『MEET UP CHUBU』vol.62
 アグリテック ~実証フィールド×未来の農林水産業をつくる~

 『MEET UP CHUBU』は、「共同研究、新事業展開に向けたオープンイノベーション(協業先の探索)」を 目的としたイベントプラットフォームです。このプラットフォームで 生まれた連携プロジェクトは、産学官からなる各種支援により社会実装の加速を目指します。
 登壇者や追加テーマの募集は特設サイトにおいて随時行っています。
◇登壇や追加テーマ希望の方は『MEET UP CHUBU』特設サイトからお願いします。 こちらから



<開催概要>

◇日時:2025年4月24日(木)15:30 ~ 18:00
◇対象:共同研究や新事業展開など協業先探索にご関心のある方
◇現地会場: ナゴヤ イノベーターズ ガレージ(ナディアパーク4F)
 オンライン:Microsoft Teams
◇主催:中部経済産業局、中部経済連合会
◇共催:農林水産省
◇協力:豊橋市



●「未来のアグリ・フードを創るオープンイノベーションの場」
  「知」の集積と活用の場 産学官連携協議会

 農林水産省の「知」の集積と活用の場 産学官連携協議会では農林水産食品分野に異分野の知識や技術を導入し、革新的な技術シーズを生み出すとともに、それらの技術シーズを事業化・商品化へと導く、産学連携によるオープンイノベーションを促進しています。
 大学、地方公設試、民間企業など5,000を超える会員が所属しており、本協議会を通じて仲間集め、情報収集、社会実装が可能ですので、ぜひご興味のある方はご参画ください。



●「牛の行動変容を促し事故を減らす 起立困難予防装置ブジダス」
  NTTテクノクロス株式会社 IOWNデジタルツインプラットフォーム事業部
  マネージャー 赤野間 信行 氏

 全ての肥育農家を悩ませる肥育牛の起立困難。牛が足を投げ出して長時間横臥姿勢を取ることで、第一胃にガスが溜まり3時間程度で死に至る急性誇張症。農家の方々は当たり前のように夜間の見回りをし、危険な横臥姿勢の牛を見つけては声をかけ伏臥姿勢に戻すなど起立困難の防止に努めています。
 ブジダスはこれをAIで危険な横臥姿勢を検知し、自動でスピーカーから声掛けを行うことで農家側の負担なしに起立困難を予防します。

 


●「豊かな海を可視化する!~魚数カウントシステムの展開可能性~」
  ヤンマーホールディングス株式会社 技術本部 イノベーションセンター
  ビジネス推進部 専任課長 高田 直也 氏

 私の所属先では、新規事業創出活動を推進しており、私は0→1フェーズを中心に担当しております。
 弊社では、“A SUSTAINABLE FUTURE”をBRAND STATEMENTとして掲げており、関連する領域で将来に向けた事業創出に取り組み始めました。
 弊社の養殖業向け既存プロダクトである魚数カウントシステムをアップグレードしていくことで、水産業の効率化や海産物の高付加価値化(輸出産品としてのさらなる差別化)につながる可能性を模索しているところです。
 具体的には、定置網漁の効率化、海藻類の食害対策、藻場再生活動の見える化による海域のブランド力向上などにつき、現場でのニーズ確認をはじめ、将来的には共同研究・実証・社会実装等での共創を希望します。

 


●「害虫防除と安定生産に向けた振動農業技術の開発」
  SDGsに貢献する新たな植物保護技術研究開発プラットフォーム
  国立大学法人九州大学大学院 理学研究院 生物科学部門 生態科学研究室
  教授 立田 晴記 氏

 農業生産の現場では安定的生産に関する課題に対して、化学農薬や受粉昆虫等を用いた既存技術からの転換や補強可能な代替技術が求められています。この現状を踏まえ、振動農業技術コンソーシアムでは、物理的防除技術である「振動」で害虫の行動制御やトマト等作物の受粉・栽培促進を実現し、農業の持続的発展に貢献することを目指して研究開発を進めています。
 技術の社会実装を目指すフェーズに入っているため、実証試験での連携を希望します。

 



●「「日本一アグリテックフレンドリーなまち」をめざす!TOYOHASHI AGRI MEETUP」
  豊橋市 地域イノベーション推進室 主事 喜多 亮介 氏

 アグリテック企業のチャレンジを地域をあげて応援・共創する「日本一アグリテックフレンドリーなまち」をめざし、アグリテック企業と農業関係者との連携による農業課題の解決に取り組むプロジェクト「豊橋アグリミートアップ」を実施しています。
 賞金総額1,000万円のアグリテックコンテストなどを実施し、全国のアグリテック企業や農業イノベーションに関心の高い皆様と連携していきたいと考えています。

 



●「植物の光合成機能を向上させる「グルタチオン」で農業を変える」
  株式会社WAKU 代表取締役 姫野 亮佑 氏

 「グルタチオン」を活用し、持続可能な農業の実現を目指しています。環境負荷低減に向けて化学肥料の使用量を抑えることや、猛暑による作物不良を解決することなど、まさに今、環境負荷低減と生産性の両立が求められています。「グルタチオン」によって、農業における深刻な課題を解決したいと考えております。
 私たちは、この技術の普及を共に推進してくれるパートナーを求めており、代理店契約を通じた連携を希望しています。農業分野の発展に貢献し、真の社会実現を実現するために、多様な分野の方々と協力しながら挑戦を続けていきます。

 



●「持続可能な農業への知を集める:オープンイノベーションで“共生のための農業”を探索する」
  東海国立大学機構名古屋大学 未来社会創造機構 オープンイノベーション推進室
  室長/株式会社Tokai Innovation Institute 取締役 COO 寺野 真明 氏

 名古屋大学が愛知県東郷町に保有する研究・試験農園 東郷フィールドにおいて、様々な企業、事業者による新しい農法、資材を実証しつつ、客観的な評価を可能とする試験用の専用区画を整備しました。事業とアカデミアが密接に連携し、実験のデザインから生育管理、適時のデータ収集、分析・解析までを、総合的、客観的なサポートする取り組みとしつつ、様々なデータを蓄積し、オープンイノベーションによる持続可能な新しい農業に関わる知を集める試みとします。
 農法や資材・商材が持つ特徴や効果を科学的に解明・訴求したいと考えておられる皆様との連携を希望いたします。

 



●「ネットワーキング」