平成28年度 企業紹介

1本の針に対するこだわりで、
日本が誇る研究開発に欠かせない存在に

1本の針に対するこだわりで、 日本が誇る研究開発に欠かせない存在に

1938年、東京都北区にて紡績針の製造を開始。微細ドリル、レジスター用シャフトの試作に成功する。1943年、戦争の激化により三重県に工場を建設し、1958年に株式会社組織となる。紡績針の製品を増強していくと同時に、タフティングマシン(じゅうたん織機)の開発・製造をスタートさせ、現在では、国内唯一の紡績針メーカーに成長。 さらに高度な金属加工技術を用いて、精密加工事業や微細加工事業を展開。特に微細加工技術においては、日本が誇る半導体や液晶、光学部品の研究開発に欠かせない技術として高い期待が寄せられている。

 【平成29年3月掲載】

女性活躍☆実行宣言!
代表取締役社長 中川 雅弘 氏
代表取締役社長
中川 雅弘 氏
女性ならではの繊細さが大きな強みとなる
微細加工事業の分野で、女性の技術者を育てていきたい
パソコンや携帯電話などの軽量コンパクト化が進む中、電子機器の検査治具部品の加工を行う当社の微細加工現場では、より正確な精度が求められ、目に見えない程のバリやキズも致命傷です。こうした緻密さが求められる微細加工は、女性の細やかさや粘り強さが活かせる技術。私が現地視察したスイスの時計工房でも、顕微鏡を覗きながらムーブメントを削る工程で活躍していたのは全て女性でした。当社では、すでに品質保証や事務で多くの女性が活躍しており、出産・育児休暇の取得はもちろんのこと、子育て中は育児や家庭を優先できるように配慮しています。今後は微細加工分野で技術を持った女性を育てていきたいと考えています。
事業内容
「紡績針事業」と「精密加工・微細加工事業」が事業の二本柱で、いずれも世界をマーケットとした高い技術力が強み。「紡績針事業」では、国内唯一のメーカーとして国内生産にこだわっている。 また「精密加工・微細加工事業」では、近年、電子機器の軽量コンパクト化に伴い、同社が有する高い技術へのニーズが高まっている。 さらにそれらの技術を集結させ、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)成膜を従来の1/3のコストで製作する新技術を確立。これらの技術が高く評価され、経済産業省が刊行した本『元気なモノ作り中小企業300社』でも紹介されている。
  • 工場外観
    社員同士の仲の良さも自慢。性別や年齢の壁を感じさせない、明るく風通しの良い雰囲気
  • 最新設備
    顕微鏡を覗いて作業するほどの微細な世界でのものづくりが強み
  • 作業風景
    人の感覚では分かり得ない金属の硬度を専用の装置を使って測定する
活躍中の先輩インタビュー
「期待に応えたい」という気持ちが、やりがいにつながっています
大槻 紗也さん
大槻 紗也さん
2016年4月入社
製造部工作課 微細加工チーム
  • 新卒
主な経歴
高校卒業後、数字のスペシャリストを目指して、簿記系専門学校に進学。事務職を求めて就職活動をしたが、たまたま企業説明会で見かけた「求ム、現場女子」のキャッチコピーに惹かれ、株式会社中川製作所に入社。
1日のスケジュール
  • 6:30
    起床、朝食
  • 7:00
    会社へ出発
    ☆自動車で30分ほどで到着
    ☆到着後は作業着に着替え、勤務準備
  • 8:00
    就業開始
    ☆朝礼から1日がスタート!
    月1回ペースで回ってくる
    「1分間スピーチ」は未だに緊張……。

