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中部発きらり企業紹介 Vol.44

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    株式会社熊野古道おわせ  
〜三重県尾鷲の地域資源を活用した官民一体となった地域振興の拠点“夢古道おわせ”〜

  今回は、三重県尾鷲の地域振興ゾーン「夢古道おわせ」において、特産品や観光・イベント等の情報発信やお母さん達による地域の食材を使った地元料理提供事業等を行い、尾鷲地域の再生・活性化に取り組む株式会社熊野古道おわせ(三重県尾鷲市)の土井八郎兵衛社長にお話を伺いました。
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インタビュー

 御社は平成18年4月に会社を設立されたとお聞きしておりますが、はじめに会社設立の経緯についてご紹介いただけますか。
 
説明 土井社長
 私は、尾鷲商工会議所の会頭として、以前から三重県南部地域への地域活性化支援を知事にお願いしてきたところ、熊野古道が世界遺産として登録されたことも重なって、ここ尾鷲市向井地区に三重県立熊野古道センターが建設されることになりました。市や商工会議所では、これを一つの契機にして訪れたお客様に尾鷲地域の良さをPRし、より多くのお客様にこの地域に滞在していただくことができたらと思いました。そのためにまずは、当地域が誇る地元の食材などを使った飲食のサービスを行い、お客様に満足していただきたいと考え、熊野古道センター内にカフェテリアやレストランの設置ができるよう県にお願いしました。しかし、県からは文化・学術施設ということで、簡単には設置の許可がおりませんでした。
 そこで、市や商工会議所で熊野古道センターを核とした地域振興計画について総合的に検討したうえで、改めて隣接する場所に施設を設けて、そこで飲食のサービスなどが行えるように知事に対して要望しました。その結果、幸いにも県やさらに経済産業
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夢古道おわせ
「地場特産品情報交流センター」


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三重県立熊野古道センター
SP 省からも建設のための補助をいただけることになり、熊野古道センターの一帯を地域振興ゾーンと位置付け、そこに賑わい創出拠点として夢古道おわせ「地場特産品情報交流センター」を市が建設することとなりました。その指定管理者として、商工会議所の役員・議員・会員及び、この主旨に賛同していただいた一般市民の方々が出資者となって設立したのが「株式会社熊野古道おわせ」です。 SP
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尾鷲の山と海が満喫できる
「スカイフードレストラン」

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インタビュー

 平成19年春にオープンした夢古道おわせ「地場特産品情報交流センター」は、集客拠点として、地域の情報発信や賑わいの創出が期待されていますが、そこにおける具体的な取り組みについてご紹介いただけますか。
 
説明 土井社長
 移築した古民家の趣を活かした「地場特産品情報交流センター」では、尾鷲の新鮮な海の幸・山の幸を活かした特産品や工芸品の販売、地元の達人の指導によるわらぞうりづくり・組み紐などの体験やサンマ寿司・押し寿司などの実演といった交流イベントを通じて、尾鷲の様々な「旬」の魅力や「賑わい」を体感することができます。 特に、平日・休日を問わず毎日100人以上の人に
SP ご利用いただき、大変好評を得ているのが、旬の食材・季節の素材を活かした地元のお母さんたちの郷土料理が味わえる「スカイフードレストラン」のランチバイキングです。このランチバイキングは、地元3地区のお母さんたち(天満浦百人会、ななうらの郷、向井フレンズ)が、地元で採れた海・山の旬の食材で他では味わうことのできない「尾鷲の味」を週代わりで提供しています。できる限り農薬や化学肥料などを使わない食材ですので、安心して伝統的な郷土料理を味わうことができます。また、カフェテラスからの眺めは尾鷲の山と海が満喫できる絶好のロケーションで、季節毎の景色の移り変わりも一つの楽しみだと思います。 SP
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インタビュー

 御社では、地場特産品情報交流センターに隣接して、新規産業創出の素材であるみえ尾鷲の海洋深層水を利用した温浴施設「夢古道の湯」が今年の4月にオープンし、集客交流機能を充実されていますが、その目的や利用状況等についてお伺いできますか。
 
説明 土井社長
 オープン1年間で「地場特産品情報交流センター」には、多くのお客様に訪れていただきましたが、より長時間滞在していただくためには他にも魅力あるものがなくてはいけないと思い、観光集客への大きな一歩として着手したのが、みえ尾鷲海洋深層水温浴施設「夢古道の湯」です。尾鷲市では、平成18年4月にみえ尾鷲海洋深層水取水総合交流施設「アクアステーション」を開業し、三木崎沖の海底、水深415メートルから取水した海洋深層水を利用して、様々な企業等がこの地域資源を活用した製品の開発を行っています。夢古道おわせでもこの海洋深層水を活用して、世界遺産熊野古道を訪れる観光客をはじめ、地域に住む人々に「交流」、「憩い」、「癒し」の場を提供することを目的に平成20年春完成しました。
 海洋深層水を希釈したお湯を用いたお風呂は海洋深層水の持つ「清浄性」と「富栄養性」によって、ミネラル分を豊富に含む雑菌の少ない水質で、保温性にも優れ、湯上がり後も身体がポカポカします。温浴施設には、内風呂の他に信楽焼きの陶器の浴槽を使用した2種類の露天風呂とドライサウナ、超軟水ミストサウナな
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みえ尾鷲海洋深層水温浴施設「夢古道の湯」

