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中部発きらり企業紹介 Vol.93

更新日:平成27年10月30日

売る人も履く人もHAPPYなオンリーワンのオーダー・シューズ

  • 愛知県一宮市
  • 靴卸売業
スター★ちゅぼっと君
 今回は、株式会社大島商事の大島昇社長にお話を伺いました。 同社では何でも法則化したい、勘なんて大嫌いと考える大島社長が考案された「靴サイズ測定技術」の特許を元に、 独自のビジネスモデルで、自分だけにマッチするオンリーワンのオーダー・メイド紳士靴の製造販売システムを構築しています。 最近では、ヒール高が様々であることから、靴業界でも難しいと言われていたレディースのオーダー・シューズの製造技術を6年の歳月を経て開発。 さらにはおしゃれなのに痛くない、外反母趾の方向けの医療とファッションを融合させた、通常の市販靴では考えられない夢のようなオーダー・シューズの提案も行っています。
何でも法則化したい、勘なんて大嫌いな性格が生んだ足の法則
 大島商事は、平成18年に創業しました。創業のきっかけになったのは、以前、父親の会社で、靴の販売をしていた時に、靴1足販売するのに、 最低7足は在庫を持たなければならない状況があり、従来型の販売方法では在庫がネックだと感じていたことがあります。 もともと、物事を論理的に考え、何でも法則化したい、法則化できないことは信じない性格で、20歳の時に読んだ雑学の本に、足の大きさ(足長)は手首から肘までの長さに匹敵することを知り、 人間の身体にはバランスという点で一定の法則があるのではと考え、その法則を利用した足の採寸方法を、何とかして一枚の紙のシートに落とし込むことができないかを練っていました。 そんな中、ついに全ての人に共通する一定の足の角度とバランスの法則を発見し、試行錯誤の末に「足サイズ測定具」の特許を取得しました。 通常、職人が足の大きさを測る時にはボールジョイントという足の骨を目印にしますが、このシートさえあれば、職人でなくとも、デパートのパートさんでさえも、簡単にボールジョイントを見つけられ、 だれもが職人さんの足の測定方法を即座に再現することができるのです。
         
他にはない特許料を得る、全くあたらしいビジネスモデル
パティーヌ(手染め加工)を施したオーダー・メイド紳士靴
パティーヌ(手染め加工)を施したオーダー・メイド紳士靴
 その後、この特許を活用し、販売会社と「特許実施権契約」を結ぶ経営モデルを編み出し、販売の権利を貸与、発生した売上に応じて特許料として、 販売店に収めてもらう仕組みで事業を展開することになりました。「足サイズ測定具」の特許を取った後、webで数値を入力すれば、 木型データに換算できるソフトとしてオーダー・メイド靴製造システムup MOSTを開発しました。 このソフトを使うと、通常は職人が長年の経験と勘で決めるコロシ(靴が足にぴったりくるようにするための靴の締め具合)までも、確実な法則の下で割り出すことができます。 私は前述の通り、勘が大嫌いですので。オーダー・メイド靴製造システムup MOSTは、製造や卸売の仲間(企業)と連携して事業を進めています。 以前は企画や製造、販売部門が集まった会議の場では、指名しなければ、誰も発言してくれませんでしたが、現在の連携先企業は、関係者全員が経営者としての責任と主体性を持って、 意見してくれるようになっています。さらに自分自身は、戦略立案に専念できるので、その点でも優れた方法だと思っています。
         
独創的な発想を持つ
 特許は20年で切れてしまいます。そこで、一度、足サイズ測定シートの特許を取った後には、測定方法そのものの特許を取るなど、次の特許を取得して競合対策をしています。 このような知識は、20代の頃、様々な講習に参加するなどして得たビジネス感覚が生きていると思います。 他方で、現在は独創的であることが重要だと思っているので、必要以上にビジネス本を読むことなどはしていません。 付き合う人たちも9割が靴業界以外の人たちで、発想が偏らないように、心がけています。
         
