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サポイン好事例

情報家電部品の高精度・小型化に対応する
多機能付与小ネジの表面加工技術の開発

株式会社南部製作所

ブランドの信頼性と時流に合ったモノづくりで
サポイン製品が自社売上の25%に拡大

ブランドの信頼性と時流に合ったモノづくり
同社の歴史は、世の中に求められる“コストダウンの方策”を試行錯誤することによって作られてきた。基幹技術であるねじのゆるみ止め加工「アロック」は「アロンアルファ」で知られる東亞合成株式会社からの事業譲渡を受けて、その接着技術をベースに完成させたものだ。また、ナットを使わないタッピンねじに切削捕捉機能を付与した「タックNエース」を平成22年より展開。顧客のニーズから生まれた二大ブランドは、ねじ自体の広汎性と相まって、あらゆる業界での信頼を不動のものにした。

小型化・軽量化・コストダウンへの挑戦

開発のポイントを技術開発グループのリーダー・河合竜二さんに聞いた。「マイクロねじは熱容量が小さいため、予熱してもすぐに冷めてしまうんです。そのため、ゆるみ止めに使う樹脂の付着量が安定しませんでした。しかし、高周波による加熱装置の最適化や融点の低い樹脂を採用するなどの工夫を重ね、樹脂をねじに確実に融着させる加工技術を開発することができました」。
アイデアいっぱいのサポイン製品が売上の25%に
さらに、ねじこみ時に切削屑が残ってしまうと精密な電子部品がショートするなど悪影響を及ぼすため、屑が出ると同時に粘着剤でからめとるという画期的な方式も試された。「ねじにそのまま粘着剤を塗るとネバネバして使いづらいので、外側を粘着性のない樹脂で覆って、ねじこみで表面が削られると粘着剤が出てくるようにしました」と言うのは坂井賢次社長。元・東亞合成株式会社の研究者だけに、接着への造詣が深く、生まれるアイデアも豊富だ。社長も参加したサポインプロジェクトは、平成22年3月をもって完了し、同時に事業化の運びとなった。現在、自社のアロック売上の25%がサポイン事業で生まれた製品である。これは充分好調な滑り出しと言えるだろう。

研究開発を広く世の中に広め、ねじの正しい知識を伝えたい

サポイン事業の完了後に行った展示会で、河合さんはエンドユーザーの大きな反応に驚いたという。加工を売り物にしている同社の顧客は、主にねじメーカーや商社。展示会で、普段は接点のない設計者と直接商談して、潜在的なニーズへの手ごたえを感じた。「業界では知られていると自負していた分、エンドユーザーへのPRができていなかったと感じました。最近ではねじの専門家も少なくなり、評価も難しいため、展示会によって自ら普及活動に努めていきたいですね」。

業界のブランド企業から広く知られる・愛される企業へ

あわせて自社ホームページにも手を加えた。製品の紹介だけでなく、開発の流れやアフターフォロー体制まで、初めて訪れる人にも見やすく読みやすいページを心がけ、以前の倍以上のカウント数を記録。「サポイン事業を経て、これまで以上に注目されてくると、ねじメーカーまかせではいけない、常に努力しなくては、と意識も高くなりました」。

「産業の塩」と呼ばれるねじに付加価値を与える同社の加工技術。今後は、ゆるみ止めだけでく、切削屑の捕捉やシール・防水機能など様々なニーズに対応しながら、次世代のあらゆる産業を支えていく。
事業化&マッチング成功のポイント
汎用性・応用性の高い分野
ねじの活用範囲は広く、締結するあらゆる部品に使われる。そのため、開発後の広がりが大きく期待できた。
情報家電分野における高精度・小型化・コストダウンへのニーズを受けての開発
実際に相談を受けていたこともあり、研究開発に本腰を入れることができた。顧客あってでないと開発は難しい。
主軸事業部(「アロック事業部」)と機械事業部との連携による技術の応用
アロックで培ってきたゆるみ止め技術の蓄積と機械を製作してきたノウハウが融合。
サポイン事業を熟知する専門家によるサポート
展示会・自社ホームページの積極的な活用
活用のためのアドバイス

取締役社長 坂井賢次さん
時流やニーズを感じていても開発には莫大な資金が必要ですから、そこで足踏みしてしまう企業も多いかと思います。しかし厳しい時代を技術力で生き抜くために、こうした制度をぜひ利用してほしいですね。
申し込む前は敷居が高いと感じるかもしれませんが、担当者から申請の仕方や報告書の書き方まで親切に指導していただけるので安心ですよ。

紹介動画

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