橋本電子工業株式会社

「デジタルヘルスの取組で予防領域への拡大を目指す」

取材:2021年7月

同社は、医療機器製造販売の各種業許可を取得し、研究開発から製品組み立てまで幅広く対応されております。平成5年に医療機器開発に着手されて以降、医工連携に積極的に取り組まれ、医師や大学教授のニーズを具現化してきました。

  • 超音波頸動脈血流モニター「FURUHATA」

    超音波頸動脈血流モニター「FURUHATA」

平成23年には東京慈恵会医科大学とともに、血流中を流れる微小な血栓の有無を調べる超音波頸動脈血流モニター「FURUHATA」を開発されました。頸動脈に超音波を当て、ドプラ偏移成分のみを抽出することで、血流の速度を測定するとともに微小な血栓を検出する仕組みです。

  • 測定の様子

    測定の様子

国民生活基礎調査(2019年)によると、要介護5や4になる第1位の原因(約23~25%)は脳血管疾患(脳卒中)であり、要介護3~1でも第2位の要因になっているため、社会全体の医療・介護の負担削減を考える上で、脳血管疾患の予防は極めて重要な課題と言われています。脳血管疾患の予防のためには、合併症の原因となる血圧や血糖などのバイタルデータを間接的な指標として広く用いる方法が広く受け入れられていますが、これらのバイタルデータと、直接的要因である血流や血栓との関係や、それらのデータから脳血管疾患リスクを「予知保全」する仕組みはまだありません。そこで同社では、頸動脈を流れる微小な血栓の有無を調べることで脳血管疾患リスク検査できることから、超音波頸動脈血流モニター「FURUHATA」を予防分野で活用しようと試みています。医療機器の技術を、介護分野での予防に適用し、健康診断サービスとして供給するという新たな領域へ挑戦し続けています。

その他、医療機器メーカーへのODM・OEM製品の生産にも対応されている同社。顧客のニーズをくみ取り、柔軟な製品作りに貢献されています。

*令和3年度「地域新成長産業創出促進事業費補助金(地域産業デジタル化支援事業)」採択事業

企業名 橋本電子工業株式会社
HP https://www.hashimoto-inc.co.jp/

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最終更新日:2025年4月25日