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中部発きらり企業紹介 Vol.64

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株式会社バンシュ 株式会社ルバンシュ
  天然の原料にこだわり、食べられるくらい安全な化粧品をお客様にお届けします。「安全・安心」の経営理念で成長を継続  


 今回は、平成18年度地域新生コンソーシアム研究開発事業に提案し採択され、地域特産の柿を利用したモイスチャークリームの商品化を実現。また、元気なモノ作り中小企業300社(2009年版)にも選定され、「食べられるくらい安全な化粧品」をコンセプトに、天然由来の原料を使った化粧品の開発・製造・販売を行う北陸の化粧品メーカー、株式会社ルバンシュの千田 和弘社長にお話を伺いました。
本社工場外観
本社工場外観
インタビュー
 化粧品会社を創業して20周年を迎えましたが、創業に至った経緯をお聞かせください
 
説明 千田社長
 25才の時に会社を創業しました。それまで父親が経営している食品の研究会社に研究員として務めておりました。たまたまお客様から化粧品の成分分析を依頼されたところ、食品には使えない成分が化粧品には使われていることが分かりました。ふと日常生活を見ると、例えばお母さんが化粧品を使った手で子供さんに食事を与えたりしている訳で、化粧品の成分が微量なりともはカラダの中に入ることが考えられます。お肌に良く、万が一、カラダの中に入っても安全な成分で作られた化粧品が理想的な化粧品ではないかと感じました。私は三男坊 で、父親の会社の跡を継ぐ必要もなく身軽な立場でしたので、化粧品作りをしたいと強く思うようになり、その思いだけで会社を興しましたが、事業が軌道に乗るまでに約10年かかってしまいました。
SP
インタビュー
 事業が軌道に乗るまでの苦労話をお聞かせください
 
説明 千田社長
 いざ化粧品を作ろうとしましたが、化粧品を製造するためには厚生省(現: 厚生労働省)から認可された原料を使用しなければならず、使用できる食品由来の原料があまりありませんでした。さらにその原料の認可を取るためには膨大なデータ集めと経費がかかることが分かりました。よく調べずに化粧品会社を興して、無謀なことをしたなと思いました が、すでに工場の建設にかなりの資金を使っていましたので、原料の認可に必要な数百万の経費が捻出できませんでした。
 「万が一、口の中に入っても安全な化粧品作り」という会社のコンセプトは変えるつもりはなかったのですが、他の化粧品 販売会社へのOEM(相手先ブランド)製造で何とか食いつないで自社ブランドを拡充するための準備をしていました。バブルの崩壊後、化粧品原料も安全や天然指向のユーザーが増えてきたことから、次第に化粧品の原料メーカーも当社が必要とする天然原料の認可取得に動き、当社が使える原料の種類が増えてきました。さらに一番大きな転機となったものが、平成13年に薬事法の改正とともに、使用する原料が審査制度から登録制度に変更され、自己責任で原料を使用できるようになり、天然由来の商品を拡充することができるように なったことです。会社の20年の歴史の中で最初の10年間は地をはうような生活をしながらやってきましたが、ようやく安全・安心が当たり前の時代になって、先駆的な取り組みをしてきたのだと思いました。
SP
クリーンルーム
クリーンルーム
インタビュー
 天然原料の化粧品は食品と同様に保存が難しいと思いますが、どのように工夫していますか?
 
説明 千田社長
 天然の防腐剤があり、それをうまく組み合わせて使っています。ただし、天然のものは石油化学系の防腐剤より効果が低いので、さらに当社では、製造段階で菌が混入しないように原料の仕込みからボトリング(充填工程)まで、全てクリーンルームの中で行っています。化粧品メーカーで部分的にクリーンルームを採用している企業はありますが、製造工程の全て(充填まで)をクリーンルームにしている企業は少ないと思います。クリーンルームは、常に濾過したフレッシュな空気を循環させなければなりませんが、当社は比較的小さい工場だからこそ、工程の全てをクリーンルームにしても設備の設置コストや運転コストを抑えることができました。 さらに、製品の容器についてもお客様が触れたものが内部に戻らないよう二次汚染しない工夫をしています。
 また、検査の面では、製品が出荷されるまで菌に汚染されていないか工程検査と製品検査を各段階で厳重に行っています。工程検査で安全確認がとれてからボトリングしますし、ボトリングした製品ロットの安全確認がとれなければ出荷をしません。各段階で安全確認を行いますので、製造から出荷まで10日間かかることになります。
 
分析室
                           分析室
製造室
                             製造室
SP
インタビュー
 例えば大手化粧品メーカーはデパートの対面販売で直接宣伝したり、テレビ等のCMで商品イメージを宣伝していますが、御社の製品のお客様が増ええてきたのは、どのような工夫があったのでしょう? 
 
