1. ホーム >
  2. サポイン技術を探す >
  3. 情報家電部品の高精度化・小型化に対応する多機能付与小ネジの表面加工技術の開発

プロジェクトの基本情報

印刷する

2019年3月18日更新

マイクロねじに対する確実なゆるみ止めと
タッピンねじ締結時の切粉捕捉機能を併せ持った
ゆるみ止めを開発

株式会社 南部製作所

プロジェクト名 情報家電部品の高精度化・小型化に対応する多機能付与小ネジの表面加工技術の開発
対象となる川下分野 自動車、航空機、住宅・インフラ、産業機械、その他(情報家電)
川下企業におけるニーズの対応 高機能化(精度・性能の向上など)
高耐久性(耐熱性、耐食性、耐摩耗性の向上など)
質量低減(小型化、軽量化など)
効率化(生産性・作業性の向上など)
環境配慮(不純物の除去や無害化、廃棄物削減、 CO2削減など)
信頼性・安全性(信頼性の高い検査技術の実現など)
低コスト化(ランニングコスト低減、ロス削減、 省力化など)
短納期化(リードタイム、工程の短縮など)
上記ニーズに対する具体的な数値 径が2mm以下のマイクロねじに対する信頼性の高い緩み防止の要求
タッピンねじの締結時に切削屑を確実に捕捉できる表面加工技術
事業実施年度 平成21年度
事業化状況 事業化済み(すでに販売実績あり)
対象としている素材 金属、樹脂など ねじで締結するもの

プロジェクトの詳細

プロジェクトに至った背景・経緯
高精度・小型化が著しい携帯電話、情報端末、デジタルカメラなどの情報家電分野における部品の締結では、ねじ径が2mm以下のマイクロねじの使用が増加傾向にある。また、コスト低減のため、ナットを使用しないタッピンねじへの切り替え需要も高い。
これらの問題点として、マイクロねじは小径化に伴い、バラツキの少ない安定したゆるみ止め効果の確保が難しい点が、またタッピンねじは、ねじこみ時に発生する切削屑がそのまま残り、最悪の場合、電子部品にショートなどを引き起こすこともある
このような背景から、マイクロねじに対する確実なゆるみ止め技術と、ゆるみ止め目的のみの表面処理加工に切削屑捕捉機能を付与する製品開発が必要であると考え、プロジェクトに至った。
研究開発のポイント
マイクロねじは熱容量が小さく、予熱してもすぐに冷めてしまうため、樹脂の付着量が安定せず、締付トルクに大きなバラツキを生じていた。そこで高周波による加熱装置の最適化と低融点樹脂の採用で、樹脂をねじに確実に融着させる加工技術を開発した。
切削屑の捕捉機能の付与は、従来技術のマイクロカプセル型に代わり、アクリル系特殊粘着剤をベースとした樹脂を新規に開発することで、安価にゆるみ防止と切削屑の捕捉を両立することに成功し、さらに自動加工装置を開発し、生産性の向上も果たした。
研究開発の具体的な成果
1)1~2mmのマイクロねじの緩み防止加工技術の確立
くり返し使用可能、加工ねじの有効期限を持たないなど、他の樹脂系ゆるみ止め製品にはない優位性はそのままに、1~2mmのマイクロねじに対する確実なゆるみ止めの技術を確立した。



2)ねじの多機能型表面加工技術の開発と製品の上市
ゆるみ防止と切削屑捕捉機能に加え、さらに加工範囲を座面裏まで広げることで、シール・防水機能も併せ持った多機能型表面加工処理技術を確立し、製品のサンプル出荷を開始した。
利用イメージ、今後の活用が見込める分野・製品等
携帯電話、情報端末、パソコンなど小型化・コストダウンがますます進む情報家電分野、電動化・電子制御化の流れが加速している自動車関連や工作機械分野をはじめ、ねじによる部材の締結を行う幅広い分野に適用が可能である。
また、ゆるみ止めのみならず、切削屑の捕捉やシール・防水機能などねじ締結に関する様々なニーズに対応し、部材の安心・確実な締結を図ることで、信頼性の向上に寄与できる。

