Q.御社は、120余年の伝統のもと石臼挽きという抹茶製法に拘りながらも、茶葉の栽培段階から徹底した品質管理や製品トレーサビリティにより、食品加工用の高品質な抹茶の大量生産・即納体制を確立されたと伺っていますが・・・。
A.杉田社長
クリーンルームには
1300台の碾き臼を設置
安全・安心を第一にした
品質管理の徹底
当社は、120余年の伝統と最新設備・技術により、碾茶から最高の色、味、香りを引き出すため、地元産の花崗岩でできた碾き臼による石臼挽き製法に拘っています。このため、1台の碾き臼では1時間に40グラム程度しか製造できません。
そこで、当社では合計1300台の碾き臼を工場に設置することで大量生産・即納体制を構築しています。さらに、碾き臼を管理調整する目立て職人を5人擁し、最高品質のミクロン単位の超微粒子を作るために日々技を磨いています。
また、当社は国内抹茶シェアの45%を占めていますが、抹茶業界では初めてといわれるような最新設備や製造技術を導入して品質管理等のノウハウを確立してきました。
1985年には、抹茶業界初となる品質管理室を設けるとともに、安全、安心、衛生を第一に湿度・温度が一定に保たれたクリーンルームの抹茶工場を完成させました。
2007年、2008年には2年連続でAIB国際検査統合基準(前提条件と食品安全プログラム)において、抹茶業界では初めてとなる最高評価をいただきました。また、2008年は抹茶業界初ISO22000(食品安全マネジメントシステム)の認証も受けています。
このような品質管理の向上の取り組みは、食品加工用原料のメーカーとして多くの食品メーカーと取引このような品質管理の向上の取り組みは、食品加工用原料の メーカーとして多くの食品メーカーと取引をしていく中で、ノウハウを磨き確立させてきたものです。
また、オーガニック(無農薬・有機栽培)による生産などにも取り組むことで、食品安全規制の厳しい欧米にも進出することができ、早くから「Matcha」という名称を海外に浸透させ、食品や飲料素材として世界各地の食品メーカーに提供することができました。
現在、年間生産量の10%弱が欧米への輸出になりますが、今後は20%を目指して取り組んでいきたいと考えています。