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中部発きらり企業紹介 Vol.39

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株式会社八幡ねじ
〜 モノとモノをつなぐことを提案するメーカーベンダー
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  今回は、優れたIT経営を実現し、かつ他の中小企業が取り組む際の参考となる中小企業に贈られる「中小企業IT経営力大賞」の経済産業大臣賞を今年の2月に受賞した株式会社八幡ねじ(愛知県北名古屋市)を訪問し、ITを活用してお客様が求めるものを、求めるときに迅速に提供する流通環境を実現した取り組みについて株式会社八幡ねじの鈴木建吾社長にお話を伺いました。

御社は昭和21年に創業されたとお聞きしておりますが、創業からこれまでの沿革について最初にご紹介いただけますか。

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会社概要
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鈴木社長:
  当社は、私の祖父が名古屋市北区で磨きボルトの熱間鍛造の製造工場を創業したのが始まりです。昭和28年に株式会社に改組した後は、
 
SP 当社の主要な事業分野を見直し、販売業務に注力することにしました。当時の当社のおかれた立場としては、大口需要となるお客様がいなかったため、少品種のねじを大量生産するメーカーとしてやっていくことは難しく、多くの企業さんから小口の注文を受けるといった多品種少量型の生産形態を取らざるを得なくなったことから、多品種少量ベンダーとしての道を選びました。昭和50年
 
SP 代に入り、DIY商品の需要が高まるにつれ、多品種少ロットの商品を全国各地のホームセンターに流通させることが必要になりました。そこで、重要になるのが物流の効率化とコストの低減です。特に当社のような企業では、如何に物流の効率化とコストの低減を図るかが企業の競争力に繋がります。当時、社長に就任した私は、情報システム系企業で働いた経験を生かし、ITを活用して経営の改善を図ることに取り組むことにしました。その後、グローバル経済の流れの中で、世界最適生産・調達を目指し、平成12年にはタイに製造・販社の2現地法人、平成15年には中国上海に製造工場を開設しました。
  このように、当社では“風に吹かれて”といいましょうか、その時代の流れに沿ったあるいは時代が求める取り組みを行ってきました。
 
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ねじの種類やサイズが色や数字で分かる
デザイン面の工夫


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開発良品『YTシリーズ』
 

御社の製品は、ホームセンターなどで八幡ブランドとしてよく見かけますが、御社の製品について詳しくご紹介いただけますか。  
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鈴木社長:   当社が扱う製品は、アイテム数10万点にもなります。この10万点もの製品を安心してお客様のニーズに合わせて供給していくため、当社で
は「想客人」思想に基づき、お客様の要求に応える仕事、製品を提供しているか常に振り返り、検証しつつ、YPS(ヤハタプロダクションシステム)により生産体制を効率化・合理化しています。この結果、全国のホームセンターでは約70%のマーケットシェアを獲得することができました。
  このような結果は、簡単に達成できたのではなく、グループ全体が一体となってモノ作りに取り組んだ成果だと思います。お客様がホームセンターで必要としている製品を素早く見つけることできるように、製品情報の見やすさを工夫し、パッケージのラベルを「太さ」「長さ」「材質」等の区分により色分けをしました。
  また、このパッケージには、製品情報だけでなく「収納性」や「環境配慮」、「デザイン性」という付加価値も加え、製品管理の効率化とともに、デザインマネジメントを徹底しております。 また、グループ全体が一体となって、お客様に低コストで高品質の製品を提供するため、世界最適生産で開発した製品が「YTシリーズ」です。「YTシリーズ」のYTアンカ、YTアイボルト、YTキャップスクリューなどは、おかげさまで毎年売上げを伸ばしています。
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御社では、ご紹介いただいたデザインマネジメントや独自商品「YTシリーズ」の開発によって、お客様のニーズを満たし信頼されて、高いシェアを
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10万種類のねじを検査する機器も充実

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社内の見える化の一つの取り組みが
『VMボード』
SP 有してきたと思いますが、これまでのねじ業界にはなかった自社開発の物流システムも大きく影響しているのではないでしょうか。
 
