HOME > 中部発きらり企業紹介
 

中部発きらり企業紹介 Vol.35

バックナンバー
 

会社ロゴ

株式会社川本製作所
〜大切な「水」をあなたへ届けるポンプ専門メーカー〜
SP

  今回は、中部地域の産学官が連携して取り組んでいる“環境付加価値を創造する製品開発支援ネットワーク”『エコプロネット』への参加企業で、ビル設備用から、工業用、家庭用に至るまで多種多様なポンプで省エネ、省資源化に取り組んでおられる株式会社川本製作所(名古屋市中区)の津悟社長にお話を伺いました。
SP

御社は大正8年に創業されたとお聞きしておりますが、創業された経緯、これまでの沿革について最初にご紹介いただけますか。

SP
中部発きらり企業紹介画像
株式会社川本製作所(本社)

中部発きらり企業紹介画像
我が国初の家庭用ポンプ「ベビースィート」
SP
SP
 
高津社長:
  当社は、当時、ポンプ屋で修行していた私の祖父が、将来水道が普及することを睨んで名古屋市中区大池町で、「川本製作所」を創業したの
 
SP が始まりです。創業当時は、陶製・木製の手動ポンプが主流で、量産性もなく、破損など輸送面の問題もあったことから、主要部分を鋳鉄製に改良し、日本国内のみならず、中国、韓国、台湾など東南アジア方面へも販売をしておりました。
  株式会社へ改組後、昭和29年には我が国初の小型自吸100V家庭用電気ポンプ「ベビースィート」を発売しました。当時、大卒の給料が2万円前後、同業他社のポンプは5〜6万円前後する中で、当社のものは、高性能の上、価格はおよそ3分の1と廉価でコンパクトであったため、非常に好評で生産が注文に追いつかない状態が数年続いたと聞いております。やがてこの商品は業界で初めてグッドデザイン賞に選ばれた「カワエース」に引き継がれることとなりました。
  その後、昭和41年に愛知県岡崎市に岡崎工場を建設し、ビル設備用や工場用のポンプの製造も本格的に開始し、現在では520機種6800型式のポンプを生産しております。そのうち自動給水ポンプは毎年約10万台を販売し、設備用給水ポンプ全体でおよそ3割強、家庭用給水ポンプでは、およそ4割近くの国内シェアを有しております。
 
SP
中部発きらり企業紹介画像NF2形「Newソフトカワエース」
 

御社では、環境に配慮したエコ製品や省エネ、エコデザイン等に取り組んで環境対応型製品の開発に力を入れられ、産業用だけでなく一般家  
SP 庭向けの環境対応型製品も生産されていますが、その代表的な製品についてご紹介いただけますか。
 
   
高津社長:   環境への配慮は企業の当然の使命であり、当社にも高い省エネ性をもった製品はたくさんあります。さきほどお話いたしました「カワエース」の中に平成10年から発売を始めたソフトカワエース「NF」がそれにあたります。製品の特徴とし
sp ては、家庭用ポンプに業界初のインバータを採用し、省エネ性の高い給水を実現しました。
  また、ポンプ本体にステンレス精密鋳造を採用し、錆に強くかつ優れた耐久性で長寿命を確保しております。またこの製品は、環境配慮の取り組みが評価され、平成13年度に省エネ大賞(資源エネルギー長官賞)をいただいております。  
  二つ目は、自然の恵みである雨を再利用する「雨水利用装置(カワ太郎)」です。平成12年に発売した製品で、水資源の有効利用のために、貯水した雨水を散水や水洗トイレなどに利用するシステムです。製品の特徴としては、降雨量に左右されない上水併用方式(上水を補助的に使用するが、上水補給量はボールタップにより必要以上に補給されない)を採用しているほか、独自開発の初期雨水除去装置によりゴミ・ホコリ、砂などを自動的に除去します。また、同製品はポンプユニットとして自動にて雨水を給水することが可能であり、幅広い用途に利用できます。ここ数年の意識の高まりをみれば、今後このような製品の活躍の場がさらに拡がるものと期待しております。
  また、「家庭用給水ポンプ(カワエースシリーズ)」は、中部経済産業局さんがエコプロダクツの製品をまとめた「モノ作りエコデザイン製品事例集」にも掲載されており、各方面の方にも注目していただいております。
 

KAWA太郎地上設置型
KAWA太郎埋没型
SP

現在、積極的に環境対応型製品に取り組まれている御社ですが、中部地域の産学官が連携して取り組んでいる“環境付加価値を創造する製品開発支援ネットワーク”『エコプロネット』へも参加されていますね。
 
高津社長
  参加して一番のメリットは、様々な分野での環境配慮の取り組みがわかることです。特に、エコプロネットに参加したことで、ライフサイクルアセスメント(LCA)の重要性についてさらに理解が深まりました。また、同時に、大学の先生とのネットワークを構築できたことも大変良かったと思います。当社の若い社員をエコプロネットの活動に参加させることで、人材育成の面でも役立ちました。
SP
中部発きらり企業紹介画像
岡崎工場全景
 

