PRODUCT逸品

株式会社中村製作所(三重県四日市市)

ベストポット(無水調理鍋)ベストポット(無水調理土鍋)

商品の特徴

伝統工芸と精密加工技術のかけ算によって、デザインと機能性を追求した土鍋

三重県四日市市の伝統工芸である萬古焼と鉄の鋳物、それを繋ぎ合わせる高度な精密加工技術によって生まれた土鍋です。誤差1/1000mm以内の精度で鍋と蓋を削ることで、熱と素材の旨味が逃げない構造となっており、野菜のうまみを生かした無水調理に適しています。
サイズ
20cmサイズ
(幅:約24cm 深さ:約10cm 
 高さ:約14.5cm 重量:3kg)
※24cm、16cmサイズもあります。
カラー
ブラック、ホワイト、ピンク、ピスタチオグリーン、マスタードイエロー
特設サイト
https://www.bestpot.jp
使用注意
IH対応不可(レンジ・オーブンなどは蓋を外せば使用可)
ラジエントヒーター、ハロゲンヒーター対応可
PROFILE企業プロフィール

株式会社中村製作所

企業名 株式会社中村製作所
代表者 代表取締役社長 山添卓也
所在地 三重県四日市市広永町1245
創業年 1914年(大正3年)
設立年 1969年(昭和44年)
資本金 2,000万円
事業内容 精密部品加工、産業機械部品加工、工業機械部品加工、チタン製印鑑の製造・販売
電話番号 059-364-9311
ホームページ http://www.nakamuraseisakusyo.co.jp
販売サイトURL https://www.bestpot.jp

「空気以外は何でも削ります」の精神で、常に新しいことにチャレンジ。様々な分野で加工技術を生かす。

1914年に漁網編み機メーカーとして創業。四日市市の産業変化と共に、工作機械部品加工へと移行。しかしながら、リーマンショック後に工作機械の仕事が激減。 1社依存の取引に危機を感じ、「できるだけいろいろな業種でお客様を持とう」と考え、今では工作機械部品に加え、精密部品、産業機械部品、また航空宇宙分野にも進出するなど、様々な分野で加工技術を生かす。 先代がつぶやいた「空気以外はなんでも削ります」をモットーとし、難削材であるチタンを使った印鑑や鍋の蓋の生産も行う。 イタリア語で「削る」を意味する「MOLATURA」のブランド名で、一般消費者向けに開発したチタン製の印鑑「SAMURA-IN(サムライン)」は、2015年度に経済産業省のグッドデザイン賞を受賞。2018年には、クラウドファンディングを活用し、家庭用調理鍋「ベストポット」を開発。 国内外で販売している。従業員55人。

工場の様子
ベストポットの加工
工場の様子
SAMURA-INの加工
工場の様子
工場の様子
展示会の様子
展示会の様子
INTERVIEW創り人にきいてみよう

今月の創り人

代表取締役社長

TAKUYA YAMAZOE山添卓也さん

自社商品の開発に取り組んだきっかけは。

リーマンショックの前までは、主に工作機械の部品を作っていましたが、1社依存状態であったために、リーマンショックで大きな打撃を受けました。 そこで、「できるだけいろいろな業種でお客様を持とう」と考え、様々な分野において加工技術を生かすことを模索する中で、自分達で新しい価値を生み出すことができる一般消費者向けの商品開発に挑戦したことがきっかけです。 そこで、まず展示会へ出展。自社技術を応用したアルミ製のワイングラスを展示して自分達の技術をPRしました。その際に、ワイングラスの底の部分に「中」という文字をデザインで入れたところ、「印鑑にこの技術を加工できるのではないか」というアイデアをお客様からいただき、 印鑑「SAMURA-IN(サムライン)」を製造することになりました。 ただ、「SAMURA-IN」は、自社商品の象徴ではありますが、売り上げが会社の柱となるまでには至りませんでした。そこで、売り上げを伸ばせる商品展開を模索する中で、三重県の地場産業である「萬古焼」と弊社の技術を掛け合わせた「ベストポット」の製作に至りました。


