活躍するものづくり女子

【加藤さんが所属するオークマ株式会社について】

当社は、旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、研削盤等を手がける総合工作機械メーカー。創業者大隈栄一が1898年に販売し始めた製麺機から、画期的な製品を世に送り出し続け、今年で118年目を迎える。人工衛星・航空機等の最先端製品からペットボトルなどの日常生活用品に至るまでオークマの技術が活きていて、オークマの切削型工作機械は国内受注シェアNo.1。今後も「お客様の喜びを第一に考え、挑戦し続ける真摯な熱い想い」を忘れず、国内外のお客様に役立つ先進技術の開発、生産効率の向上、アフターサービスの向上を強力に推し進め、「グローバル70」(海外売上比率70%)を目標に掲げている。

代表者:代表取締役社長 花木 義麿
所在地:愛知県丹羽郡大口町下小口五丁目25番地の1
設 立:1918年(大正7年)7月 創業:1898年(明治31年)1月
資本金:18,000百万円
従業員数:単体:2,092名(内、女性189人) 連結:3,319名(平成28年3月)
事業内容:NC工作機械(NC旋盤、複合加工機、マシニングセンタ、研削盤)、 NC装置、FA製品、サーボモータ、その他、製造・販売
https://www.okuma.co.jp/
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オークマ株式会社
可児技術部 可児営業技術課 主務 
 加藤 由佳さん 

加藤さんのプロフィール

○三重県出身。町工場を経営する父の背中を見ていたせいか、大学(広島)は機械工学科へ入学。120名中女子は4名でした。
○父の工場では、オークマ製の古い旋盤を使っていて歴史があり馴染みもあったことと、自動車メーカーも考えましたが、工作機械メーカーだと最初から最後まで自分で設計ができ何もない所から完成まで見届けることができるので、地元に戻って入社を決意。

加藤さんのお仕事年表

★現在の仕事★

  • 可児工場の営業技術課に所属し、自動車部品、航空機部品メーカー等といったお客様のニーズに合わせた工作機械を納入するために、最適な機械、仕様をお客様に提案し、実際にやりとりをしながら決めていく仕事をしています。
  • ベースの設計はありますが、セミオーダーメイドのようなもので、お客様ごとに生産する部品はもちろん違うため、お客様によって仕様が変わり、しっかりとコミュニケーションを取りながら作る必要があります。
  • だいたい10件くらいの商談を同時並行で進めていて、1つの商談を決定するのに半年くらいかかることが多いですね。担当者は私であっても、複雑な案件はグループで相談しながら進めていきます。
  • 営業技術課全体は30人ですが、商談の対応を行うグループ、受注確定後の対応を行うグループに分かれています。私は現在受注前のお客様の商談対応を行う10人程度のグループに所属しています。女性は私一人です!

★働く上で困っていること、解決法など★

  • 営業技術の部署に異動した時、技術職の女性はほとんどおらず、自分だけという状況ばかりなので、最初はお客様の方に抵抗があり、「女性で大丈夫?」といった雰囲気を感じ、ちょっと悩んだこともありました。そんな時も「私が担当です!責任をもって対応します!」としっかり話をして、誠実に対応していると、お客様もご理解頂き、変わって下さいましたね。今では、逆にすぐに顔を覚えて頂けてうれしく思っています。
  • 以前、自分が担当の自動車部品メーカーに工作機械を出荷してから不具合が発生したことがあり、お客様からはアラームが発生し、生産がストップしているとの連絡が入りました。その際は私が中心になって、不具合の原因を特定するために、サービススタッフに現場に行ってもらったり、組立などに入手した情報や写真の分析をお願いしたり、社内全体の協力を得て解決することができました!
  • トラブルではありましたが、1つの製品には本当にたくさんの方が関わっていて、それぞれの役割をちゃんと把握した上で、仕切っていき、場面場面に応じた依頼をかけていく大事さを身をもって経験、勉強させて頂きました。
  • 工作機械は寿命が長い製品なので、アフターフォローをしっかりとやっていくことがとても大事で、お客様にも喜んで頂けると思っています。

★おすすめの研修や身につけておいたらよいスキルなど★

ドイツでの打ち合わせの様子写真
【ドイツでの打ち合わせの様子】
  • 技術職は、日々自分に技能が身に付く職種ではありますが、なかなか表に表れないので、実力が伴っていることを示すためにも、国家技能検定取得をおすすめします。会社としても推進していて、受講料補助や合格者への奨励制度もあります。
  • 技能士資格は、機械系保全事業、マシニングセンタ作業、空圧器装置組立作業など多岐に亘り、3級(工業高校での習得レベル)から特級(熟練の技)まであるので、レベルアップしていくという意味でもとても励みになります。
  • 私はアメリカ出張の経験を機に英語を英語を勉強し始め、ある程度はしゃべることができるようになっていたため、ドイツ長期出張では、直接電話や代理店の方、現地工場の方ともコミュニケーションを取ることができ、とてもよかったです!
  • 先日、岐阜県が開催した「モノづくり女子塾」を受講したのですが、仕事の効率アップにとても役に立ちました。自治体がやる研修などもおすすめですよ。
     (当社は、今の仕事に直接関係のないものでも、自分にとって役に立つ、行きたい研修・セミナー等はどんどん行きなさいと、費用も補助してくれるのでとてもありがたいです。)

★職場で気をつけていること★

  • 現在は、入社2年目の後輩指導もしています。後輩が聞きやすい雰囲気づくりをしたいと思っていて、「困ったことはない?」と自分から話しかけたり、仕事とは違う話をしたりして、雰囲気づくりに気を遣っていますね。
  • 同時期に複数の仕事を抱えることになるため、いっぱいいっぱいになってしまうこともあります。そのようなことを避けるためにも、優先順位をつけてリスト化し、進捗状況を逐次確認し、上司やグループ内で共有するようにしています。

★ストレス発散、そしてがんばるワケは★

  • ストレスは、寝たら忘れるタイプなので(笑)。長期連休の時に海外旅行などに行って、美味しいものを食べることでしょうか。最近は香港と台湾に行って飲茶を堪能してきました!
    (当社は、工場があるので独自のオークマカレンダーがあり、GWは9連休、夏休みは7月末で5日間、お盆休みも5日間と結構連続休暇があります。)
  • お客様から「ありがとう、助かった」と言っていただけるのが、励みになっていますね。最初は、ちょっと怒っていたお客様でもちゃんと適切に対応をしていると、最後は感謝して下さって、本当にがんばった甲斐があった!次もがんばろう!と思えますね。

★これから働いてみようと思っている女性へのアドバイス★

  • 女性だとものづくりの業界に抵抗がある人も多いかもしれません。けれど、ものづくりの現場は、自分からどんどん踏み込んで、しっかり働いたら、ちゃんと評価される場所だと思います。今は、会社の中でも女性を活躍させる体制はできてきているので、自信を持って働いていいと思います。

★将来像★

  • 仕事面では、技術職の女性としては、自分がパイオニアになります。会社は男女平等でちゃんと評価してくれるので、このまままじめに働いていきたいです!
  • 営業技術という仕事は、市場のニーズに併せた新しい機械を提案していく仕事でもあり、これから航空機業界が伸びていくから、航空機部品メーカーが使いやすい工作機械を作っていかなきゃとか、5軸複合加工機といった工作機械2~3台が1台にまとまった工程集約型が主流になっていくなど、マーケティングにも近くとても面白いので、どんどん究めていきたいですね。
  • プライベートでは、5月に結婚したので、仕事と家庭との両立、ワークライフバランスもちゃんと考えながら働きたいと思っています。