政が一体となって取り組む、『POWER NAGOYAプロジェクト』。名古屋の観光を牽引する民間事業者や行政が手を取り合い活動するプロジェクトであり、そのメンバーの一員である、株式会社ツーリズムデザイナーズ代表の田尾氏が取りまとめを行っている。同氏はプロジェクトの推進役であり、名古屋の良さを思う存分体験できるプログラムの企画全般を担う。名古屋のものづくり、文化・芸術とオール名古屋の魅力を発信し、地域の観光を盛り上げる。
取組概要
第一弾企画として、「家族de修学旅行in NAGOYA」を開始。ここ数年、家族や小グループで旅行する傾向があることから、学校行事さながらの“修学旅行”ツアーを企画。人気のため、第1期に続き、第2期も延長販売している。歴史、ものづくり、科学など、産業体験を学べるスポットが満載のツアーであり、修学旅行を通じて満喫できるのがポイントである。申し込みはとても簡単で、泊まりたいホテルのプランからエントリーする仕組み。申し込んだホテルからは、「旅のしおり」が届けられ、おすすめ情報を掲載したモデルコースも併せて提案される。参加しやすい仕組みが嬉しい企画となっている。
今度の展望
代表の田尾氏は、名古屋駅北に位置する円頓寺商店街の理事長でもあり、商店街内に喫茶・ゲストハウス「なごのや」を営む。まちづくりや空き店舗対策など地域活性化にも携わっており、POWER NAGOYAプロジェクトを始めたのも、名古屋地域の商業施設に消費を生み出すためである。円頓寺商店街では、これまでも地域貢献に資するさまざまな取組を実施しており、近隣大学の学生と連携した商品開発は、「家族de修学旅行」ツアーで販売されている。また、ITベンチャーからアイデアを募るピッチコンテストを開催するなど、商店街のDX化を進めている。まさに地域活性化のハブでもあり、今後の取組に目が離せない。
「家族de修学旅行in NAGOYA」
株式会社ツーリズムデザイナーズ(名古屋市西区那古野1-6-13)
052-629-5828
株式会社ツーリズムデザイナーズ
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株式会社フェニックス【愛知県豊橋市】
クラブチームに求められるのは、スポーツ競技と人・地域を元気にする“経営力”
ホームタウン商店街との締結の写真
目的
愛知県東三河地域と静岡県遠州地域に拠点を置く、 B . L E A G U E のプロバスケットボールチーム『三遠ネオフェニックス』。そのチームを運営しているのが、株式会社フェニックスであり、2020 年9月に本社をホームタウンの豊橋市に移転し活動している。
フェニックスは、B.LEAGUE の試合興行やグッズ販売を事業とするほか、地域スポーツ振興普及に積極的に取り組んでいる。スポーツを通じて、地域やステークホルダーに愛されるチームづくりを取り組むことで、その地域、人、商環境の活性化につながっている。
取組概要
「B.LEAGUE が目指しているのは、スポーツを通じて地域の社会課題を解決しSDGs を達成しようとする未来社会。その理念をもとに、フェニックスは、地域行事への参加、バスケ教室の開催とさまざまな取組を行っており、活動件数は、1年で160 件にも達している。件数をさらに増やしたいが、実際はマンパワーが追いつかない・・。 クラブと地域がともに元気になるため、フェニックスならではの面白い取組を実施。愛知大学と連携して、商店街魅力向上を目的とした学生による実践型事業や、市内にある「大豊商店街」とホームタウン商店街の締結を交わし、試合の来場者が商店街に立ち寄る環境を作り出そうとる活動などがある。また、東三河の8自治体とも連携協定を結び、試合会場のアリーナでは地元の"食"を楽しめるブースが出店され、相乗効果が期待できる。
今度の展望
2026 年より B.LEAGUE は大きな構造変化が予定されている。クラブが事業投資できる経営環境を整えるために、“NEW B.LEAGUE”では、単年度競技成績による昇降格を廃止し、今後は、クラブが選手強化・スタッフ・地域活動に投資できる経営力が求められる。
ホームタウン商店街との締結の写真
株式会社フェニックス(愛知県豊橋市大橋通二丁目146番地)
0532-35-7528
株式会社フェニックス
