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サポイン好事例

製品の複雑形状化・高精度化・微細化及びハイサイクル生産に対応する金型及び成形技術の開発

株式会社北熱

生き残りのカギはオリジナルの技術力

技術力が問われる中、経営の切り札としてサポインを利用

昭和52年にアルミニウム押出金型で真空熱処理を行う企業としてスタートした北熱。「当時行っていたのは、技術力のいらない単純な加工。しかし、年々経営が厳しくなる中、自社だけのオリジナル技術を持つことの重要さを痛感し、研究に力を入れることにしたのです」と話すのは、代表取締役社長 政誠一さん。
自動車部品の金属処理加工では、成長に限界がある。実際、リーマンショックでは大きな痛手を受けた。…そんな中、頼みの綱は、サポインを利用して行った新技術の研究開発だった。
従来品に比べ4倍の寿命向上を確認

自動車業界では、部品の形状の複雑化や肉薄化に伴い、ダイキャスト鋳造時において金型は大きな負担かかかるようになった。もっと平滑で、密着性の高い新しいコーティング膜を開発し、工具の寿命を延ばしたい…生き残りをかけた研究は、日に日に真剣味を増していった。
そして、サポインの第1期研究では、窒化チタンとモリブデンによるコーティング膜の開発に成功。実機鍛造評価では、従来のものに比べ4倍もの耐久性を確認することができた。
社員を活かし、まかせられる体制作りへ…人材育成にも尽力

「サポインの目的は、基本技術の獲得のほかに、人材育成という面もあります」。手ごたえを得た社長は、専属の研究員を置き、開発営業部を新設。企画立案から顧客開拓まで一貫して行う体制を作り上げた。「信頼して任せられる人材が次々生まれたことで、やれることも増えた」と社長が語る通り、このサポインの成果は、開発事業部の手によって「スムースMX」(鍛造用スムースコーティング)という名で、世に出ることとなった。当初は、採算が取れない時期もあったが、展示会への出展、ホームページでのPR、学会や大学での講演活動など精力的なアピールを行うことで、県外からの問い合わせが急増したという。開発営業部の石黒秋雄部長は「社長はいつも言ってるんです『正直ベースで仕事しなさい』って」と笑う。不具合があれば、部品を分けてもらい、自社で分析し、その報告と対策を行う。自社製品が劣っているようなら他社製品を勧める。とにかく、偽りなく付き合うことを大切にしているのだ。「おかげさまで多くの問い合わせや相談の対応に追われて、営業をする暇がない。ですが、そのように関わっている相手先とは、8割方成約につながっています」。
新たな市場の獲得と未来へ向けた地盤作り

テクスチャ技術を応用して、医薬品分野へ市場を広げることにも成功。医薬品の原料を錠剤の形に固める打錠機(工具)を開発し、医薬品大手の協力のもと商品化した。
「脱金属・脱自動車」を掲げ、自社の基本技術を転用し、伸び続ける北熱。ISO9001の取得に続き、平成26年には航空宇宙産業の認証制度JISQ9100を取得。現状にとどまらない勢いとスピード感で、5年、10年先の近未来がとても楽しみだ。
事業化&マッチング成功のポイント
●企業の経営方針にサポインテーマを反映させる強い意志
サポイン終了後すみやかな事業化をめざし、企業としての最優先課題とした。そのためには、権限のある役員が責任者として指揮することが大切。
●共同研究を成功させるには、思いを共有できる初動体制が重要
中心となる企業とその他協力団体とでは、どうしても「本気度」に差があるもの。思いの違いが研究の障害となってしまうこともあるため、メリットやリスクを共有した上で、きちんとした体制が組めるかがカギとなる。
●最終評価を担う製造部門・品質保証部門の参画が不可欠
活用のためのアドバイス

代表取締役社長 政誠一さん
共同研究において、一番難しいのが「連携」。研究が主になるからといって、研究者を固めてチームを作っても、関連するすべての企業や部署を動かすことはできません。それをやるのは、やはりトップの力でしょう。また、企業によって、研究開発における本気度は異なるため、その思いの差が研究の障害となることもあります。ですから、研究を進める前には、協力企業にもリスクとメリットをきちんと理解してもらうことが大切ですね。
紹介動画

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