PRODUCT逸品

石川鋳造株式会社(愛知県碧南市)

おもいのフライパンおもいのフライパン

商品の特徴

私たちが目指したのは世界で一番お肉がおいしく焼けるフライパンです

「世界一お肉がおいしく焼ける」ことを追求し、あえて底に厚みをもたせました。人の体に入る料理を作る器具として、塗装やコーティングを一切行わない、安全・安心の無塗装にもこだわりました。 塗装やコーティングが剥がれる心配もなく、簡単なお手入れで一生の道具としてお使いいただけます。
サイズ
全長34cm 外径21cm 内径20cm 全高6cm
重量
1.2kg
材料
ダクタイル鋳鉄、無塗装
価格
9,000円(税抜き)
PROFILE企業プロフィール

石川鋳造株式会社

企業名 石川鋳造株式会社
代表者 代表取締役社長 石川 鋼逸
所在地 愛知県碧南市中松町1-12
創業年 1938年(昭和13年)
資本金 2,400万円
事業内容 水道部品(バルブ・異形管等)の製造
産業機械部品(重機・ロボット等)の製造
アルミ溶解用鋳鉄ルツボ・ラドル等の製造・販売他
電話番号 0566-41-0661
ホームページ http://ishikawa-chuzo.co.jp/
販売サイト http://omo-pan.net/

フライパンは軽くといった世の流れを覆し、あえて重くするといった逆転の発想により、ニッチな層を狙う

80年にわたる歴史の中で培った技術により、次々と営業種目を拡大。自動車部品の製造から、水道部品の製造、重機・ロボット等の産業機械部品の製造、更にはオリジナルのアルミ熔解用鋳鉄ルツボ、ラドル等、あらゆる産業のニーズに合った製品作りに取り組んできた。 しかしながら、主力商品であるアルミ溶解用鋳鉄ルツボ・ラドルの売上げが、ピーク時に比べ現在は1/3以下になり、また水道部品は公共事業の減少から売上げが減少。 更に、車の電動化が進むことで、エンジンに多く使われているアルミ部品が減少し、アルミ熔解用資材の売上げが減少することに危機感を持ち、新しい事業の柱を作りたいとの思いから、自社製品であるフライパンの開発を開始。 軽さを重視した他社の先行商品との差別化を図るために、「お肉がおいしく焼ける」を売りに、あえて厚みをもたせたこの「重い」フライパンは、塗装やコーティングを一切使わず、食べる人への 作った職人の「おもい」をかけて、「おもいのフライパン」として商品化。

工場の様子
工場の様子
工場の様子
工場の様子
広報の様子
広報媒体
調理の様子
調理の様子
INTERVIEW創り人にきいてみよう

今月の創り人

代表取締役社長

K0ITSU ISHIKAWA石川 鋼逸さん

営業部 課長兼技術企画室長

TSUTOMU NONAKA野中 務さん

製造部 製造課長

HIROSHI YOKOYAMA横山 博さん

営業課 庶務グループ

AKIKO SAKAKIBARA榊原 明子さん

なぜフライパン、しかも「重い」フライパンを作ろうと思ったのでしょう。

鋳物の良さである熱伝導率や蓄熱性が活かされ、かつ家庭でよく使われるキッチン用品として、フライパンを作ろうと思いました。 最近のフライパンは軽さを求めて厚みを薄くするあまり、お肉の中までしっかりと焼けないのではないかと常々思っていました。 そこで「鉄板焼きのお店の鉄板が厚いように、フライパンの底を分厚くすればお肉がジューシーに仕上るはず」、「現在のキッチンではIHが普及しており、IHはフライパンを動かさないので、フライパンを扱うときには重量はあまり関係ないのではないか」。 そんなことを考えて、あえて底が厚い、重量が1.2キロの「重い」フライパンとしました。

貴社の技術的な強みがどう製品に活かされたのでしょう。

「鋳肌がきれい」と取引先から評価されるほどの優れた造型技術を有しているのが当社の強みであり、この造型技術を活用すれば、塗装しなくても、錆びにくく、焦げ付きもない特殊なフライパンが製造できるのではないかと考えました。 加えて、長年にわたり培ってきた経験に基づいて特殊な熱処理を施しています。この最後のひと手間をかけることにより、油の浸透が良く、焦げ付きにくく、錆びにくいフライパンを完成させることができました。