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ニシヤマナガヤ【愛知県名古屋市】
複合化施設「NISHIYAMANAGAYA(ニシヤマナガヤ)」『日常に寄り添う商店街』~“行けば楽しい”と思える場所を目指して~
ニシヤマナガヤの中心核である植村氏
目的
ニシヤマナガヤは、名古屋市名東区にある西山商店街の一角に建つ複合施設である。もともとあった建物をリノベーションし、1階には焼菓子屋、コーヒーショップ、フラワーショップの3店舗が入っており、2階にはキッチン付きのレンタルスペース、ニシヤマナガヤを手がけた建築士 植村康平氏の建築設計事務所が入っている。 名古屋市が運営する事業「ナゴヤ商店街オープン」の企画から生まれたのが、「ニシヤマナガヤ」だ。
取組概要
ニシヤマナガヤの中心核である植村氏は、西山商店街振興組合の副理事長でもある。西山商店街全体を盛り上げていきたいとの思いから、積極的にまちづくりに携わっている。商店街にニシヤマナガヤができてから、今までになかった新しいジャンルのお店が増え、商店街に変化をもたらしている。
また、使われていなかった倉庫を「未完美術館」として整備し、地元の大学生や障害者の方など、作り手が発表できる場を設けている。地元大学との結びつきも強く、若いエネルギーを商店街にどんどん取り込んでいる。その他にも、西山商店街のイルミネーション作成のためワークショップを開催するなど、地域ぐるみの取組も活発に行っている。
今度の展望
個店の魅力はさることながら、まち全体としての魅力を高め、「行きたい」と思ってもらえるような、地域の自慢となる商店街を目指している。 地域住民の暮らしの日常に寄り添えるような取組を続けていくことを大切にしており、ニシヤマナガヤが今後地域へどのような変化をもたらしていくのか注目していきたい。
ニシヤマナガヤの中心核である植村氏
ニシヤマナガヤ(愛知県名古屋市名東区西山本通2-23)
052-734-2408
ニシヤマナガヤ
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外宮参道発展会【三重県伊勢市】
“外宮”の魅力を伝える「外宮参道発展会」~まちづくりは誇りづくり~
外宮参道発展会 会長の山本氏
目的
外宮参道は、近鉄・JR・伊勢市駅から伊勢神宮の「外宮」に至る約400メートルの参道に形成された歴史ある観光広域型商店街だ。戦前までは豊作を祈願しに訪れる農業従事者が多かったため、内宮よりも外宮を訪れる参拝客の数の方が多かったそうだが、経済の成長と共に参拝客の層にも変化が見られるようになり、一時は外宮を訪れる人が内宮の3分の1まで減少した。外宮参道発展会では、外宮への感謝と尊崇の念を持って「まちづくりは誇りづくり」をテーマに掲げ、外宮ならではの魅力を伝えていく。
取組概要
20年に一度行われる式年遷宮に際して執り行われる諸神事のひとつである御杣始祭(みそまはじめさい)の後、切株に梢を刺して感謝を表す「鳥総立て」にちなんだ「とぶさだてプロジェクト」では、日々の暮らしを支えている農林水産に従事している方に焦点を当て、取材内容を2~3分の映像にし、SNSなどで発信。伊勢の“精神文化”としての側面も情報発信していく。この秋オープン予定の「菊一文庫カフェ(仮)」では、伊勢神宮にまつわる図書や映像を楽しめるほか、伊勢をより深く知ってお参りしてもらうためのワークショップやポップアップイベントを行うスペースとしても活用する計画だ。
今度の展望
伊勢神宮、特に外宮の素晴らしさを来訪者に発信し、“また訪れたい”と思ってもらえるようなまちを目指す。2033年の遷宮を大きな目標・2025年のお木曳きを目の前の目標とし、更なる魅力の磨き上げに取り組む外宮参道発展会。今後の活動も注目していきたい。
外宮参道発展会 会長の山本氏
外宮参道発展会(三重県伊勢市本町18-18)
0596-28-4933
外宮参道発展会
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中部経済産業局 産業部 流通・サービス産業課
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電話番号:052-951-0597
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