トップページ  > 施策のご案内 > 地域人材 > ものづくり中小企業 魅力大盛りサイト > ファインテック株式会社

ものづくり中小企業 魅力大盛りサイト 

最終更新日:平成30年2月8日

高精度・難加工のスペシャリスト。みんなの夢を乗せて空に飛び立つ、航空機エンジンサプライヤーへ。
ファインテック 株式会社 【富山県富山市】

  • 特殊金属素材の加工が強み。中でも、マグネシウム合金加工は20 年以上の実績あり。
  • 精密加工・難削材加工の経験が認められ、新規参入ハードルの高い「航空機産業」に進出。
  • 0.0 ミクロンの精度にこだわるモノづくり。一生ものの技術を身につけられる。
  • 先進的な航空機エンジンの技術者として、大きな変革期を迎える“業界”と“会社”の一翼を担える。

今からお話しするのは、これから迎えるであろう、あと少し先の未来。

「とにかく早く、でも快適に。ちょっとその先まで行きたいんだよね」なんてときは、
いつだってタクシー感覚で、“飛行機”をチョイス。
みんなでシェアしてちょい乗りできるし、どんなに遠くの僻地にだってすぐに到着できるから。
だから、飛行機はより“気軽な交通手段”へと変化を遂げ、今や世界中の空を飛び回っているんです。

なんて話を聞いたら、みなさん、率直にどう感じましたか?

「まぁ、それもあり得るよね」と思った方、
「いやー、実際はまだまだ時間がかかるでしょ」と感じたあなた、
「お金持ちならまだしも、一般人はそんなの現実味がない」なんて思った人もいるのでは・・・?

かくいう私も、普段は、自動車・バス・電車・徒歩という、“地に足つけた交通手段”のフルコース(笑)。
だからこそ、飛行機は多用したくてもできない、文字通り“雲の上”のような存在だと思ってしまいます。

しかし、「これは夢物語でもなんでもなくて、実現できる話なんです。
これからの航空機業界は、ここ数年の間で需要が2~3 倍にまで一気に拡大していきますし、
政府も支援に注力しつつある成長産業なんですよね」

そういって、今まさに業界への扉を叩き、サプライチェーンの一員として、
確かな一歩を踏み出そうとしているのが、「ファインテック株式会社」。
富山県富山市に本社を構え、精密機械加工のプロフェッショナル集団として、
今後、航空機の“エンジン部品製造”に力を入れていこうとしているのが、
今回のストーリーの主人公たちです。

しかし、実は航空機産業、特にエンジンへの新規参入ハードルがかなり高く、
大手企業でさえも、大変な苦労をすると言われているのだとか。
それなのに、するりと業界への切符を手にしてしまったというファインテック(!)。
そんな縁を可能にした同社の“技術”とはどんなものなのか、また、どうやって航空機業界へと参入することになったのかなどなど、ファインテックの秘密に、ぐぐっと迫っていきたいと思います。

逆境こそ、チャンスのタネ。それが”うちにしかできないモノづくり”の秘密。
そもそもファインテックの前身は、52 年前に創業された「鈴木産業」でした。
当初、電子部品の組み立てから始まり、スポーツ用品やプラスチック製品のプレス加工・金型加工を行う、いわば何でも屋だったそうです。しかし、最新技術が次々と生まれてくる時代を予測し、金属の“精密加工”、“難削材加工”という、現在の路線へとシフトしていったといいます。

たしかに、工場内を見渡してみれば、0.0 ミクロン単位まで測定できる「三次元測定機」や、縦・横・上下・斜めから加工できる「5 軸複合加工機」、自動で工具を交換していく「マシニングセンター」など、最新の機械があちらこちらに。そのどれもが、なんと一台、数千万円単位だというから驚きです。
しかも加工し終わった金属部品は、3 次元測定器で精密測定。その検査室は、24 時間365 日、常に室温23 度に保たれ続けているという徹底ぶり。

というのも、金属は、わずかな温度や湿度によっても、伸び縮みをする特性のある素材だから。
なんとなく、金属=無機質なイメージを抱いてしまいがちですが、本当は生き物のように繊細な素材のため、徹底した条件や設備の管理が必要であるということ。
だからこそファインテックの工場は、工場というよりもむしろ、“ラボ”のような雰囲気を感じる場所です。
ファインテック株式会社 イメージ写真
ファインテック株式会社 イメージ写真
「でもね、設備や条件を整えるのは、その分野に携わる者の責任として、本来あるべき当たり前の“前提”だと思うんですね。だからこそ、その前提のうえでものづくりを生業にする以上は、どこでもつくれるものじゃなくて、うちだけしかつくれないものを、つくるということ。それが、ファインテックが存在してる意味なんじゃないかなって思うんです」

