<開催概要>
◇日時:2023年4月27日(木)16:00~18:00
◇対象:共同研究や新事業展開など協業先探索にご関心のある方
◇現地会場:
名古屋大学 Idea Stoa
オンライン:Microsoft Teams
◇主催:中部経済産業局、中部経済連合会、Tongali
<プログラム>
●「全身性エリテマトーデスの新規診断法」
名古屋大学 医学系研究科腎臓内科 特任講師 秋山 真一 氏
SLEは、若年女性に好発する自己免疫疾患で、合併症や薬の副作用により患者のQOLや生命予後は極めて悪く、根治療法はありません。 早期診断・早期治療介入が診療の理想ですが、従来のSLE診断法は煩雑で診断確定までに長期間を要していました。そこで、 私達は尿検査のみでSLEを鑑別できるバイオマーカーを発見し、新規の迅速SLE診断法を開発しました。今回は、全身性エリテマトーデス(SLE)の 新規診断法を主軸とするビジネスプランをご紹介いたします。診断薬の受託製造企業、製薬企業、核酸の合成技術を有する企業・研究室、抗体の 改変技術を有する企業・研究室との連携を希望いたします。
講演資料非公開
●「オーダーメイド透析支援の事業化」
静岡大学 工学部機械工学科 准教授 佐野 吉彦 氏
現在、国内の透析患者は34万人にのぼっています。患者に適した透析条件を設定することは難しく、医師は患者を 元気にしたいと願う一方で「生かすだけの透析」を行っているのが実情です。そこで本事業では、「患者を元気にする透析」 を目指して、患者ひとりひとりに合わせるオーダーメイド透析クラウドアプリを開発しました。本発表では、日本の透析事情、 クラウドアプリの概要、さらに今年起業予定の精密透析ビジネスについてお話しします。医療機器メーカー、アプリケーション の海外展開で実績を有するメーカー等の連携パートナーを探しています。
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●「アルコール依存症を対象とした創薬開発」
藤田医科大学 大学院保健学研究科 講師 國澤 和生 氏
アルコール依存症は国内外問わず患者数が多い精神疾患の一つです。特に、アルコール依存に伴う脳の障害(認知障 害、不安症など)は患者だけでなく周りのご家族のQOL低下に繋がります。本発表では、そういった患者を救うことが出来 る画期的な医薬品開発に向けたプロジェクトについてご紹介いたします。今後の技術開発や販路開拓といったビジネス面 において共に活動いただける企業様との連携を希望しております。
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●「指の痛みを解決するしなやかな人工組織」
名古屋大学 大学院工学研究科 准教授 前田 英次郎 氏
手の親指の関節に痛みを生じ日常生活に支障を来す母指CM関節症は中高齢女性の3人に1人,男性の10人に1人に 発症し,日本だけで約600万人の患者が推定されています。本研究開発では重度のCM関節症患者が受ける関節再形成手術 における問題を解決するしなやかな人工靭帯開発に加えて,痛みを和らげる人工組織の開発を目指しております。
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