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プロジェクトの基本情報

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2018年8月17日更新

超極細繊維の割繊・染色加工を環境負荷低減で実現

艶金化学繊維株式会社

プロジェクト名 高機能・高感性な超極細繊維製品を省エネルギ-で実現する割繊・染色一体加工技術の開発
対象となる川下分野 衣料・繊維
川下企業におけるニーズの対応 高機能化(精度・性能の向上など)
効率化(生産性・作業性の向上など)
環境配慮(不純物の除去や無害化、廃棄物削減、 CO2削減など)
信頼性・安全性(信頼性の高い検査技術の実現など)
低コスト化(ランニングコスト低減、ロス削減、 省力化など)
上記ニーズに対する具体的な数値 単繊維直径700nmの繊維の割繊・染色加工
事業実施年度 平成24年度~平成25年度
事業化状況 実用化済み(完成はしているが販売実績はなし)
対象としている素材 ニット繊維

プロジェクトの詳細

プロジェクトに至った背景・経緯
超極細繊維布帛のユ-ザ-からは、ナノオ-ダ-繊維により構成されるニット組織の割繊・染色加工技術が求められていたが、現状の設備では困難であった。このため、ナノ繊維の割繊加工技術を高度化することにより、ナノ繊維の持つ大表面積効果により発現する高い機能性や独特の風合いによる高感性を活用できるニット組織加工技術を確立し、ユ-ザ-が求める高い機能性や感性を満足させられる技術の開発を目指した。
研究開発のポイント
従来の割繊技術では、割繊後に生地重量が大幅に減少するためニット生地の走行が不安定である課題があった。また割繊後の染色工程でも大幅な減量のため生地のハンドリング性に起因するトラブルが多くあった。このため割繊加工と染色加工が一体的に加工できる省エネ型加工装置の開発、高効率な割繊・染色加工プログラムの開発を行った。開発した技術を活用して、ナノ分割繊維を使用したニット生地の加工試作を行った。
研究開発の具体的な成果
分割後の単繊維直径がナノオ-ダ-の分割繊維によるニット生地の加工を実現するために、割繊加工と染色加工が一体的に加工できる加工装置を開発。また各種システムの開発により、完全自動化、加工液量・加工薬剤の削減、使用エネルギ-量の削減等の環境負荷低減システムを備えた省エネ型割繊・染色加工装置を開発した。開発した加工装置による割繊加工における最低条件の検索と設定、それに対応した各制御プログラムを確立した。開発した技術を応用して量産を可能にする量産型加工機の開発を実施した。
利用イメージ、今後の活用が見込める分野・製品等
今回開発した割繊・染色加工技術により、従来、上市されている繊維に比べ極細化による表面積の増大で吸湿性能の向上、シルクライクの高ドレ-プ性付与、摩擦係数を大幅に抑えることが可能となり、繊維径が油膜や微細塵より小さく払拭性能を大幅に向上させる等の特性が得られ、これらの性能を生かし、快適性衣料やスポ-ツといった高機能性衣料、フィルタ-、介護衣料用材料、高機能ワイパ-などさまざまな分野、用途での活用が期待できる。

事業化への取り組み

事業化状況、規模 今年度より、極細繊維としては比較的太い糸ではありますが、主にメガネクロス等に使用される生地の割繊・染色加工の量産試験依頼を川下企業より受けました。サポイン事業中には明らかにならなかった新たな課題も発生し、その対策方法の確立に時間を要しましたが、一定の成果を得ることが出来ました。
事業化による効果 当社は設立以来、衣料品向け生地の染色整理加工のみを手掛け、現在でもそれは変わっていません。しかし、極細繊維は衣料品ではなく、メガネクロスやその他の産業用途に利用されています。会社としても新たな分野での事業獲得となり、事業範囲の拡大が今後見込めるようになりました。また、サポイン事業実施時のアドバイザ-より開発パ-トナ-としても認知していただけ、今後ナノファイバ-クラスの事業化に関しても打合せに参画できる可能性が出てきました。
知財・広報活動 特に無し
今後の見通し 極細繊維の事業規模は現在では衣料品生地と比べると小さいですが、これから大きな市場に成長していく可能性を秘めており、さらにこの分野では日本企業の技術蓄積が一歩進んでいると言われており、当社としても今後も積極的に事業拡大に努めていきます。
当初の目標を踏まえた
上での達成度や
新たな課題
極細繊維の割繊・染色加工においては、サポイン事業の中心となった加工機の他にも、乾燥・検査等全ての工程において衣料向け記事とは異なる管理手法が必要となることが分かってきました。その確立のためにも今後も継続して開発業務、設備投資を継続していかなければなりません。
川下産業からの引き合い状況
(件数等、内容)
マイクロファイバ-の割繊・染色加工 1件

研究開発の体制

事業管理機関 公益財団法人岐阜県産業経済振興センタ-
法認定事業者 艶金化学繊維株式会社
研究実施機関 艶金化学繊維株式会社 岐阜県産業技術センタ-
アドバイザー 東レ株式会社 株式会社アマノ 株式会社マルゲン

PRコメント

割繊糸の加工技術は、大手化学合成繊維メーカ-のほぼ独占状態となっており技術の細部はブラックボックスに閉ざされている。今回開発した技術は、中小零細企業が多い染色整理業界にとって技術力の拡大につながり、中国との技術力の差別化、高度化ができる。極細繊維の市場は、まだまだ発展途上であるが今後拡大が予想され、今回開発した環境に配慮した極細繊維の加工技術を基に事業拡大が期待できる。開発した技術は、新しい感性に基づくデザイン・コンセプトや機能付与を可能とするファッション創造に資する加工技術にも拡大が可能と考えられる。厳しい内外環境の中で高い企業力を有する自律型中小企業へと発展が可能である。

企業情報

社名 艶金化学繊維株式会社
(法人番号:9200001020340)
所在地 岐阜県大垣市十六町字高畑1050
電話番号 0584-92-1821
社員数 118名 (男性  78名、女性  40名)
資本金 9000万円
業種 繊維工業
事業内容 高機能・高感性な超極細繊維製品を省エネルギ-で実現する割繊・染色一体加工技術の開発
URL http://www.tsuyakin.co.jp/
保有する生産設備と
スペック
高圧染色機32台 常圧染色機30台 バイオマスボイラ-1台
生産拠点エリア 国内 所在地:岐阜県大垣市十六町字高畑1050
海外生産対応 不可
主要な取引先 日本毛織㈱ 東レ㈱ 倉敷紡績㈱ クラレトレーディング㈱
本プロジェクトに
関する問い合わせ先
部署名

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