冷凍・冷蔵倉庫の冷凍設備等更新による省エネルギー事業

ハヤマ運輸株式会社

平成28年度 エネルギー使用合理化等事業者支援事業

運輸・倉庫業

★冷蔵・冷凍設備をすべて高効率機に更新!
★省エネ補助金の活用 ⇒ 補助率は1/3
★冷媒のフロン対策とともに、大幅な省エネを達成

冷凍設備室内機
冷凍設備室内機
  • 水冷式冷凍機を空冷式に変更し、能力・台数を適正化
  • 冷媒のフロン対策を実現
  • 変圧器、照明設備も合わせて高効率化
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事業の概要

 食品の配送と冷凍・冷蔵保管を取り扱う中小企業ではあるが、自社の輸送運行管理や経理業務に関する業務効率化に対し、「中部IT経営力大賞2017」で奨励賞を受賞するなど運輸業界では異例のIT経営活動が評価されている。
 30年近く稼動してきた冷凍機の老朽化によるメンテナンスコスト増に加えて、フロン(R22)冷媒の全廃期限が迫る中、冷凍・冷蔵設備の更新を検討していたところ、省エネ補助金を活用する設備高効率化更新の提案を機器メーカーやコンサル会社より受けた。
 主力の冷凍・冷蔵設備だけでなく、照明機器や変圧器も高効率化する範囲に含め、平成28年度に補助金申請を行い、無事採択された。

導入設備の概要

○冷凍設備
水冷式冷凍機3台・冷凍能力245.2kWを、空冷式冷凍機4台・冷凍能力159kWに、空冷式冷凍機5台・冷凍能力140.7kWは、122.4kWへサイズダウンし更新
高効率機の採用で能力を適正化し、冷媒は、R22からR410Aへ変更してフロン対策を実現

○照明設備
蛍光灯43台をLED照明に変更
定格消費電力3440kWから974kWへ

○変圧器
3相300kVA1台、単相50kVA1台 トップランナー設備に更新
全損失1669Wから974Wへ

冷凍設備室内機
冷凍設備室内機 室外機と冷風配管
室外機と冷風配管
変電設備(変圧器)
変電設備(変圧器) 集中監視盤
集中監視盤

省エネ効果

○省エネ設備導入部分のエネルギー削減量
 (1)冷凍設備・照明・変圧器の高効率化
    事業開始前(平成27年度)  279.0kL/年(原油換算値)
    事業開始後(平成29年度)  138.6kL/年 
    削減エネルギー量 140.4kL/年(50.3%)
    当初計画値63.1kL/年に対し223%の大幅達成

 (2)ピーク対策効果(夏冬期電力平準化時間帯の電力使用量の削減)
    事業開始前(平成27年度) ピーク時間帯電力量404.76千kWh
    事業開始後(平成30年度) ピーク時間帯電力量185.60千kWh
    削減効果量 219.16千kWh 
    当初計画値79.59千kWhに対し275%の大幅達成
    ※事業開始前後ともに年度は4月~3月のデータ

○事業所全体の省エネ効果
 事業開始前(平成27年度)301.4kL/年 ⇒ 事業開始後(平成29年度)283.0kL/年、削減率6.1%
  生産金額を分母としたエネルギー消費原単位評価では、増産もあり削減率25.0%
  デマンド削減効果  平成27年度255kW  ⇒平成29年度225kW 

事業者・事業名等

事業者名

ハヤマ運輸株式会社

事業所名

本社

所在地

愛知県海部郡飛島村竹之郷4丁目139番地

業種

運輸・倉庫業(冷凍・冷蔵倉庫)

補助金事業名

ハヤマ運輸(株)冷凍・冷蔵倉庫 高効率冷凍機・LED照明・ 高効率変圧器導入による省エネルギー事業

総事業費

118.8百万円

補助金額

35.0百万円

協力企業

株式会社豊国エコソリューションズ

施設外観
施設外観

葉山社長様へのインタビュー

葉山晋一様
社長 葉山晋一様

まず最初に、今回の省エネ活動に取組んだきっかけからお聞かせください。

平成2年にこの場所に冷凍・冷蔵倉庫を建設し水産品から始めて広く食品全般の保管・配送を行ってきましたが、近年、冷凍・冷蔵設備の機械故障が目立つようになり、メンテナンス負担が増えてきました。
冷凍設備のフロン問題もあり、そろそろ更新を考えねばならない時期でもありました。
そこで、平成27年に設備工事メーカーと検討を開始する中で、新冷媒対応の冷凍機の提案があり、補助金の活用もできるかもしれないとの話を得ましたので、それでやってみようということになりました。

最初から「補助金有りき」ではなかったのですね?

ええ、冷媒のフロン問題で設備更新は必須だと考えていたので、同業他社に先駆けて対応をしたいとの想いでした。
当然、メンテナンスの問題もあったし、電気代を節約したいという点も後押ししています。

補助金の申請はスムーズでしたか?

設備メーカーから紹介を受けたコンサル会社と相談し、冷蔵・冷凍機の高効率化更新と、それ以外にもLED照明による機器の効率化とトップランナー変圧器への更新を加えて省エネ効果を高め、平成28年度に工場・事業所単位として申請しました。

エネマネ事業者のEMSを入れた申請にすると補助率が1/2に上げることもできたと思いますが?

製造工場ではないし、運転状況が製品により変化することもないので、EMSまでは考えませんでした。
それでも1/3補助はとてもありがたいことです。

冷凍機は3台が4台に更新となっていますが?

1階の大きな80馬力の冷凍機を、リスク分散の考え方で40馬力2台に分割しましたので、数量は1台増えたように見えますが、能力的には全体で事業前より減少しています。外気と接触する機会の一番多い場所ですから故障した時のリスクも考え、この機会に対応しました。

採択決定から工事完了までのスケジュールが厳しかったと思いますが?

工事期間が繁忙期と重なりましたが、メーカーさんや設備工事業者の方にご協力頂き、周到な準備にて無事完了できました。

省エネ成果は期待通りですね。

補助対象となった設備単体の省エネ率は計画以上の達成であり、工場全体で見ても事業開始後の平成29年度が猛暑の夏で不利な条件であったにもかかわらず、省エネ成果を発揮できています。
電力デマンド値も255kWが225kWに削減できました。
また、冷凍機は水冷レシプロ機から空冷スクリュー機に変わったので、水道代の削減もあり、クーリングタワーの清掃の手間も無くなり楽になっています。
倉庫内の照明のLED化については、明るくなって作業環境が良くなったし、寿命が延びたので蛍光灯の交換作業も必要ないのはいいですね。
さらに言えば、倉庫内で電灯の発熱が無くなっている訳で、冷凍機の省エネにも寄与しているはずです。

今後の取り組みについてお聞かせください。

エネルギー消費の大きなものは一応省エネ対策上は高効率化できましたので、運用面でしっかり成果を発揮・継続できるように努めます。
省エネ補助金のおかげで上手く設備更新ができ、ありがたく思っています。
今隣地に冷凍倉庫の増設を計画しているのですが、新設に関しては省エネ補助金の対象にならないのが残念ですね。

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