HOME > 中部発きらり企業紹介

中部発きらり企業紹介 Vol. 46

バックナンバー
  会社ロゴ 伊藤光学工業株式会社  
〜 世界最高水準のコーティング技術と切削加工技術を持つ光学製品総合メーカー 〜

  今回は、経済産業省の「地域新生コンソーシアム研究開発事業」を平成17年度及び18年度に活用して、産学連携で「光学薄膜技術と色覚理論の融合による機能性分光フィルタの開発」に成功された、眼鏡レンズのコーティングや携帯電話等の光学機能部品の製造等を行う光学製品の総合メーカーである伊藤光学工業株式会社(愛知県蒲郡市)の伊藤寛社長にお話を伺いました。
SP
SP

インタビュー

 御社は昭和32年に会社を設立されたとお聞きしておりますが、はじめに会社設立の経緯やこれまでの沿革についてご紹介いただけますか?
 
説明 伊藤社長
  当社は、私の父が昭和32年に株式会社伊藤光学レンズ製作所として設立したのが始まりです。私の父は、もともと海軍の豊川工廠でガラスやレンズの研磨を行う技術者だったこともあり、戦後、そこでの経験を生かして、主に眼鏡等の光学レンズを製造する事業を始めました。手探りの状態で始まった会社ですが、父や集まった人々の新しい製品や技術を生みだすという志のもと、昭和33年には日本初のハードコンタクトレンズ、昭和39年には日本初の眼鏡レンズコーティングの製造を開始しました。特に、眼鏡レンズに対するコーティング技術を国内で最初に実用化して以来、プラスチック眼鏡レンズの表面硬度向上、反射防止、耐衝撃性向上、撥水加工、汚れ防止、紫外線カットなどの世界最先端のコーティング技術を次々と開発してきました。これらの長年にわたる眼鏡レンズ製造によって培った真空蒸着技術を生かし、近年では需要が多種多様化しながら増大する光学部品へのコーティングを手がけるべく平成14年に最新鋭の工場、設備を導入し光学機能部品の製造を開始しました。現在では、携帯電話・モバイル等の部品への反射防止膜及び加飾加工、タッチパネルや帯電防止を目的とした透明導電膜加工などの光学薄膜分野の仕事も増えてきております。
SP
SP
中部発きらり企業紹介画像
伊藤光学工業(株)[本社]


中部発きらり企業紹介画像
真空蒸着装置

SP
SP
SP
中部発きらり企業紹介画像

色弱模擬フィルタ「バリアントール」

中部発きらり企業紹介画像
色弱模擬フィルタ「バリアントールパンケーキ」
SP

インタビュー

 眼鏡レンズに対するコーティングや光学薄膜分野で高い技術力を有する御社ですが、経済産業省の研究開発事業を活用して産学連携の技術開発も行っていますね。
 
説明 伊藤社長
  平成17年度及び平成18年度に、経済産業省の地域新生コンソーシアム研究開発事業を活用して、光学薄膜技術と色覚理論の融合による色弱模擬フィルタを開発しました。この色弱模擬フィルタ「バリアントール」は色弱者の色の見分けにくさを一般色覚者が体験できる世界初の特殊模擬フィルタで、製品開発や街づくりを行う際に、メガネをかけたり、ルーペを開いて見るだけで、色使いを確認できます。この色弱模擬フィルタの開発は、当社のコア技術である真空蒸着薄膜を活用して設計と評価・分析を豊橋技術科学大学や高知工科大学が担当するといった産学連携により実用化に成功したものであります。
  この色弱模擬フィルタ「バリアントール」は、発売以降、販売実績として約1500本程度売れていますが、カラーユニバーサルデザイン支援ツールとして製品開発や街づくりの現場等で、より多くの企業、行政、学校教育、病院、研究機関などの担当者にご利用し
SP ていただければと思っています。欧米を中心とする海外からの問い合わせも多く、大きな反響を得ています。
SP
SP

インタビュー

  御社では、研究開発された色弱模擬フィルタ「バリアントール」の製造・販売事業が本年6月に新連携事業として認定されましたが、本支援制度を活用されていかがですか?
 
