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プロジェクトの基本情報

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2019年3月18日更新

環境負荷を低減し、
作業者の安全も確保するエッチング処理代替技術

小川工業 株式会社

プロジェクト名 トリアジンチオールを用いたクロム不要樹脂装飾めっき技術の開発
対象となる川下分野 自動車、航空機、環境、住宅・インフラ
川下企業におけるニーズの対応 高機能化(精度・性能の向上など)
高耐久性(耐熱性、耐食性、耐摩耗性の向上など)
質量低減(小型化、軽量化など)
環境配慮(不純物の除去や無害化、廃棄物削減、 CO2削減など)
低コスト化(ランニングコスト低減、ロス削減、 省力化など)
上記ニーズに対する具体的な数値 ・樹脂めっき前処理工程における6価クロムの使用量ゼロ
・工程水使用量:30%低減
・めっき密着強度:10N以上
・基材の比重低減:5%
事業実施年度 平成20年度~平成22年度
事業化状況 実用化済み(完成はしているが販売実績はなし)
対象としている素材 東洋理工 株式会社:GFRP, CFRP, PPS, PE, PP, PVC 等
小川工業 株式会社:ABS,PP,CFRP等

プロジェクトの詳細

プロジェクトに至った背景・経緯
環境配慮への取り組みが国際競争力をも左右する状況に鑑み、現在の樹脂装飾めっき製造におけるクロム酸エッチング工程を経た無電解めっき工程の代替として、今後積極的な活用が期待されるトリアジンチオールに係る分子接着技術を樹脂の装飾めっき製造に応用して、国際的に要請されている有害物質フリーの課題に応える環境に配慮した六価クロムを用いない無電解めっき技術を開発する。
研究開発のポイント
欧州におけるRoHS指令及びELV指令等により、環境に影響を及ぼす化学物質の使用について国際的に規制が強まり、これに対応するため、鉛フリー・六価クロムフリーのめっき技術の開発が大きな課題となっている。
本計画では、樹脂装飾めっき工程におけるエッチング処理工程での六価クロム不要のトリアジンチオールを用いた環境に配慮したTES処理(特開2007-17921他、日本接着学会誌 Vol.43 No.6 2007)を技術シーズとし、新たなめっき技術の確立を目指した。現行のクロム酸を用いたエッチング処理用の高価なめっきグレード樹脂に頼らない安価な材料の選択によるコストダウン化を図るとともに、従来の技術ではめっき処理が難しかった素材にも適用させ、様々な需要への対応を図る。
研究開発の具体的な成果
ABS、PC、PPS、PVC、FRP等様々な素材に対して不具合なく均一にめっき処理することに成功した。そのうち、ABSおよびFRPに関しては、尺が1000mmを超える大型の成形品に対しても問題なくめっき処理することができた。また、PPへのめっき処理は、ABS同等以上の高い密着力を得ることも確認できた。

利用イメージ、今後の活用が見込める分野・製品等
耐衝撃性などABS製の部品に比べ、より高い性能が要求されるFRP製の自動車用部品に対する装飾めっき製品、建材あるいは水回りのプラスチック製品に対する装飾めっき製品、また、デジタル家電産業など他産業へ技術の適用が期待できる。

事業化への取り組み

知財・広報活動 新聞発表:化学工業日報(2013年9月30日掲載)、
出展:中部ものづくり基盤技術展
今後の見通し 各種素材に対するめっきサンプルの作成、客先へのPR活動を実施していく。
また、製造プロセスのクロム酸フリーだけではなく、製造物のリサイクル性をもたせることが可能となってきたことから、川下ユーザーが強く期待するニーズへの対応もできると判断している。

研究開発の体制

事業管理機関 公益財団法人 中部科学技術センター
法認定事業者 東洋理工 株式会社
小川工業 株式会社

PRコメント

樹脂装飾めっき部材の生産プロセスにおいては、電気めっきの前処理工程としてクロム酸を用いたエッチング処理工程が必要不可欠とされおり、工業化という観点からは、生産性及び環境への負荷といった技術課題はあるものの、その工程に代わる十分な環境に配慮しためっき技術が確立されていない状況にあります。本事業において、TES処理を技術シーズとし、新たなめっき技術の確立をしました。同業2社が参画し、それぞれの生産ノウハウを生かしつつ、本技術を用い、東洋理工 株式会社では、大型の成形品に対しても樹脂めっき前処理が可能な設備を追加導入し、尺が1000mmを超える大型の量産品に対してめっき処理することに成功しており、より量産に適した環境での研究開発に取り組める環境にあります。今後は、生産工程の見直し等によるコストダウン化を検討し事業化を推進していきます。また、小川工業 株式会社では、被膜の密着強度はクロム処理をしのぐ超高密着金属被膜を付与できる樹脂メッキ技術の確立、メッキが難しいPPなどでも強靭な被膜を形成できることを見出しています。自動車部品への適用、さらにPP製品の様々な加工への適用も視野に入れ、事業化を推進していきます。

企業情報

社名 小川工業 株式会社
(法人番号:7180001006204)
所在地 〒455-0831 愛知県名古屋市港区十一屋1-14
電話番号 052-381-7000
社員数 150名 (男性  70名、女性  80名)
資本金 5000万円
業種 金属製品製造業
事業内容 樹脂製品の成型、めっき、塗装、組み立てを一貫して製造
URL http://ogawa-j.co.jp
保有する生産設備と
スペック
樹脂射出成型機1600t以下 18台、樹脂全自動めっき装置 2基、塗装ブース 10ブース、塗装ロボット 3基、専用組み立て装置 多数
生産拠点エリア 国内 所在地:愛知県名古屋市
海外 所在地:タイ チョンブリ
海外生産対応 不可
主要な取引先 豊田合成 株式会社、森六 株式会社、村上開明堂 株式会社、ファルテック 株式会社 等
本プロジェクトに
関する問い合わせ先
部署名
技術開発室

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