御社は経営理念に「人材育成を通し業界NO.1の企業を目指す」とありますが、御社の人材育成の方針等についてお聞かせいただけますか。  
     
高津社長   当社では、もう一つの経営理念として、「F.V.I(フロンティアスピリット・バイタリティ・イノベーション)精神をもって常に新しい技術の開発、
品質の向上に努め、お客様のニーズに沿ったものづくりをする」と掲げています。当社は、社員の半分が営業担当で、営業から新たなニーズを吸い上げる体制を取っています。ですから、社員には、積極的にお客様の話に耳を傾け、ニーズを感じ取りとる感性を常に磨いてほしいと思っています。設計側ではこうした提案や
SP SP
sp 要望を少しでも早く製品に取り入れるため、検討会議を毎回行ない、お客様のニーズを早く製品化させる体制を取っております。また、当社では、特に販売部門に力をいれており、毎年数回に分けて全営業担当を集めた研修会を実施し、役員とのコミュニケーションをはかったり、工場に対して現場の生の声を直接提案させるなど情報交換の活性化に取り組んでいます。このやり方は40年近く続いており、お客様からの要望が製品開発や製品改良に数多く結びついています。  
SP

御社の課題等について、どのようにお考えですか。
SP 中部発きらり企業紹介画像
納入例:ミッドランドスクエ


中部発きらり企業紹介画像
納入例:中部国際空港
SP
SP
 
高津社長:
  ポンプ専業メーカーとしての仕事はまだまだたくさんあると思います。ポンプのみならず、関連製品の開発など、ポンプに関しては幅広く取り組み
 
SP たいと考えています。特にこれまで、上水や雨水など比較的きれいな水を主な対象として扱ってきましたが、これまで培ってきた技術やノウハウを活かして特殊な液質・液温等の液体も扱うことで、これまで未開拓の分野にも可能性が開けると思います。また、技術革新とともに製品形態も変化し発達してきたように、今後も市場ニーズは変化し続けると思います。そこで、その市場ニーズの変化をいち早くキャッチし、市場に歓迎される製品となるよう創意工夫を加えることが、営業及び開発の両部門で益々重要になります。当社としましては、ポンプ専業メーカーとして世の中に幅広く提案できるメーカーとして常に研究開発を重ね、より良い製品づくりに努めていきたいと考えております。
  現在、当社の製品売上の95%以上が国内です。以前は、ユニセフの指定商品となったドラゴンポンプ(手押しポンプ)などが海外の市場で大変活躍しましたが、現在では、アジアで同様の商品が当社の1/3の価格で売られています。こうした現状を踏まえ、当社としましては海外のお客様のニーズにも合わせた省エネや省資源化、さらに高品質と高付加価値な製品で海外展開していきたいと考えています。 。
 
SP
中部発きらり企業紹介画像
 大正8年の手動ポンプから始まる

 

最後になりますが、今後の方針についてお聞かせいただけないでしょうか。  
SP    
高津社長   おかげさまで、当社は10年後の2019年に100周年を迎えます。いままで創業者の祖父の方針である“一社一業”を旨として活動をしてま
いりました。ひとつの企業が一つの事業を続けながら社会に貢献してく・・・この考え方は今も変わっておりません。当社は水に関わる企業であります。水は永遠になくてはならないものですが、日本では、当たり前のように水が蛇口から出てきますし、生活水を莫大に消費する生活にすっかり慣れてしまっています。こうしたことから当社の企業スローガンである『たいせつな「水」をあなたへ』をモットーに、生活するうえで最も大切である「水」を、より効率良くより安全に世の中に提供することを使命とし、製品開発に取り SP SP
sp 組んでまいりたいと思います。当然、給水ポンプの分野で省エネ目標などを達成するためには、モーターなど関連する電機・家電製品の技術革新による進歩などとも合わさって実現するものであり、進化する諸技術を積極的に取り入れ、さらに地球にやさしい製品を世の中に送り続け、これからもポンプ一筋で歩み続けたいと思います。
 
SP

本日はお忙しいところ色々とお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
御社の今後益々の御発展と皆様の御活躍をお祈り申し上げます。
SP
 
              《《《 会 社 概 要 》》》
  SP SP  
会 社 名 株式会社川本製作所  
中部発きらり企業紹介社長
津 悟 社長
本   社 名古屋市中区大須四丁目11番39号  
創   業 大正8年5月  
設   立 昭和24年12月  
代 表 者 代表取締役社長 津 悟  
事業内容 ポンプ製造ならびに販売・工事  
資 本 金 3億3,000万円  
従 業 員 739名  
U R L http://www.kawamoto.co.jp/  
T E L 052−251−7171  
F A X 052−241−6151  


取材:平成20日 総務課 情報公開・広報室

 
中部経済産業局 総務課 情報公開・広報室

〒460-8510 愛知県名古屋市中区三の丸2-5-2

TEL:052-951-0535 FAX:052-962-0557 E-mail:
chb-ikenbako@meti.go.jp

 

著作権:中部経済産業局