説明 伊藤社長
  この新連携事業で認定された連携体は、模擬フィルタレンズを装着したメガネの製造事業者である当社と交通インフラから公共空間まで多彩な場面でのユニバーサルな環境作り事業を展開している企業、印刷・デザイン業界、眼科医関連にネットワークを有する企業の連携体です。様々な方から大きな反響を得ていたものの、更なる販路拡大を悩んでいた当社にとっては、問題解決をするために本支援制度を活用して、マーケティングにより販売戦略を策定し流通経路の構築に取り組むことにしました。日頃、私は様々な分野の人と出会い、そのネットワークの中から新たなアイデアが生まれることもよくあるのですが、今回はそんな出会いが結びついた成果です。
 新連携制度の他にも、平成17年度には愛知県から「愛知ブランド企業」として認定していただき、今年7月には、経済産業省から「元気なモノ作り中小企業300社2008年度版」の選定企業として選ばれ、経済産業大臣の感謝状を頂戴いたしました。これらの認定は、普段お付き合いしている取引企業さんから一層信頼されるほかに、社員の仕事への自信ややる気の向上に結びつくことから大変ありがたく思っています。
SP
SP
中部発きらり企業紹介画像

一般色覚者が見た地図

中部発きらり企業紹介画像
バリアントールを掛けて見た地図
SP
SP

 

中部発きらり企業紹介画像
経済産業省による「元気なモノ作り中小企業300社2008年度版」に選定

中部発きらり企業紹介画像
社員の品質に対する徹底的なこだわり

SP

インタビュー

  当局としましても、経済産業省の多くの支援制度を有効に活用していただき一層元気な企業になることを期待しています。最後になりますが、今後の御社の方針についてお聞かせいただけないでしょうか。
 
説明 伊藤社長
 当社を含めた伊藤光学グループの経営理念として、眼鏡レンズの製造、販売及びその応用技術を生かして社会に貢献し、社会になくてはならない総合光学関連会社になることを目指しています。 色弱模擬フィルタ「バリアントール」の開発も、ユニバーサルデザインの支援ツールとして社会貢献を第一に進めました。また、社会が求める技術や製品は時代とともに刻々と変化していきます。それに対応するためには、創業以来の当社の研究開発型企業の特徴を維持・発展させていく必要があります。これまで、私のアイデアが基本となって様々な技術や製品を開発してきましたが、これをスピーディに形にしてくれたのは、社員一人一人の努力のおかげです。社会環境が急速に変化する今日、この全社一丸となって取り組むことが益々重要になってくると思います。
 課題としましては、研究開発から製造、製造工程間の効率化を図る上で、今後、工場の集約などを考えなければと思っています。また、研究開発した技術や製品が、付加価値が高く市場での優位性を持つことができるかということを研究開発段階から考えることも重要だと思います。
 当社は、現在、経済産業省の平成20年度地域イノベーション創出研究開発事業を活用して、光の透過性を高める技術の開発
SPSP 及び実用化に取り組んでいます。環境対策や省エネ・省資源対策が喫緊の課題である今日、光を最大限に有効利用することが求められていることから、太陽光やLED等の照明の光の透過性をあげる技術は、今後益々重要になると思います。また、この技術は自動車部品や光学機器等、多用な用途に活用ができるものであり、生産コストの削減等の実用化に向けての課題をクリアできれば、マーケットで優位性のとれる商品として大いに期待をしています。

中部発きらり企業紹介画像
光を最大限に有効利用するための「光の透過性を高める技術」

SP

本日はお忙しいところ色々とお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
御社の今後益々の御発展と皆様の御活躍をお祈り申し上げます。
SP
 
              《《《 会 社 概 要 》》》
  SP SP  
会 社 名 伊藤光学工業株式会社  
中部発きらり企業紹介社長
伊藤 寛 社長
本   社 愛知県蒲郡市宮成町 3-19  
創   業 昭和31年4月  
設   立 昭和32年7月  
代 表 者 代表取締役社長 伊藤 寛  
事業内容

眼鏡レンズのコーティングやコンタクトレンズの製造及び光学機能部品の製造

 
資 本 金 5,000万円  
従 業 員 356名(男281名 女75名)  
U R L

http://www.itohopt.co.jp/index.html

 
T E L 0533-69-3311  
F A X 0533-67-3188
 
取材:平成21年月8日 総務課 情報公開・広報室

 

 中部経済産業局 総務課 情報公開・広報室

〒460-8510 愛知県名古屋市中区三の丸2-5-2

TEL:052-951-0535 FAX:052-962-0557 E-mail:
chb-ikenbako@meti.go.jp
著作権:中部経済産業局