    ☆入社して半年、苦手な作業もあるが、努力して苦手を得意に変えていくのが楽しみ
  • 12:00
    お昼休み
    ☆ランチはお母さん手作りのお弁当を持参
    ☆同年代の女性社員で集まって、賑やかに過ごす
  • 17:00
    退社
    ☆時には残業もあり
  • 17:30
    帰宅後、自由時間
    ☆録画していたサスペンスドラマを観るのが楽しみ
  • 20:00
    夕食、入浴
    ☆家族団らんのひととき。高校の部活仲間と外食することも
  • 22:30
    就寝
微細加工は精度にシビアな現場ですが、
興味のあることはとことんやる性格が合っています
電子機器の検査では、製品が正常に稼働するかどうか電気を通して確認しています。私が所属する微細加工チームでは、その検査で必要になる電気の極をガイドする穴を、細いドリルを使って加工しています。扱うのは0.09ミリという極細の穴。穴が細すぎて何度測定しても正しい数値が出なかったり、加工後のバリ取りがうまくできなかったりと、今までに何度も失敗してきました。その度に上司や先輩が「一つひとつの精度が大切だから、チェックやメモを忘れずに」と丁寧に教えてくださいました。元々、自分の興味あることは細かいところまでこだわりたい性格。今は、一つずつ仕事を覚えていくことが楽しい毎日です。
お仕事
知識も経験もなく、畑違いからの入社
興味があれば、仕事はできるようになる!
実は私、高校卒業後は専門学校に進学して簿記を勉強していました。就職活動では、事務職を希望。ところが、たまたま参加した企業説明会で中川製作所を知り、小さな部品たちを見て「おもしろそう!」と製造の仕事に興味が湧きました。小さい頃からものづくりが好きで細かい作業も得意だったので、入社前は新しい世界に飛び込むことにワクワクしていました。畑違いからの入社で知識も乏しく、最初は装置の操作も怖く、図面を見ても何も理解できませんでしたが、聞けば教えてくれる環境だったのですぐに仕事に慣れました。知識や経験も大切ですが、“興味”があれば成長できると実感しています。
社員一同
苦手分野も前向きにチャレンジ!
和気あいあいとした雰囲気の中で成長中です
今の目標はプログラミングを覚えること。図面を見てプログラミングができたらカッコいいなと憧れていますが、実は小学生の頃から小数点や図形は苦手分野。でも目標が厳しければそれだけ達成感も大きいはず。苦手分野も成長の糧と思って、前向きに挑戦していきます。また、この会社では毎日朝礼で1分間スピーチの時間があるんですが、その時間はプロの考え方や未来についてなど、会社の人たちのさまざまな考え方に触れることができ、とても勉強になります。懇親会やBBQなど社員同士が気軽に触れ合える機会も多く、すてきな人たちに囲まれて楽しく働いています!
先輩にココが聞きたい!
  • 現在の業務に携わるきっかけは?
    入社後1カ月間、製造や検査、設計など、さまざまな部署をひと通り経験させていただきました。それぞれの仕事に魅力を感じましたが、入社前から製造に関わりたいと言っていたので、今の部署に配属してくださったのだと思います。製造は男性が多い環境ですが、みなさん明るくて話しやすい人ばかり。また製造の後工程となる品質検査の部署には同期の女性社員もいますので、女性だからといって働き辛いということは一切ありません。
  • プライベートの過ごし方は?
    通勤は車で30分程度。帰宅後はスマホやテレビを見て、ゆっくり過ごすことが多いですね。時には仕事帰りに高校時代の部活の仲間と食事に行くこともあります。休日は家族と買い物に行ったり、カラオケに行ったり…。最近、運動不足を感じているので、ロードバイクを買ってツーリングを楽しんでみようかなと検討中。職場にロードバイクを楽しんでいる方が何人かいますので、アドバイスを受けながら、一緒に楽しめたらいいですね。
  • うちの会社はここがいい!というPRポイントを一言!
    アットホームで親切な人が多い会社です。私のように何も分からずに入社した人にもとても親切に教えてくださいますし、「失敗しても大丈夫だから!」とチャレンジさせてくれる環境もありがたいです。それと技術力の高さも自慢です。この会社が持つ技術は世界に通用するレベルで、これからもっと期待される分野だと思いますので、ものづくりが好きな人にとっては大変やりがいのある仕事だと思いますよ。
動画
「早くプログラミングを覚えて、仕事の幅を広げていきたい」と習得に意欲的。 「できなかったことができるようになるのが楽しいんです!」
工場のみなさんとの交流
友人とテーマパークに遊びに行った時の1枚。家族や友人の支えがあって仕事も頑張れます!
子どもと過ごす時間
お昼休憩は同僚と集まってお弁当。女性社員同士、話に花を咲かせ、リフレッシュしています
社長からのメッセージ
代表取締役社長 中川 雅弘氏
代表取締役社長
中川 雅弘 氏
座右の銘
「義を見てせざるは 勇無きなり」
自ら考え、行動する姿勢こそが会社の利益です
当社では、取引先との会議に現場の社員を同行させることがあります。お客様が何を求めているのか、お客様の期待に応えるためには何をすべきなのか、社員自らが考え行動するためです。お客様から直接言葉をいただくことは時に厳しいこともありますが、主体となって仕事を進める姿勢が定着したおかげで責任感も増し、不良率が激減しました。お客様が同席する品質保証会議では「不良が減りましたね」と社員を直接褒めてくださるシーンも増え、受注も増加。なんと、昨年秋に比べ約5倍の受注量となりました。これからも「信頼し、任せる社風」を実践し、事業と社員が常に成長する会社でありたいと思っています。
素晴らしい人生やより良い仕事のために、たくさんの経験を
私は、たくさんの経験が充実した人生につながっていくと考えています。それは仕事においても同じこと。当社では「最初から上手な人はいない。失敗してもいいから、たくさんの経験をしなさい」と伝え、中には「量の上に質がある」と言った私の言葉をデスクに貼り、日々、たくさんの業務に励む若い女性社員もいるほどです。そこに経歴は関係ありません。特に微細加工といった特殊技術は「やったことがある」という人はほとんどいません。だからこそ、未来は広がっているんです。誰もやっていないことに挑戦したいと思う人たちと共に、ものづくりは女性も活躍できる夢のある仕事だと、世の中に発信していくのが私の理想です。
会社名 株式会社 中川製作所 法人ナンバー 81090001001590
社員数 社員数 19名/ うち女性 7名
参考:女性係長クラス1名
※ (パート従業員 6名 うち女性3名)
企業HP https://www.nks-j.com/
資本金 2,600万円 設立 昭和13年(1938年)
所在地 〒514-2395 三重県津市安濃町荒木 580-1
表彰等 2007年 元気なモノ作り中小企業300社
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