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海洋深層水と尾鷲ひのきで
お客様に安らぎと癒しを提供します
SP ども揃え、十分楽しめる内容となっています。これが好評であり、今までの累計で当初の目標を大幅に超える4万5千人のご利用をいただいています。さらに、最近では、尾鷲のひのきを浴槽に浮かべ、世界遺産熊野古道の雄大な自然に囲まれているような、「安らぎ」と「癒し」をお客様に体験いただけるような取り組みも行っています。この尾鷲ひのきの間伐材を使った製品は、「尾鷲ひのきの入浴木(世界遺産風呂セット)」として販売もしておりますが、個人のお客様がお土産として購入いただく他に、全国各地のスーパー銭湯等温浴施設様から多くの注文をいただいており、大変好評です。 SP
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世界遺産熊野古道を体験できる
「尾鷲ひのきの入浴木」

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季節毎に最高の食材を届ける尾鷲の山と海
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インタビュー

 市や商工会議所、地元住民が一体となった「夢古道おわせ」を拠点とした様々な地域活性化の取り組みは、他の地域でも大変参考になると思いますが、「夢古道おわせ」を運営する上での苦労や課題についてお伺いできますか。
 
説明 土井社長
 我々がまず第一に、多くのお客様を集め、ここに長く滞在していただくためには、魅力ある商品やイベント、施設などを用意することが必要だと思います。平成19年のオープン当時はまだ温浴施設がなく、人気のあるランチバイキングがあるとしても長時間滞在していただくことはなかなか容易でなく大変苦労しました。その後、海洋深層水活用型温浴施設「夢古道の湯」が整備されたことによって、温浴施設そのものの魅力はもちろんのこと、地場特産品情報交流センターのスカイフードや地域の特産品販売、様々な交流イベントとの連携などが、熊野古道センターを訪れる人々の大きな魅力となり、期待以上の相乗効果が現れています。さらに今後は、世界遺産熊野古道や伊勢路をウォーキング等で訪れる人の疲れた身体を癒す“憩いの空間”として認識していただけるようなPRが必要だと考えています。
  第二としては、この取り組みに参加いただいている地元住民の方のやる気や努力に報いるとともに、参画者の“夢・希望・生きがい”の実現の場になれたらと思っています。そのためには、現在商品を納入していただいている個人や事業者の方や、ランチバイキングの新メニュー開発や良い食材の栽培に頑張っているお母さんたちに如何に利益を還元していけるかということも重要だと思います。また、個人の方や事業者の方が作られた商品に対して、専門家やマーケティングのプロの目から見て、より洗練された商品となるよう当社が支援していくことも重要な一つだと思います。
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インタビュー

 最後になりますが、今後の御社の方針についてお聞かせいただけないでしょうか。
 
説明 土井社長
 尾鷲市では、重点施策として官民一体となって観光・物産振興を集客交流の手法によって推進する取り組みを行っています。多くのお客様に来ていただき長く滞在していただくためには、宿泊施設が必要になります。しかし、現在、尾鷲地域には釣り人用の民宿はありますが、大規模なホテル等はありません。地域振興ゾーン「夢古道おわせ」の周辺にホテルを誘致できれば、それぞれの施設の相乗効果は図りしれません。また一方、小さなお子さんのいる家族で楽しめる施設があることも重要ですから、(財)尾鷲みどりの協会の寄付により隣接地に整備した「尾鷲ひのきの遊具」のある広場を一層充実させていく取り組みもしなければと考えています。
 社内体制ですが、現在、店長の伊東が「夢古道おわせ」の実際の切り盛りをしています。伊東は尾鷲商工会議所で経営指導員をやっていたのですが、正に現場での実践ということで、当社の店長として働いてもらい、全国を自分の足で見て回り、そこで得た経験や様々なアイデアをイベントや商品開発に活かしてきました。彼のノウハウを社員等に継承し、会社の強みにしていくこともこれからの課題です。店長の伊東からも、今後の方針について一言説明させてください。
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「尾鷲ひのきの遊具」のある広場

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"夢古道おわせで皆様をお待ちしております”伊東店長
     
  説明 伊東店長  
SP  私たち(株)熊野古道おわせは、経営理念に「活力溢れ、豊かで潤いのある“おわせ”の実現を目指します。」とあるように、尾鷲の地域資源であるひのき、真鯛、海洋深層水などを使って全国的に尾鷲を打ち出して行きたいと考えています。そうすることによって、参画いただいている地域住民の方にも理解され、みんなの“夢・希望・生きがい”として継続・発展していくことができると思います。また、農商工連携のような地元の素材と他分野の技術などを結びつけて、それを上手くコーディネートできる機能を持つことができれば、当社の更なる強みにもなると思います。 SP
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本日はお忙しいところ色々とお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
御社の今後益々の御発展と皆様の御活躍をお祈り申し上げます。
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              《《《 会 社 概 要 》》》
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会 社 名 株式会社熊野古道おわせ  
中部発きらり企業紹介社長
土井 八郎兵衛 社長
本   社 三重県尾鷲市大字向井12番の4  
設   立 平成18年4月  
代 表 者 代表取締役社長 土井 八郎兵衛  
事業内容

尾鷲市の設置する熊野古道センター地域振興ゾーン特産新興施設及び温浴施設の維持管理運営 他

 
資 本 金 2,865万円  
従 業 員 16名(内 パート14名)  
U R L http://yumekodo.jp/aboutus.html  
T E L 0597-22-3611  
F A X 0597-22-1124  
取材:平成 20年11日 総務課 情報公開・広報室



 中部経済産業局 総務課 情報公開・広報室

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