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『MEET UP CHUBU』vol.67
 宇宙産業の未来

 『MEET UP CHUBU』は、「共同研究、新事業展開に向けたオープンイノベーション(協業先の探索)」を 目的としたイベントプラットフォームです。このプラットフォームで 生まれた連携プロジェクトは、産学官からなる各種支援により社会実装の加速を目指します。
 登壇者や追加テーマの募集は特設サイトにおいて随時行っています。
◇登壇や追加テーマ希望の方は『MEET UP CHUBU』特設サイトからお願いします。 こちらから



<開催概要>

◇日時:2025年7月24日(木)13:30 ~ 16:20
◇対象:共同研究や新事業展開など協業先探索にご関心のある方
◇参加費:無料
◇現地会場: STATION Ai(1Fイベントスペース)
 オンライン:Microsoft Teams
 ※参加登録いただきましたメールアドレス宛にURLをお送りいたします。
◇定員:現地会場100名程度(先着順)/オンライン上限なし
◇申込方法:下記申込フォームに記載ください。
◇申込締切:2025年7月23日(水)16:00
◇主催:中部経済産業局、中部経済連合会、あいち・なごやエアロスペースコンソーシアム


●「宇宙戦略基金の概要について」
  中部経済産業局 地域経済部 航空宇宙・次世代産業課長 青山 美代子 氏

 


【中部地域の宇宙戦略基金採択事業の取組紹介】

●「半永久的 Software Defined 編隊飛行と宇宙 MIMO 通信への展開について」
  名古屋大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 准教授 稲守 孝哉 氏

 一般的なサイズの衛星と比較して、製造・打ち上げコストが比較的小さい複数基の小型衛星を用いることで、一基の衛星では成しえない新たな機能を実現する衛星編隊飛行が注目を集めています。一方で、衛星が小型化するほど厳しい質量、スペース、電力の制約が生じ、衛星の相対軌道や姿勢の制御が困難になります。
 この状況を打破するため、小型化に伴い影響を受けやすくなる衛星外の宇宙環境および衛星内の機器の相互作用といった新たな関係に着目しています。これにより衛星の軌道制御のための推進剤不要で柔軟なソフトウェア定義型の新たな編隊飛行技術の構築を目指しています。さらに地球と宇宙間の大容量通信を可能とする宇宙MIMO通信への展開を進めます。
 今後、通信、IoT、衛星製造分野との連携をさらに進めます。



●「振動に強いロケット用小型軽量低コスト電池の開発(JAXA共同研究)と、衛星用軽量低コスト高性能新型リチウムイオンのバッテリーの開発について(宇宙戦略基金採択事業)」
  NU-Rei株式会社 専務取締役CTO(名古屋大学 特任教授兼務) 小田 修 氏

 NU-Rei株式会社は名古屋大学が長年開発してきた独自技術であるスーパーナノグラフェンをリチウムイオン電池(LiB)の負極材として活用し、従来のグラファイトを負極材とするLiBに比べて、面積容量密度5倍、重量エネルギー密度2倍のこれまでに類を見ない高性能電池の技術開発を進めてきました。この新規LiBはロケット用の小型軽量低コスト電池として実用化するためにJAXA共同研究を進めています。また今年度衛星用軽量低コストLiBを開発する宇宙戦略基金としても採択されました。
 今後の開発・事業化のための連携を希望しています。



【中部地域の企業、大学の取組紹介】

●「宇宙機の状況を見える化する軌道上点検サービス SpaceEye」
  株式会社尽星 代表取締役 谷 浩一 氏

 株式会社尽星は「人工衛星を撮影する人工衛星」を製造しており、人工衛星を撮影、解析することで正常動作の確認、PRやトラブルシュート、宇宙保険等にご利用頂くサービスを目指しております。2027年秋にデータ収集用の初号機打上げのため開発中であり、徐々に開発が本格化しています。また打上げ用ロケットの契約の時期が迫りつつあります。
 資金に関するご支援を頂ける方、地上-人工衛星間の通信に伴う技術をお持ちの方との連携を希望します。
 宇宙を見守る目の実現に共感、共創頂ける方のお声がけをお待ちしております。



●「宇宙研究利用推進センターの取組概要・研究シーズの紹介」
  岐阜大学 工学部附属 宇宙研究利用推進センター センター長 宮坂 武志 氏

 宇宙研究利用推進センターでは、本格的な宇宙時代に対応する人材の育成を目的に、高校と大学が連携をしながら教育を行う高大連携による講座、JAXAの超小型衛星放出機構を利用した軌道上での演習プログラムを実施してきました。
 今後はこれまでの取り組みのつながりや知見、宇宙に関する推進システム、ロボット、材料、環境利用等のセンター所属メンバーのシーズを生かして、共同研究・実装に取り組んでいきます。宇宙機器開発や宇宙利用に興味のある皆様方との連携を進めていきたいと考えています。



●「宇宙歯学〜宇宙から始まる歯科医療のイノベーション〜」
  愛知学院大学大学院 歯学研究科 研究科長
  (未来口腔医療研究センター 宇宙歯学研究部門長) 前田 初彦 氏

 人類の宇宙進出が進む中、宇宙環境での歯科医療は新たな局面を迎えています。私たちは、微小重力や宇宙放射線といった宇宙環境における口腔疾患のリスク評価と宇宙歯科医療の研究・開発を推進しています。
 今回は、宇宙歯学の最前線と、その成果を高齢者歯科医療・災害時支援など地上の課題解決へと還元する未来型歯科医療の社会実装ビジョンをご紹介します。
 医療機器・AI・材料メーカー等と連携し、宇宙での歯科治療や遠隔診療デバイス開発と実装を目指します。



【ネットワーキング】


 



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