ワイングラス

最初に作った「SAMURA-IN(サムライン)」について教えてください。

「SAMURA-IN」はチタン製の印鑑です。社長業を始めた時に、毎日のようにやっていたのは書類に判子を押すことでした。社長にとって判子を押すという行為は、例えば銀行から借り入れをするなど、会社の重要事項を決定することに繋がります。 そんな時の社長は「清水の舞台から飛び降りる気持ちで判子を押している」のだと感じたことが企画の背景にあります。判子を押す瞬間は、覚悟を決めて、まるで侍が刀を抜くような気持ちであると感じ、その場面に相応しいデザインと素材を使った印鑑を作ることができないかと思いました。 そこに、難削材であるチタンを丸く削ることができるという、自社の技術を組み合わせました。


SAMURA-IN

新商品の「ベストポット」はどんな特徴があるのですか。

鍋本体の素材に採用しているのは、四日市の特産品である萬古焼です。阿蘇山の火山灰を釉薬として鍋内部に使用することで鉄分を多く含み、遠赤外線放射率が安定して高くなります。 また、特殊な羽釜形状と二重構造により、鍋の中で熱がまんべんなく対流し、じんわり、ふっくらと素材の旨味を引き出します。さらに、自社の1000分の1mmの高度な切削技術により、蓋と鍋の接合部分を削り、隙間をなくすことで素材の旨味を逃さず、短時間で素材の旨みをいかした調理ができます。


食卓の風景

自社商品について今後の展開や展望を教えて下さい。

新しく建てる社屋の社員食堂では、ベストポットを使った食事を提供することを計画しています。 自社商品で調理した食事が味わえる社員食堂を完備することで、社員のモチベーションの向上やものづくりに対する誇りが生まれるのではないかと考えています。将来的には鍋のサイズの種類も増やし、炊飯器など新たな商品販売を展開する予定です。 大事にしているのは、お客様に喜んでもらえる商品を生み出していくことです。お客様に喜んでもらえることが私たちの直接のモチベーションにもつながっています。

 「削りを通じて想いを作る」というコンセプトから作った自社ブランド「MOLATURA」は、商品を通じて新しい山を作り孤高の存在になろうという想いも込めています。このたび、自社商品の製造・販売を手掛ける会社として株式会社モラトゥーラを設立しました。 現在は社員2名、パート3名の体制で生産機能しか持っていませんが、今後は営業職を設けて社内で商社機能をもてるようにし、事業を拡大していく予定です。

INTERVIEWボスにきいてみよう

「空気以外はなんでも削ります」という会社のキャッチコピーはどのようなきっかけで生まれたのでしょうか。

先代の父親の口癖が「空気以外はなんでも削れる」でした。この言葉は「新しいものにチャレンジしていく」、「世の中に無い価値を提供していく」という会社の姿勢を表していると考えています。 私は3歳から先代の社長に連れられて工場に来ていましたが、工作機械用の部品を作っているということに対して、イメージと誇りが持てずにいました。更に、リーマンショックで大きな損害打撃を受けた経験から「下請け企業の存在意義は何なんだろう」と感じるようになりました。 自分達で創り手と消費者がwin-winになるような仕事は何だろうと考えたとき、「空気以外はなんでも削ります」というこれまでのスタンスを広く顧客にPRすることが次の展開につながると思い、このフレーズを大事にしています。

自社商品開発によって本業への影響はありましたか。

商品開発の過程では、社内で活発に意見交換がされ、また他社の意見も取り入れることで、自社の技術の特異性を再認識することが出来ました。また、「SAMURA-IN」を見た方が、当社のチタン加工技術を評価してくださって、新たなチタン加工の仕事の依頼もいただきました。その他、 印鑑を見たお医者様から、チタン技術を応用した医療プラント用の小さなチタン製ねじの共同開発の依頼をされ、メディカルクリエーションふくしまに共同出展もしました。

会社として今後目指すことは

弊社の持つ切削技術を活かしながら、特に日常生活で使用する商品の開発を、他の企業と連携しながら進めていきたいと思っています。そのためにも、社内で、商品開発・設計・販売までを行っていけるように体制を拡充させていきたいと考えています。

これからも、自社商品の開発と販売を進めることで、社員自身が誇りを持って働けるような環境を整え、社会に新しい価値を提供していきます。

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