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サポイン好事例

光硬化プロセスによる通電性と密着性に優れた導電ペーストの開発と
高密度・高精度かつ低コストな回路パターン形成技術開発

株式会社ミノグループ

サポインプロジェクトがもたらした社内外の意識改革

タッチパネルの画面を大きくする注目の印刷技術
戦後間もなく、美濃和紙を使った謄写版原紙メーカーとして発足した同社は、スクリーン印刷を中心とした資材・印刷機械の総合メーカーとして事業を拡大しながら、常に時代の一歩先を走り続けてきた。現在は、スマートフォンやタブレット機器等の電子デバイス分野において、タッチパネルなど印刷によって製造される技術(PE:プリンテッドエレクトロニクス)に力を入れている。

世の中のニーズにいち早く応えるために奮起

タッチパネルには、画面の黒い部分に銀線が何十本も入っているが、同社にはその線をより細く、ピッチをより狭く印刷することで「機器は小さいまま、画面はさらに大きく」という世の中のニーズに応える“差し迫った”使命があった。プロジェクトメンバーである池戸裕明さんは言う。「今回のサポイン事業は3回目の申請でやっと採択されたものです。しかしお客様からのニーズが先にあったため、サポイン事業であるかどうかに関わらず、必ずやり遂げなければならない課題でもありました。会社独自でも転写印刷からの応用など、様々な研究開発を行い,それらも事業化し評価も得ていたのですが、やればやるほど課題も見えてきて、今度はダイレクトグラビアという手法を電子デバイス分野に応用していこうということで、三度目の正直に至りました」。
全社員が一丸となって進めたプロジェクト

事業が採択されるとすぐ、社内各部署からの精鋭たちからなる「PE研究会」を組閣。メンバーが各々の専門性から検証した課題を持ちより、忌憚ない意見を交わす。研究会で起きた課題は、部署に持ち帰って再び検証した。「ひとつの部門の作業ではなく、プロジェクトとして全体を理解して関われたことが、社員個々の意識付けにつながりました。これは、サポインがもたらした大きな効果のひとつですね」。
開発に苦悩する日々を救った協力会社のアドバイス

とはいえ、事業への大変さもにじませる。「正直、苦しかった、というのが本音です。期限の中で実現しなくてはならないというプレッシャーも強かった。しかし、実際にこの技術を待っているお客様がいたため高いモチベーションが保てたということと、アドバイザーとのネットワークによって情報やアドバイスを数多く得られたという点で救われましたね。」社内外の応援を受け、光硬化技術を用いた導電ペーストの開発、またダイレクトグラビア方式を応用した高精度高速印刷機の開発はついに完了。プロジェクトは事業化という形で結実した。

サポイン事業の積極的なPRで潜在ニーズのマッチングに成功

サポイン企業であることのメリットは、事業化後にも表れてきたという。 「“研究開発をしっかり行う会社”としてネームバリューも高まり、展示会でも注目されるようになりました。引き合いやサンプル要求、工場見学のために来社する企業も増え続けています。手前味噌ですが、今のところ順調にいっていますね」。
本社工場には、サポイン事業で製作した大型機械が入口すぐのところに置かれている。工場を見学した人は、その存在感ある佇まいに、決まってどんな機械なのかを訊ねてしまうのだが、サポイン事業について話すうちに、新しい話がまとまることもあるという。「企業からの相談の中には、これ刷って、と漠然といわれるだけで、はっきりとした真の目的や内容は伏せられていることが多いのですが、こちらが研究を開示していることで,お客様側の真のニーズを聞き出せるようになりました。そこが重要なところで、よりカスタマイズに対応できる営業スタイルに変わってきているのを感じますね」。

展示会では現物を展示することにこだわる。大きな印刷機がテンポよく動くさまは、臨場感があってインパクトも大きい。黒山の人だかりができるほどの盛況ぶりに、チームメンバー一同うれしい悲鳴をあげたのは言うまでもない。
「今後は、量産ベースにのせることでコストダウンを図り、さらに応用分野への間口を広げたい」と池戸さん。ミノグループは、二度目のサポイン事業も始まり、研究・開発・展開を可能にするパイオニア企業として、今まさに歩み始めている。
事業化&マッチング成功のポイント
もともとニーズがあり、自社でも開発を進めていた
印刷は「ツール」であり、研究開発を応用しやすいテーマであったことが事業化へのポイントになった。
各部署が横連携してプロジェクトチームを組閣し、開発をすすめた
営業や総務も含めたプロジェクトチームを立ち上げたことによって社内の風通しがよくなり活性化につながった。
研究機関や各関連省庁のサポートやアドバイスを得られた
アドバイザーや各関連機関とのネットワークによって有益な情報が得られるようになった
活用のためのアドバイス

機械事業部 パッド・グラビア課 池戸裕明さん
"本研究開発に際し、やはり事業管理団体の支援は必須でした。初めて公的制度を利用しての研究開発であり、書類面の整備や事業の進捗推進に関して、アドバイスがなければ完遂できなかったことと思います。
また、事業管理団体様から事業化に向けた的確なアドバイスや、弊社の事業全般に関して有益となる情報と指導をいただけたのも幸いでした。中小企業単体での事業化は至難の技と思いますが、我々の例にもありますように、事業管理団体との緊密な連携や経産省への相談によって、道が拓けることもあります。参加するからには絶対に事業化を進めるんだという強い気持ちでぜひやり遂げてください。"
紹介動画

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