開発はどのように行ったのでしょう。

開発に取り組んだのは3~4年前です。社長を含む男性3人に女性1人の企画チームで開発しました。 試作においては、知り合いのレストランシェフや社長がよく行っているゴルフ場のレストランにも試作品を使ってもらい、意見をもらいました。 また、女性はより商品を厳しい目線で見ており、製品開発への気づきが多いことから、社内の女性陣からも沢山の意見をもらいました。 開発段階で最も時間をかけたのは、熱処理技術とフライパンの取っ手の開発です。取っ手は、デザインの他、毎日使っても疲れないように持ちやすさ、重心のバランスを考えながら、何回も試作を重ねました。

試作品
試作品の数々

開発にあたって重視したことは。

新製品開発で重要なことは、自社の技術の強みを分析して、その技術を活かせるかだと考えています。 自社の畑違いのことをやっても失敗します。鋳物製品にこだわり、自社の技術を活かすことができたこと、既存の設備を使って大きな初期投資をかけずに無理せずに取り組んだことが成功の要因ではないかと思います。

もともとは自分がこういうものがあったらいいなという思いからはじめており、みんなに使ってもらわなくても1%の人に使ってもらえれば良いという考えから、思い切った発想で楽しく開発を進めることができました。

営業活動はどうしているのでしょう。

販売は自社サイトだけ取扱いとなっています。SNSでの広報に力をいれており、開発段階から、試作品の写真をSNSで発信していたことで、発売を待っていたお客様から発売して間もなく注文が殺到しました。 販売後すぐに1ヶ月待ちとなったため、量産できる準備を始めた矢先に、yahooニュースや新聞、テレビ等で紹介され、更に注文が一気に増え、現在は800日待ちとなっています。 また、購入されたお客様が、その感想をSNSにアップするなど、全国で応援してくれる方が増えていると感じています。

また「おもいのフライパン」のロゴを作成し、ステッカーやワッペンを作成し、配っています。鋳物は男性というイメージがあるため、女性にも興味を持たれるようなデザインを心がけました。自社の制服にロゴを付け、知人の競艇選手にロゴと社名入りのTシャツを着てもらいPRするなど地道な活動ですが、県内外にファンを作り、それぞれの地域で発信してくれるといいなと考えています。

おもいのフライパン ロゴ
自社の制服は「おもいのフライパン」のロゴ入り

オリジナルレシピの発信も行っていますね。

現在は、フードクリエイターのおかちまいさんにレシピ監修を依頼して、おもいのフライパンを使ったレシピブックを作成しています。 毎月2品紹介していますが、今後はレシピをまとめて本にして販売することも考えています。 レシピ本を参考に、「おもいのフライパン」でお客様に料理を楽しんでもらいたいと思っています。

この先の目標

将来的には会社にキッチンスタジオを作って、工場へお客様を呼んで体験イベントをしていきたいと思っています。また、様々な調理用品を商品展開し、シリーズ化して販売し、ファンを増やしていきたいと思っています。 料理中や日常の生活の中で「こんなものがあったらいいなぁ」というアイデアがたくさんあります。今後は、そのアイデアを商品として形にして、お客様に喜んでいただければと思っています。

INTERVIEWボスにきいてみよう

本業への影響はありましたか。

採用活動にいい影響が生まれると期待しています。鋳物業界に女性というイメージはあまりないのですが、フライパンといった女性に身近な商品を作ることで、若い女性にも興味を持ってもらえるのではないかと考えています。

会社として目指すことは。

将来的には、障害者と女性が働ける職場にしていきたいと考えています。これまでは、障害者の方の働く場所が減ってきているので何かできないかと考えてはいたものの、鋳物の製造現場では現実的に難しいという思いがありました。 ただ、フライパン事業については、製造だけでなく発送の準備や受注などの軽作業があり、障害者や女性が活躍できると考えています。 女性には男性が気付かないきめ細かい部分での能力を発揮していただきたいと思っています。

今後の展開は。

「おもいのフライパン」の量産体制を整えたうえで、次の商品を開発していきたいと考えています。自分で他社の商品を使ってみると「こうするともっとよくなるのになぁ」と思う場合があり、そういう感覚を大切にしながら、常に頭の中で次の構想を考えています。

中小企業では、大きな広告費もかけられないことから、B to Cで進めていくには、どこかに限界があります。資本力のある企業と提携し、B to Bで販売していくことも視野にいれています。そのために、国内市場を開拓して、商品のブランド力を高めていきたいと思います。

Copyright (C) ものづくりプロが創る逸品応援サイト All rights reserved.