経済産業省の支援施策を活用 新連携事業で明確になった自身の目標
商品強化の戦略を練る仲間(連携企業)
商品強化の戦略を練る仲間(連携企業)
 平成19年に日本政策金融公庫の知り合いの勧めで申請し、新連携事業の認定を受けました。 新連携事業を始めとする補助事業がもたらす一番のメリットは、事業計画を書くことによって、自身の目標を定量的、定性的に把握することができる点だと思います。 その後、当初の開発メーカーである株式会社ドクターフィットに加え、靴業界最大手・マドラス株式会社、百貨店、代理店、販売店にup MOSTが導入され事業は順調に進んでいきました。 しかし、平成23年の東日本大震災で、それまで、東京を取引の中心としていた当社は、売上が8割方ダウンしてしまいました。 高級品として5~6万円の商品を扱っていたため、食べ物さえ不足するような震災直後は全く売れなくなってしまったのです。 ただ、その低迷期も自分にとっては、心を入れ替えるきっかけとなったと考えています。 阪神大震災の時の経験があったため、無理に震災直後から被災地にスーツで乗り込んでいくようなことはせず、状況が正常に戻るまで、ひたすら耐え、その期間に、 震災前から強化していこうと話していた、レディース向け商品強化の戦略を仲間(連携企業)とともに練っていました。
         
レディース戦略のポイントは医療とファッションの融合―痛くなくておしゃれな靴
 レディース商品を開発する際に注目したポイントは医療とファッションの融合です。病院で推奨される、外反母趾の方向けの靴は機能性を重視しているので、ファッショナブルであるとはなかなか言えません。中部経済産業局のお勧めで出展した「中日健康フェア」 (於:名古屋駅前、1.2万人来展)で実際にお履きの方々とお話しし、我ら業者がご不満に全く対応出来ていないと痛感しました。更に、そのような靴は、外反母趾で悩んでいる方がコンプレックスを持つ原因にもなりかねないと考え、仲間とともに開発を進めました。痛くないし、且つおしゃれな靴ができないかと。そこで、平成25年に外反母趾用の木型を作る技術の特許を取得し、神戸市の「挑戦企業等支援補助金」に申請、外反母趾用シューズおよび糖尿病対策用シューズの開発事業を進めました。市販の靴は、靴に足を合せなければなりませんが、 当社ではお客様の足のサイズに合わせて1mm単位での対応が可能です。本当に足にフィットしている靴というのは、9センチのヒールであっても、決して傾くことなく、まっすぐに歩くことができます。しかも外反母趾の人も履くことができるのは画期的だと思うんです。
         
自分だけのオンリーワンの靴でみんなをHAPPYに
痛くなくておしゃれなオーダー・メイド靴
痛くなくておしゃれなオーダー・メイド靴
 通常、紳士靴を買うと言えば、既製品を買うことをイメージされると思いますが、いずれは紳士靴を買うと言えば、オーダー・メイドの靴を作る文化に変えていきたいと思っています。 例えば、紳士靴なら1.5万円、婦人靴なら1万円のオーダー・メイド靴を、短納期で提供出来れば、本当に変わるのではないでしょうか。 また、靴の販売側から言えば、在庫を持つことで、経営体質を悪くしてしまうのが一番の問題です。 車でもオーダーで、顧客を待たせて作っているのに、靴は勘に頼り、多くの在庫を用意する様な販売形態が私にとっては不思議で仕方ありません。 オーダー・メイドにできれば、販売側も在庫も少なくて済みますし、履く人も自分の足にジャストフィットした靴でハッピーになれ、両者がwin-winの関係になれると思っています。
         
日本人らしい視点を世界へ
 外反母趾を始めとする、靴が足に合っていないことがもたらす問題は、万国共通のものだと思っています。 オーダー・メイド靴製造システムup MOSTはweb環境さえあればどこでも活用することができます。 今後は、日本人ならではのきめ細やかな観点からのup MOSTを世界に広げ、日本発の外反母趾対処法をCool Japanとして、世界をターゲットに挑戦していきたいと思っています。
         
会社概要
大島 昇 社長写真
大島 昇 社長
  1. 会社 株式会社 大島商事
  2. 法人番号 9180001085394
  3. 本社 愛知県一宮市三条字賀37-1 サンジョーホーム2F
  4. 事業内容 靴卸売業
  5. 創業 1969年(昭和44年)
  6. 代表者 代表取締役 大島 昇
  7. 資本金 1000万円
  8. 従業員 2名
  9. TEL 0586-61-6616
  10. FAX 0586-82-6161

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電話番号:052-951-0535
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