事業化への取り組み

事業化状況、規模 マイクロねじの緩み防止加工技術は、技術の深耕を進めることで、現在では融点の高い現行処方による加工ができるようになり、適用範囲の拡大につながっている。径が2mm以下のアロック加工本数は全体の4割を超え、上市後35年が経過した「アロック」のさらなる用途拡大と売上向上に寄与している。
ねじの多機能型表面加工技術は、商品名「タックNエース」として、液晶テレビ、カーナビなどの従来用途に加え、LED照明器具等や建築用ドリルねじなどの新たな分野にも採用された。さらにシール防水機能を付与した「タックNエースシール」は、屋外設置機器などの簡易防水用ねじとして採用が進んでいる。
事業化による効果 切削屑捕捉やシール防水など、単にねじのゆるみ止めにとどまらない新たな製品開発を行ったことで、ねじ締結に関する様々なニーズが得られるようになり、販路拡大につながっている。
知財・広報活動 特許:切屑捕捉機能を有するタッピンネジおよびその製造方法(No.4722798)
展示会・商談会の出展(Tech Biz、メッセナゴヤ等へ出展)
今後の見通し マイクロねじの緩み防止加工技術においては、産業界のニーズに応えるため、1mmよりさらに小さい極小サイズのマイクロねじの開発を引き続き行っている。 
ねじの多機能型表面加工技術においては、切粉捕捉と緩み防止機能を市場に周知し、用途開発の進展を図る。さらにシール・防水機能を持たせた「タックNエース」を、ユーザー評価を得ながら引き続き市場開拓を進める。
当初の目標を踏まえた
上での達成度や
新たな課題
さらなる小型化・コストダウンの流れに備え、1mm未満のマイクロねじに対する緩み防止加工技術の確立と処理加工本数の向上を図る。
ねじの多機能型表面処理加工は、市場ニーズの把握と製品の改良、性能の向上を図る。
川下産業からの引き合い状況
(件数等、内容)
家電メーカーや自動車関連産業、建築業界など多岐にわたり採用されている。

研究開発の体制

事業管理機関 株式会社 南部製作所
法認定事業者 株式会社 南部製作所
研究実施機関 株式会社 南部製作所

PRコメント

当社は2014年で創業75年を迎え、現在ではゆるみ止め加工業界でトップクラスを堅持するアロック事業部と、あらゆる分野でのユーザーニーズに対応した産業機械の設計製作メーカーである機械事業部からなります。
30年に及ぶ信頼のブランド「アロック」は、繰り返し使え、加工ねじの使用期限のないナイロンパッチ型ねじゆるみ止め加工です。浸漬塗布タイプの「タックN」シリーズは、切粉を嫌う電子部品の締結やシール・防水機能を有した多機能タイプの新しいねじゆるみ止め加工です。
この他にも樹脂を利用したねじの表面処理加工技術を通じ、締結に関する様々な問題解決のお手伝いをいたします。
機械事業部では、成形加工機や検査分別機器などの製造・生産現場における省力化機器やマグネット(磁力)を応用した汎用の搬送装置など、創業以来の豊富な実績と培った技術力を駆使し、日々多様化する生産現場のご要望に幅広くお応えしています。
今後の海外展開につきましては、マーケットの成長性やコスト競争力などを総合的に判断し、積極的に進めていきたいと考えております。

事業の参考となるサイト

研究開発成果等報告書: https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/portal/seika/2009/21h-60-9-4.pdf
ホームページ: http://www.nanbu-s.co.jp/
「アロック」振動ゆるみ試験: https://www.youtube.com/watch?v=QzCoid3D9pc&feature=youtu.be
「タックNエース」防水試験: https://www.youtube.com/watch?v=uKSa7_mTbFY&feature=youtu.be
省スペース型垂直搬送機「バーチカルキャリア」: https://www.youtube.com/watch?v=P00GmGTZQuA&feature=youtu.be

企業情報

社名 株式会社 南部製作所
(法人番号:4180001060154)
所在地 〒457-0863 名古屋市南区豊一丁目53番5号
電話番号 052-691-2013
社員数 44名
資本金 1000万円
業種 金属製品製造業、はん用機械器具製造業
事業内容 ねじの表面加工処理、各種産業機械の設計・製作
URL http://www.nanbu-s.co.jp
生産拠点エリア 国内 所在地:愛知県名古屋市南区,瑞穂区
海外生産対応 可 対応可能エリア:現地のねじメーカー、商社経由で対応中
主要な取引先 イワタボルト 株式会社、株式会社 オーハシテクニカ、 株式会社 テクノアソシエ、日産ネジ 株式会社、富士セイラ 株式会社
本プロジェクトに
関する問い合わせ先
部署名
アロック事業部
  • 職場風景、企業ロゴ、
社屋など
  • 職場風景、企業ロゴ、
社屋など

条件から探す

業種から探す

製造業

年度 ~ 年度
事業化状況から探す
ニーズから選ぶ
エリアから探す

サポイン技術登録数

239
(2018年11月13日現在)
  • サポイン技術検索
  • サポイン技術一覧
  • 現在研究実施中のサポイン事業一覧はこちら

トップページへ

このページの先頭へ