説明 千田社長
 平成12年に食用成分だけで作った「ベジタブルリップクリーム」を販売しました。当初の売上げは年間5000本程度でしたが、当社の商品に関心をもっていただいた通販メーカーからご提案をいただき、食用成分で作られている商品イメージをさらに膨らますために新たにオレンジオイルも加えて、「フルーツ&ベジタブルリップ」を開発したところ1万本以上を売上げ、さらに年々売上げが伸びている商品となりました。
 また、当社の製品は天然由来成分で無添加(旧指定成分)ですので、お客様に出来たての商品を届けるために流通を簡素化し、工場から直接お客様に届けることができる通販を主力に販売を行っています。このように安心できる良い商品をできるだけ早くお届けしたいという当社の姿勢がお客様に伝わっ たのだと思っています。
 
製品群
「食べられるくらい安全な化粧品」 という思想から、美容成分はもとより、防腐剤に至るまで安全性にこだたわる。
SP
インタビュー
 国内市場の拡大が見込めない中、海外展開している化粧品メーカーもありますが、御社はいかがでしょうか?
 
説明 千田社長
 この数年、中国での販路開拓にも力を注ぎましたが、むしろ足もとを見つめ直し、我が社の製品の必要性はまだまだ国内にあるのではないかと思っています。真の安全・安心を追求した製品は、国内では我が社の製品しかないと思っていますので、国内、特に地元の北陸の方々にもっとルバンシュの商品を知ってもらい、そして使ってもらいたいと思 っています。例えば地元の加賀野菜などを原料として活用し、地産地消の商品をもっと作って、地元に還元できればすばらしいと 思っており、日本に腰を据えて事業に取り組んでいきたいと考えています。
SP
インタビュー
 産業クラスターの北陸ライフケアクラスター研究会のメンバーと連携して商品開発を行いましたが、研究会での開発はいかがでしたでしょうか?
 
説明 千田社長
 研究会に加入しても受け身の企業が多いように思いますが、私は積極的に各メンバーの方とご相談して、当社に必要な情報を 入手しに行きました。平成18年度地域新生コンソーシアム研究開発事業で開発した商品(保湿クリーム)は、メンバーの医薬品メーカーさんが北陸産の柿に含まれる機能性成分をサプリメントなどに応用できないか研究していたもの を、当社の開発中の化粧品にうまく応用することができました。柿には抗菌作用がありますので、天然の防腐剤としても活用することができ 、順調に製品化できたと思います。
SP
インタビュー
 経営は順調なようですが、事業を拡大する予定はありますか?
 
説明 千田社長
 少人数体制で化粧品を作るからこそ、製造工程の全てをクリーンルームにすることが出来ましたし、この会社の規模だからこそ作れる製品だと思っています。
 当社の商品が好評をいただいて毎年、売上額が10〜20%程度の伸びを続けており、このくらいの伸びがちょうど良いと思っています。会社として成長は続けなければなりませんが、急激な規模の拡大や増員は、安全な商品作りに見落としが出ると思われます。 新しい商品を毎年開発するのも戦略ですが、我が社が目指している商品作りは、現行の商品をブラッシュアップし、値段をそのままに内容をグレードアップ することでお客様に喜んでいただけると思っています。当社の成長を支えてくれたお客様に還元したいと考えており、そのような姿勢を見せていれば末永く当社の商品を使ってくれるお客様が増えてくると思っています。今年で創業20周年ですので、いまある商品を順番にグレードアップしていきたいと思います。
SP

本日はお忙しいところ色々なお話をお聞かせいただきありがとうございました。社名の「ルバンシュ」は素敵な言葉の響きですが、その意味はフランス語で「復讐」、「リベンジ」と知って驚きました。競争の厳しい化粧品業界で天然由来の原料にこだわった「安全・安心」の商品をお客様にお届けする千田社長の強い信念を感じました。北陸の地から化粧品業界のルーキーとして業界に新風を巻き起こしていただきたいと思います。
SP
 
              《《《 会 社 概 要 》》》
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会 社 名 株式会社ルバンシュ  
千田 和弘 社長
千田 和弘 社長
本   社 石川県能美市旭台2丁目5番地3  
設   立 平成2年11月  
代 表 者 代表取締役社長 千田 和弘  
事業内容

化粧品及び医薬部外品の製造・販売

 
資 本 金 1000万円  
従 業 員 15名  
U R L http://www.revanche.co.jp/  
T E L 0761-52-0455  
F A X 0761-52-0466  
取材:平成 22年日 総務課 情報公開・広報室


 中部経済産業局 総務課 情報公開・広報室

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