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鈴木社長:
  当社では、高品質な商品をお客様に提供するため、通常のメーカー以上の検査体制を整えて品質管理に努めてきました。また、この品質管理
 
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とともに、10万アイテムの商品を少量でもスピーディーに間違いなくお客様に届けるという「出荷品質」の向上が重要だと考え、このような考えを「QCDA」として、「高品質な製品」、「生産と流通の低価格の実現」、「確実な即日納品」、「高度な製品の分類仕分」を目指すことにしました。このため、昭和54年のコンピュータ化開始から、全社統合システムYaCS(Yahata Conclusion System)稼働の第5次コンピュータ化まで、使いやすいシステムを目指してすべて自社開発し、今ではこの積み重ねが大きなノウハウの蓄積となっています。
  情報化の取り組みの中で構築したYaCSのFLOWシステムやCELLシステムは、多品種少ロットの商品の出荷を効率的にこなし、コンピュータによる商品管理をリアルタイムで実施できたことで、ホームセンターや個別のお取引先から大きな支持を得ました。
  さらに、インターネットが普及したIT化現代において、販売先、仕入先、当社とを結んだ受発注システム「YaCS−EDI」を構築し、受発注の効率化や合理化に取り組んでいます。







 
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受賞企業及びIT経営実践認定企業には、
ロゴマークの使用が認められる。
 

ご紹介いただいた御社のIT化の取り組みは、優れたIT経営を実現し、かつ他の中小企業がIT経営に取り組む際の参考となる事例として、平成  
19年度「中小企業IT経営力大賞」の大賞(経済産業大臣賞)に選ばれましたね。これに関しては、どのようにお考えですか。  
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鈴木社長:   当社のこれまでの努力やIT経営が評価されるとともに、他の中小企業の皆様のご参考になれることは、大変有り難いことだと思っていま
す。特に、IT化に取り組んできた社員やご協力いただいた関係企業の自信や信頼に繋がることだと思います。
  これらのIT化のノウハウのうちオープン化できるものは、より多くの関係者と共有することによって、社会に貢献することや社会全体を変えていくことができると思います。今年度、当社が提案した、ねじ業界全体において中小企業等が共通に利用できるEDI
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SP 機能を備えた基幹業務のASPシステムの構築が、経済産業省の平成20年度「中小企業IT経営革新支援事業」に採択されたとも、この点が評価されたのではないかと思います。  
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最後になりますが、今後の御社の方針についてお聞かせいただけないでしょうか。
 
鈴木社長
  当社では、社是を「三方善の精神で新技術・新分野を拓く」として、お得意先・お取引先と私たち、そして社会の三者が共に幸せになってこそ安定した成長ができると考えています。そのためには、それぞれの組織がバラバラに勝手に活動するのではなく、自らの責任と使命感、役割を認識しつつも、グループ全体の目指すビジョンと価値観を全ての社員が共有するアメーバ経営を目指していきたいと考えています。また、IT化やSCMなどその時々、時代の要請にあった活動を柔軟に行っていきたいと思います。


(株)八幡ねじが取り組む「改善のための5つの手法」

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本日はお忙しいところ色々とお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
御社の今後益々の御発展と皆様の御活躍をお祈り申し上げます。
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              《《《 会 社 概 要 》》》
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会 社 名 株式会社 八幡ねじ  
中部発きらり企業紹介社長
鈴木建吾 社長
本   社 愛知県北名古屋市山之腰天神東18  
創   業 昭和21年9月  
設   立 昭和28年7月  
代 表 者 代表取締役社長 鈴木 建吾  
事業内容

ねじを中心にしたアッセンブリ部品のメー カーベンダー。 ホームセンター商品の企画・製造・販売。

 
資 本 金 2000万円  
従 業 員 244名  
U R L http://www.yht.co.jp/index.htm  
T E L 0568−22−2629  
F A X 0568−24−6525  


取材:平成 20年6月16日 総務課 情報公開・広報室


 中部経済産業局 総務課 情報公開・広報室

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