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中部発きらり企業 Vol. 72

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  旭鍍金株式会社 旭鍍金株式会社
あらゆるめっき処理に対応し、お客様のニーズに確実に応える!  

今回は、戦略的基盤技術高度化支援事業(通称:サポイン事業)を活用し「高機能化に対応しためっき技術の開発」を行うなど、金属表面処理加工のトータルソリューションカンパニーとして、最先端のめっき処理技術の開発に挑み続けている、旭鍍金株式会社の藤川勝彦社長にお話しを伺いました。
旭鍍金株式会社[本社工場]
旭鍍金株式会社[本社工場]
インタビュー
御社のこれまでの沿革について教えてください。
 
説明 藤川 社長
 戦後まもない昭和23年に、創業者である中山秀生が三菱重工業さんの協力工場として旭鍍金工業所を設立したのが始まりで、その後、株式会社に改組し、私は4代目社長に当たります。設立当初は、自転車やミシン関係の装飾めっきがメインでした。会社がステップアップした1つ目の転機は、昭和30年に松下電工(現パナソニック電工)さんとの取引が始まったことです。コンセント内の金具など住宅関連の配線器具のめっきといった、装飾だけではなく、金属製品に耐食性や電気特性などの機能性を持たせるためのめっきを扱うようになりました。その後、お客様から様々なめっき処理に対するニーズを受け、そうしたニーズを取り込み、応えていくことで会社が成長していきました。表面処理の業界では、亜鉛なら亜鉛のみを専業とするところが多い中で、当社は、金、銀、銅、スズ、ニッケル、亜鉛などあらゆるめっき処理を手がけています。2つ目の転機は、昭和61年の本社工場の移転です。駅前の土地に工場を構えていましたが、手狭となったことと環境規制の高まりを受け、県の誘致支援もあって、現在の工業団地内に移転し、事業拡張や環境規制に対応できる体制を整えました。器が大きくなったことで、新しいことにチャレンジしていくために必要な設備の導入が可能となり、取り扱う分野が拡大し、技術力を培っていくことができました。松下電工さんからも技術指導を受けることで、レベル向上を図り、コストパフォーマンスの良い安定しためっき技術を確かなものとしていきました。3つ目の転機は、平成14〜15年頃、売上げの2割を占める製品の受注が一気に無くなった時です。何か新しい取り組みが必要と考え、メインのバレルめっき(孔を開けた樽(バレル)の中に製品を入れ回転しながらめっきする方法)に加え、松下電工さんの協力を得て、フープめっき(連続した製品を帯状のままめっきする方法)に取り組み始めました。フープめっきは、車用スイッチや携帯電話用コネクタのめっきとして、現在では当社の柱の一つとなっています。
SPフープめっき装置とパレルめっき装置
SP
インタビュー
国内メーカーの海外移転など、めっき業界を取り巻く環境は著しく変化していると思いますが、御社の持つ強みなどをお聞かせください。
 
説明 藤川社長
 国内のめっき専業者数は、最盛期は3千弱でしたが、今は1千8百を切っています。ただ、めっき業界の付加価値や従業員数は微増で、事業規模の拡大や環境規制に対応することができた企業に集約されてきた形となっており、当社は工場移転などで早いうちに手を打つことができたのは幸いでした。
フープめっきと極小部品のバレルめっき
 金めっき処理/フープめっきと
 極小部品のバレルめっき
 当社の強みはといいますと、めっき処理だけではなく、バレル研磨によるバリ取りといった前処理工程から、フッ素コーティングといった後処理工程まで、表面処理の一貫生産ができる体制を敷き、お客様に低コスト・高品質な製品を提供できること、また、製品の大きさや形状により最適なバレルの構造・機構を工夫するなど設備の企画開発を行い、0.01oの極小部品でも不良品を出さないなど最適なめっき処理を実現していること、加えて、あらゆるめっき処理に対応すると共に、バレルめっき、フープめっきといった全国的にも数少ない充実した設備を取り揃えていることです。これらの強みとこれまで培ってきた技術と経験により、お客様に金属表面処理加工のトータルソリューションを提案しています。

SP一貫生産体制
SPバレル研磨/前処理 フッ素コーティング/後処理
バレル研磨/前処理 フッ素コーティング/後処理 排水処理施設
SP
インタビュー
 戦略的基盤技術高度化支援事業(通称:サポイン事業)を活用された「高機能化に対応しためっき技術の開発」について教えてください。
 
説明 藤川社長
 部品の小型化・高密度化により、腐食による接触信頼性への影響が問題となっています。そこで、耐食性の向上を実現しつつ、金めっきの膜厚を薄くしコストダウンも図れるめっき技術の開発に取り組みました。そもそもの発案は社内の研究開発から生まれたものですが、開発を進めるには3〜4千万円かかるということで迷っていました。そんな折、サポイン事業の支援があることを知り、三重県産業支援センターの後押しもあって、支援を活用して開発を進めることができました。結果、開発は成功し、金めっき厚がナノレベルの薄さでも高い耐食性を有するめっき技術を確立できました。革新的めっき技術「nano−Auバリアプロセス」と銘打ち、当社及び大手めっき資材サプライヤーを通じて、現在売り出し中です。公設試が開催する技術発表会などの場にも積極的に出て、知名度向上を図っています
SP研究開発成果の概要
SP
インタビュー
御社の今後のビジョンなどについてお聞かせください。
 
説明 藤川社長
 部品の小型化で輸送コストのウェイトが下がり、商圏エリアの拡大を図ることができる反面、競争も激しくなっています。当社はこれからもめっきとその周辺の表面処理加工において、他社に負けないモノ作りをしていくために、更なる技術の高度化を図っていきます。めっき業は、製造業とはいいながらも、自社商品がある訳ではなく、どちらかといえば技術サービス業であると思っています。いかに付加価値を付けてお客様にお返しするか、それには技術力を高めていくしかありません。部品の小型化が進む中、特に電子部品の世界では、削ったり打ち抜いたりする機械加工では対応できないほど極小化してきており、めっき技術も高いレベルが要求されます。翻って考えればチャンスであり、常に最先端を目指して、技術力で先んじていけるよう、一層磨きをかけていきたいと思っています。
SP

本日はお忙しいところ貴重なお話しを聞かせていただきありがとうございました。お客様のどんなニーズにも応える、めっきに対するあくなき追求が御社の成長の原動力であると感じました。御社の更なる躍進と皆様の御活躍をお祈り申し上げます。
SP
 
              《《《 会 社 概 要 》》》
  SP SP  
会 社 名 旭鍍金株式会社  
藤川 勝彦  代表取締役社長
藤川 勝彦  代表取締役社長
本   社 三重県津市雲出長常町1201番地の8  
創   業 昭和23年5月  
設   立 昭和36年2月  
代 表 者 代表取締役社長 藤川 勝彦  
事業内容

金属表面処理加工

 
資 本 金 1,000万円  
従 業 員

75人

 
U R L http://www.asahimekki.co.jp/  
T E L 059-234-9555  
F A X 059-234-3652  

取材:平成 23年5月
16日 総務課 情報公開・広報室


 
 中部経済産業局 総務課 情報公開・広報室

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