株式会社BeBlock - 企業の取組事例

株式会社BeBlock

DXに取り組む背景

同社は、プリントビジネスの領域をメインに、企業・飲食店の販売促進を目的としたセールスプロモーションツールの作成からイベントやライブなどの集客に欠かすことのできない各種グッズの作成まで数々の事業を展開。近年では、OEM商品のみならず、エンタメ業界のライセンスビジネスへの参入や自社のノウハウをベースにした中小企業支援など、新たな事業へも進出している。

しかし、現社長が後継者として入社した2002年当時は所謂「街の印刷屋さん」であった。顧客の95%が官公庁であり、経営方針や戦略なども明確にはされておらず、年々、売上げは減少、4期連続の赤字を計上していた。会社の先行きに不安を感じた社長は事業変革の必要性を強く感じ、DXを含む、様々な取り組みを開始した。

事業変革とDXの推進

まずは2003年頃に印刷会社から企業や飲食店の販売促進ツールの販売を行う販売促進支援事業に進出。2010年頃からはWEB通販を開始するとともにWEBマーケティングを強化。この頃から働く環境整備の必要性を感じるようになりDXの取り組みを意識し始めた。さらに2015年頃には漫画やアニメのグッズ製造にも進出、コロナ禍を経て、グッズのOEM生産のみではなく、商品の企画、製造、販売までを手がけるライセンスビジネスも開始するなど次々と新たな事業分野に進出し、事業変革を成し遂げてきた。その結果、近年、大きく売上げを伸ばしている。

事業変革を進めるのと並行して社内のDX推進にも着手した。きっかけは社員の満足度を高めるにはどうしたらいいかという視点であった。様々な情報を収集する中で、まずは自社でも取り組むことができる、タイムカードを廃止し、手のひら認証のクラウド勤怠の導入したことがはじまりであった。その成功体験をもとに徐々にDX活動を社内に浸透させていった。現在では、コミュニケーション(ビジネスチャット、オンライン会議)、セールス(顧客管理、新規営業、名刺管理、日程調整)、製造部門(生産管理、在庫管理)、HR系(採用活動、人事評価)、総務・経理(勤怠管理、請求業務、電子契約)、マーケティング(KPI管理、需要予測)など様々な部門でDXの取り組みが進んでいる。

事業とDXの変移

事業とDXの変移

データドリブン経営

特に力を入れているWebマーケティングの分野では、BIツールを活用してKPI管理を実施している。製品ごとに売上げ、客単価、付加価値、受注数、広告費など、アクセス数など、リアルタイムで自動集計しグラフ等で可視化できるシステムを構築、導入している。導入以前は様々なスプレットシートを確認する必要があり、多くの手間と時間がかかっていたが、導入後は集計作業がゼロになった。また、これらの集計結果から市場調査や需要予測を行い、新たなビジネスの事業を構想していくなど、データに基づいた経営判断を実施している。更に、そうしたデータのリアルタイム共有により社内情報の透明性が上がったことで、社員の経営判断に対する理解が進み、各従業員が変化に柔軟に対応できる環境が整備されるとともに、自ら考え企画するという流れが生まれた。

BIツールを活用したKPIの見える化

BIツールを活用したKPIの見える化

外部人材の活用方法

ITツールの導入にあたっては、外部人材と上手く連携しながら進めている。新たにシステムやツールを導入する際、初めから自社のみで対応することは難しい。そのため、同社では最終的には内製化することを目標にしつつも、まずはベンダーや専門家など外部の人材に入ってもらい、そのサポートを受けながらシステム等を構築していく。そこに社員をつけて外部人材に伴走支援をしてもらいながらノウハウを学ばせて、数年かけて独り立ちできるようにもっていくことで、スムーズなツール導入とその後の内製化を実現している。外部ベンダーに丸投げししてしまうと自社に資産が残らないため、その点を理解して、サポートしてくてる連携先を見つけることも重要だと考えている。

人材育成企業内大学

社員の人材育成のため「BeBlock Academia」という企業内大学を2022年から開校している。デジタルスキルを含む、様々なスキル習得だけに留まらず、自ら考えてアウトプットするようなカリキュラム構成となっている。同社の幹部がそれぞれにテーマを設定し、その分野についての知識を深め、講師として社員に対して講義を実施している。基本はオンラインで全社員がアーカイブ視聴可能となっており、1講座あたり60~90分で就業時間内に開催している。テーマは、「ファンベース(ファンを基盤にして経営やマーケティングを行っていくという考え方)」「経営理念」「歴史」「AIスキルアップ」「セールスの科学」「エンタメ」「海外ビジネス」「品質管理」「SNS運営」「ハラスメント(外部講師)」「財務会計(外部講師)」など多岐にわたり、社員は自ら興味がある講義を履修できるようになっている。

  • 企業内大学の様子

    企業内大学の様子

サイバーセキュリティ

同社の主力事業であるライセンス事業では機密情報を取扱うことがあることから、サイバーセキュリティ対策にも危機感を持って取り組んでいる。場当たり的に対応するのではなく、全社的に取り組みを進めている。まず、外部のセキュリティ診断を利用し、課題点を洗い出しリスト化した。これにより全社的に課題を共通認識として持てるようになった。専門人材が足りないから対策しないのではなく、会社全体として対策を実施できるよう、現在はタスク毎(システム、管理、啓発、ルールなど)にチームを編成。マネージャークラスの社員をリーダーとし、課題解決への具体策を検討している。

  • サイバーセキュリティ対策のタスク管理状況(一部抜粋)

    サイバーセキュリティ対策のタスク管理状況(一部抜粋)

会社概要

団体名 株式会社BeBlock
代表者 松村 祐輔
所在地 愛知県名古屋市中村区名駅5-21-8船入ビル2F・3F(名古屋オフィス)
従業員数 242名(役員、アルバイト・パート含む)
HP https://beblock.co.jp/外部リンク
 

株式会社BeBlock 松村 祐輔
代表取締役 松村 祐輔

本ページに関するお問合せ先

中部経済産業局 地域経済課 情報政策室
〒460‐8510
愛知県名古屋市中区三の丸二丁目五番二号
電話番号:052‐951‐8457
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