最終更新日:令和元年10月15日
欄間松竹梅
きぼりんご
ギター
伝統的工芸品 指定年月日 : 昭和50年5月10日
極めて高い技術を持っていた井波の大工番匠屋七左衛門ら4人が、江戸期の宝暦13年に焼失した井波の古刹瑞泉寺の本堂の再建に際し、京都の本願寺から派遣された御用彫刻師前川三四郎に彫刻の技法を習ったのが始まりで、初期の頃は大工と彫刻を兼業し、寺院彫刻が仕事の大半を占めていましたが、明治時代になると彫刻を専業とするようになり、その卓越した技法で住宅欄間、衝立、木彫額、獅子頭等の置物など一般向けの彫刻製品が考え出されました。
井波彫刻の欄間の図柄は、狩野派の障壁画をはじめ、四条派、丸山派などの自然景物を古くから取り入れ、単に限られた紙面の中に図柄を処理するだけでなく、注文者との対話の中から部屋の間取り、採光、スペースなどを考察して図柄とその大きさを決め下絵を作成するという特色を持っている。
また、井波彫刻欄間の特徴は深彫り技術にあり、ただ単に彫るだけではなく、与えられた材料の実際の厚み以上に深く見せ、かつ彫刻の美感を表現するところにあり、材料の上面、中面、下面の遠近感、動勢を造り出し、特に図柄の一部を、欄間の彫刻部分を囲む外輪にはみ出す「覆輪こぼし」技法は井波彫刻欄間特有のものである。
寺院彫刻で培った丸彫りや透かし彫りの技を活かした曳山彫刻、屋台欄間の技術を応用し、奥行きと立体感がある欄間や置物が作られている。
砺波市、南砺市
欄間 衝立 木彫額 獅子頭 天神様 置物
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