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こうした急激な社会構造や経済情勢が変化する中、我が国のリーディング産業である自動車産業が力を持ちつつ、雇用を生み出す新産業の創出や海外市場の開拓により、新たな付加価値を創出し続けることが重要でございます。
中部経済産業局といたしましては、今日の日本経済の状況をしっかりと見据え、海外市場も念頭に置きつつ、当地域独自の成長戦略である「中部地域八ヶ岳構造創出戦略」を引き続き強力に推進してまいります。具体的には以下の4つの産業の振興に重点を置きつつ、八ヶ岳構造の基盤の共有化や強化に力を注いでまいります。
第一は、次世代自動車です。電動化・IT化・軽量化に伴う次世代コア技術の開発拠点整備、次世代サービスモデルの実証等を通じた新たなモビリティビジネスの創造強化を行い、車単体だけでなく、サービスと一体となったシステムの開発・生産・利用の拠点化に取り組んでまいります。
第二は、航空機・ビジネスです。中部地域は、我が国最大の航空宇宙産業の集積地となっておりますが、国際競争力を強化し、更なる世界市場獲得のため、海外の販路開拓支援を継続してまいります。また、サプライヤーの育成等に取り組み、研究開発から事業化までの一連のサポートを可能とする航空機イノベーション拠点の整備に取り組んでまいります。
第三は、ヘルスケア・ビジネスです。高齢化の進展等を背景に、我が国の新たな主要産業として、高い成長と雇用創出が見込まれており、当地域の部品・部材関連産業の高い製造技術の集積を活かした医療・福祉機器分野への新規参入支援や、サービスとの融合により、「ものづくり」から「ことづくり」に昇華した、新たなヘルスケア関連サービスの創出及び事業育成に幅広く取り組んでまいります。 第四は、グリーン・アンド・クリーン・ビジネスです。昨年9月にはリサイクル事業者や商社等からなる「資源循環フォーラム」を設置し、いわゆる「都市鉱山」と言われる使用済み小型家電等のリサイクルビジネスモデル(中部モデル)の普及に取り組んでいるところです。また、低炭素社会の実現に向け、次世代のエネルギー・社会システムの形成に努めてまいります。 また、これらの産業の担い手である中小企業の支援及び農山漁村の活性化支援についても積極的に取り組んでまいります。具体的には、当地域の強みに更に磨きをかけるべく「ものづくり基盤技術」の高度化支援を行うとともに、中小企業者と農林漁業者が有機的に連携し、新たな価値を生み出す「農商工連携」や「農業の産業化」を強力に支援してまいります。加えて事業承継の円滑化や、セーフティネット保証による金融支援などにも取り組んでまいります。併せて商店街の活性化を図るため、商店街とまちづくり会社等とが連携して行う、地域のまちづくり計画と一体となった商業活性化の取り組みについても支援してまいります。
さらに国民生活の安全・安心の確保については、社会を支える資源・エネルギーの安定供給の確保のため地域の電力需給対策に万全を期すとともに、地域が一体となった防災力・減災力の向上による「災害に強いものづくり中部」の構築等に取り組んでまいります。
以上の政策展開に当たっては、県や市などの自治体や、産業界、大学、研究機関等が一体となるべく連携を図っていき、出来るだけ広域的な観点からきめ細かい対応をしてまいります。
最後になりましたが、皆様のますますの御発展を祈念するとともに、経済産業行政への御支援と御協力をお願いいたしまして、新年の御挨拶とさせていただきます。 |