2019年3月18日更新

プロジェクトに至った背景・経緯

部品加工業においては“高精度加工”が求められ、工作機械業界では新機種開発が進んでいるが、加工の際、“治具”など加工物を保持するものが高精度に位置決めできなければ、要求に応える事ができない。
本研究では、ピン/ブッシュのはめ合い方式による高精度位置決め技術を確立し、未熟練者でも１μｍ以下の高精度で安定した位置決めができる高精度治具の開発を目指す。
今回のプロジェクトでは、位置決め精度１０μｍを目標に事業化を目指す。

研究開発のポイント

部品加工など製造業で一般的に用いられる加工物や加工治具のピン方式位置決め方法は、ピンとブッシュから成り、ブッシュをピンにはめ易くするために、一方は円筒状、他方はダイヤ状とするのが一般的である。この方式は安価であるが“ガタ”が生じやすく、高精度な位置決めは向いていない。
本研究ではテーパピンとテーパブッシュを用いてなおかつ弾性変形を活用することで位置決め精度の高精度化を図る。

研究開発の具体的な成果

2012年11月より新製品「フレックスロケーター」として販売に至る。

利用イメージ、今後の活用が見込める分野・製品等

自動車産業、航空機産業、工作機械産業での各種アタッチメント交換時の位置決めや小型・大型各種の加工機械での治具交換時の位置決めに活用が見込める。

お客様がすべての起点であることを全社員が強く意識し、お客様に価値を認めて頂けるような、当社ならではの独自性の高い新製品の開発やサービスの向上に努めています。