平成28年度 企業紹介

干支(えと)置物や招き猫、雛人形など、
縁起物を中心とした陶磁器で伝統文化を発信

干支(えと)置物や招き猫、雛人形など、
縁起物を中心とした陶磁器で伝統文化を発信

1952年、合資会社 を設立。陶磁器工芸メーカーとして、「薬師窯」の窯名で干支(えと)置物、招き猫、五月人形などの縁起置物や季節飾りなどを手掛ける。商品の企画・デザインから製造・販売まで、一貫した製品づくりが特徴で、特に企画・デザインにおいては女性デザイナーの活躍により、消費者ニーズに柔軟に対応。近年では、大手企業や人気ファッションブランドからの依頼を受け、人気キャラクターをモチーフにした招き猫やファッションデザイナーがデザインした招き猫など、多くのコラボレーション作品を展開している。

 【平成29年3月掲載】

女性活躍☆実行宣言!
代表取締役 鈴木政成氏
代表取締役
鈴木政成氏
企画・デザインは女性が主役!
さまざまな世代が集まり、豊かな感性を商品に活かしています
焼き物業界では商品デザインを外注するメーカーが多いなか、弊社では自社でデザイナーを採用・育成しています。 当社の商品を購入するお客様の多くが40〜60歳代の女性ということもあり、現在、商品開発チームのメンバー7名全員が女性。芸術大学を卒業してデザイナーとしてのキャリアを積んできた主任を筆頭に、子育て中の女性から20代の若手まで、さまざまな女性がそれぞれの感性を活かし、商品開発に携わっています。 また企画デザインだけでなく、社員の6割が女性という環境。20〜60歳代の女性がそれぞれのセクションで活躍しており、社内イベントなどを通じて交流を深めることでお互いの能力を認め合いながら働いています。 産休のほか、育休は子どもが1歳6カ月になるまでの1年半まで取得可能。その間には頻繁に面談を実施し、無理のない職場復帰を提案しています。
事業内容
1300年の歴史を誇る焼き物の街“瀬戸”で、「心に届くやきものづくり」を理念に掲げ、干支(えと)置物、招き猫を中心とした陶磁器工芸を製造・販売。製造の核となる須原陶磁工房では、「suhara Wokashi(すはらをかし)」のブランドで展開するピンブローチなども製作。鋳込みから仕上げ、絵付けまで、熟練した陶師が手作業で行う“手わざ”が自慢で、特に雅やかな「須はら錦彩」や「染付彩絵」は須原陶磁工房ならでは。製造だけでなく、直営ショップ「おもだか屋」や「招き猫ミュージアム」を併設し、陶磁器の販売を通じて、瀬戸の焼き物の魅力を伝えている。
  • 中外陶園招き猫ミュージアム
    「おもだか屋」では、招き猫や、雛人形などの季節飾りのほか、作家さんの作品などもたくさん販売
  • 業務
    毎年9/29(929くるふく招き猫の日)前後の週末は、 全社をあげて「来る福招き猫まつりin瀬戸」実行委員会のスタッフとして協力
  • 作業風景
    商品はひとつひとつ手作業で心をこめて製作される。 近年、陶芸に魅せられた若い女性の職人も増えてきている
活躍中の先輩インタビュー
キャリアアップを目指し、育児休暇中もスキルを磨きたい!
太田生子さん
太田生子さん
2013年4月入社
商品開発チーム配属
  • 転職経験あり
  • 既婚
  • 産休・育休取得
主な経歴
高校卒業後、美容師見習いとして勤務、その後自動車メーカーの子会社でシートの設計を10年経験。 職業専門学校で1年間、焼き物の基本知識、デザインを習得した後に株式会社中外陶園に入社。 2017年1月末より1年間の産休・育休取得予定
お仕事年表
  • 2013
    4月
    入社
    ☆研修プログラムとして、荷造り・出荷・接客・絵付けなど会社の業務全体を覚える
  • 2013
    6月
    雛人形を担当
    先輩に教えてもらいながら、サンプル指示書なども作成
    ☆自分がいいと思ったスケッチもなかなか認められず、もがく日々......
  • 2015
    2年目にして、何とかスムーズに進むようになってきた
    ☆人気キャラクター商品を担当したことで, スキルアップ!
  • 2016
    9月
    会社に妊娠報告
    ☆産休に入るまでに、担当している仕事をやりきれるように段取り
  • 2017
    1月末
    産休・育休取得
    1年後に復帰予定
ものづくりに最初から最後まで関わりたい。
それが焼き物に魅力を感じたきっかけでした
前職は自動車メーカーのシート設計の仕事をしていました。10年ほど勤務し、仕事のやりがいも感じていましたが、自動車の製造はたくさんの人が関わり、工程も数多くあります。そのため、私がデザインしたものが最終的な製品になる姿を間近で見ることは少なく、次第に「製品が出来上がるところまで見届けたい」という気持ちが強くなって転職を決意。その後、1年間、ハローワークの職業専門学校で焼き物について勉強し、この会社に入社しました。現在は、干支(えと)や雛人形・五月人形のデザインに関わり、スケッチから商品化まで全てに関わり、すぐ近くにお客さまを感じながら仕事ができる環境にやりがいを感じています。
中外陶園でのお仕事
些細なニュアンスで表情が変わる焼き物の世界
精密さを求められる仕事に関わりスキルも向上
焼き物をデザインする仕事では、スケッチ通りに商品を仕上げるところに難しさを感じます。以前、人気キャラクターの招き猫を担当したときは、キャラクターを忠実に再現するのに苦労しました。お客さまから「目の位置が違う」など、コンマ単位のわずかなズレにも厳しい指摘をいただき、愛するキャラクターへのこだわりを実感。そこで私は、誰がやっても仕上がりが同じになるよう独自の検査ゲージを作成。デザイナーとしても大きくスキルアップできたと感じています。
中外陶園での社員のお仕事
育休中は、子どもがいる生活を楽しみながら
資格取得にも挑戦したいと思っています
出産を控えていますので、今後、育休を取得する予定ですが、これほど長い休暇をいただくのは働き出してから初めてのこと。育児を楽しみながら仕事復帰への土台を作っていきたいと思う一方で、資格取得にも挑戦したいと考えています。職場では、イラストレーターやフォトショップなどを使ってデザインしていますが、エクセルを使える人はまだまだ少ないのが現状。MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)などの資格取得を目指し、職場に新しい風を吹き込めたらと思っています。
先輩にココが聞きたい!
  • プライベートタイムの過ごし方は?
    休日は美術館などに出かけて、デザインセンスを磨いています。デザインのアイディアは日常生活の中からヒントを得ることも多いので、「日々、勉強」と思い、常にアンテナを広げるように心掛けています。何気なく観ているテレビでも、アニメキャラクターの動きや表情から「これ、使えるかも!」と、新しい発見をすることもあります(笑)。
  • うちの会社はここがいい!というPRポイントを!
    大きな家族みたいな雰囲気が好きです。出荷の仕事をしている60代の女性の方はまるで母親のようで、妊娠中の私が急いでいると「走っちゃダメ!」と心配してくれたり、夏には関連会社の方が「畑で採れた野菜だよ。自由に持って行って」とキュウリやゴーヤなどをたくさん持ってきてくれたり……(笑)。社員旅行や地域のお祭りに参加するなど、社内イベントも多く、いつも和気あいあいとしたムードです。
  • 育児と仕事をどのように両立させていく予定ですか?
    夫とは、家事分担は当たり前の生活になっています。気づいたら自分から動いてくれる人なので、とてもありがたいです。出産前から「育児もよろしく!」と言っているほどです(笑)。職場復帰してからは、時短勤務をする予定です。私の部署では出産ラッシュで育休を取得する人が多かったのですが、会社に妊娠を報告すると「おめでとう!サポートするよ」と心から喜んでくださったので本当に嬉しかったです。
中外陶園の社員動画
自社でデザイナーを採用・育成を行っているので、仕事を行う中でデザイナーとしての成長も
感じる事ができる環境です。出産や育児に関しても応援してくれる職場は、とても心強いです
社内コミュニケーション
お昼休みはスタッフ同士と会話を楽しみながら
お弁当を食べています。大家族みたいな雰囲気です
休日のすごし方リラックス

名古屋のフルマラソン大会に出場しました!
完走した時は、ほんとに嬉しかったです

代表からのメッセージ
代表取締役 鈴木政成氏
代表取締役 
鈴木政成氏
座右の銘
「不易流行」
「不易」は、本質を忘れず変わらずにいること。「流行」は、時代に応じて変化すること。
女性社員の朗らかさが、商品の魅力につながっています
従業員の6割が女性という当社では、主力商品が縁起物であることもあり、みなさん元気で明るい方ばかり。前向きで好奇心旺盛な社員たちが、見た人が思わず微笑むような楽しくほっこりした商品を創り上げています。20〜60代までと年齢層も幅広く、各セクションで自分の能力を生かして活躍していますが、女性管理職はまだ2名ほど。それぞれのフィールドでキャリアアップし、課長職に昇進するなどして、女性社員が経営にも関わるようになれば、当社はもっともっと成長できると今後の活躍に大きく期待しています。
地域産業の魅力を発信することで、モチベーションアップ!
瀬戸は1300年続く焼き物の街。年1回の社員旅行では、名所巡りや手作り体験などを通して伝統産業に触れる機会を設け、ものづくりを観光にいかす工夫を社員と一緒に考えています。さらに瀬戸市で開催される「来る福招き猫まつり」では、イベント企画からイベントブースの運営まで、社員全員が参加。世代を超えた社員交流の場にすると同時に、地場産業の魅力を発信することで、伝統に関わる仕事のやりがいを再確認する機会となっています。こうした取り組みを通じて瀬戸の魅力を全国発信することで、関東など他エリアからも優秀な人材が集まってきています。
会社名 株式会社中外陶園 法人ナンバー 1180001079057
社員数 社員数49名/うち女性30名
女性管理職(2名)
企業HP http://www.chugaitoen.co.jp/index.html
資本金 1,500万円 創立 昭和27年(1952年)
所在地 〒489-0821
愛知県瀬戸市薬師町50番地
過去の表彰 2014年2月 愛知ブランド企業認定
2015年12月 愛知県ファミリー・フレンドリー企業 認定
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