そう語ってくれたのは、現社長の鈴木聡さん。とっても優しい笑顔をしたお茶目な社長ですが、その口調は力強く、また確信に満ちた表情をしているのが印象的です。

鈴木 「そこで、うちしかできないものづくりの一つに、“マグネシウム合金”の加工があるんです。もちろん、チタンやニッケルのように様々な特殊金属加工も手掛けているんですが、マグネシウムって、実は他の会社がこぞって敬遠しがちな存在で・・・。というのも、みなさんとご存じのとおり可燃性素材なので、切削した後に出た粉に、例えばほんの少しでも火種がつくとするでしょ?そしたらもう、一瞬にして発火して燃え広がっちゃう。そんな危険性を秘めた素材でもあるわけです」

ファインテック株式会社 イメージ写真株式会社中村製作所 イメージ写真
何も考えず工場見学をしていた私でしたが、たしかに隣を見れば、まさにマグネシウムの切削中。
社長の言葉を聞いて、なんだか急に怖くなってきました。

しかしファインテックは、なんと20 年もの間、“無事故”を続けているといいます。
その背景には、自分たちの実力を過信せず、マイナスと捉えられがちな部分にトライし続け、
その結果、プラスに変えて“強み”としてきたから。

長年の切削技術と品質管理が実を結び、国内大手機能樹脂メーカーや半導体製造装置メーカー、
医薬品梱包装置メーカー、住宅メーカーなど、多様なメーカーに必要不可欠な機械の部品を多く手掛けているのも、
小さな積み重ねを大切に愚直に続けてきた同社だからこそです。

それが今、“信頼”というカタチになって、ファインテックの大きな財産になっているんだなぁ。
社長の飾らない言葉に、思わずそんなことを感じた瞬間なのでした。

関わる人すべてが"Fine(ファイン)”な気持ちに!社員自ら、周りに自慢したくなる会社を目指す。


ファインテック株式会社 イメージ写真

そんな「ファインテック流・信頼関係の築き方」ですが、
まさにその関係性を象徴するかのようなエピソードが、実は社内にだって、いくつもありました。

最たる例が、今年入社2 年目になる中途社員、西井亮太さんのエピソード。
実は西井さん、前職は電気系の会社で開発業務に携わっていたエンジニアだったのですが、一軒家購入に伴って引っ越した先が、なんと鈴木社長と同じ町内だったのだとか(!)

西井
「元々転職する気なんてこれっぽっちもなかったんですよ(笑)。でも何かのきっかけで同じ町内にいる社長と話をすることがあって、 そのときたまたま社長が会社の代表だということを知り、さらにはものづくりへのアツい想いや将来の展望を聞いていくうちに、 興味を持ってしまって。それで気付いたら心動かされて、ファインテックに転職してたんです」

たまたま引っ越先の同じ町内にいた人の話を聞いて、転職してしまうなんて。
ある意味、人生を変えてしまう可能性のある決断に、迷いや後悔はなかったんでしょうか?

西井
「もちろん、正直不安はありましたね。でもここは、“0 から100 まで”、自分の手でものづくりに携われる ところが何より魅力だと思っています。今は機械のオペレーターとして、半導体製造装置や医薬品梱包 装置の部品など、お客さんから預かった図面を見ながらプログラミングして加工していくんですが、同じ ものでも、違う人が見れば違う視点で加工ができる。だからこそ、どの加工法が一番最善なのか、常に 頭はフル回転してます」

そうやって笑う西井さん。しかし最後に語ってくれた言葉が、とても印象的でした。

西井
「工場長や副工場長は、普段は冗談なんかを言う方たちなんですけど、ひとたび仕事の現場に入れば、 製品と向き合う姿勢がものすごく繊細なんですね。誰が受け取っても喜ばれるものをつくっている。そ れを目の当たりにすると、やっぱり素直にすごいと思うし、僕もそうなりたいなって思えるんです。そんな 人たちと一緒に働けるのは、この会社だからですね。仕事のやりがいって、自分が今身を置く状況の 中でいかに見つけていけるのか。それがあればどこでも楽しく仕事ができるんじゃないかな」

嘘つかない、裏切らない。そして諦めない。3 つのスピリッツで、どんなに高いハードルも超えていく。
まるで、「袖振り合うも多生の縁」のごとく、社長と西井さんとの出会いや、現場で働く社員同士のつながりのように、小さな縁や出会いを、大切にしてきたファインテック。
このひたむきな姿勢を真摯に貫いてきたことで、またひとつ、新たに掴んだものがありました。
それが、冒頭で説明したあの、“航空機のエンジン部品製造”の仕事。
なかでも、航空機のエンジン部品は、素材のほとんどが加工の難しい特殊合金だからこそ、ファインテックがまさに得意とする分野です。そこで、新潟県にある航空機部品製造の先進企業から大きな協力を得て、今後、同社の一大プロジェクトとして社運をかけての挑戦が始まっていきます。

鈴木
「これから、アフリカを始めとする途上国にどんどんインフラが整うにつれて、人の移動もどんどん活発化してきますよね。ただ、地上に鉄道や高速道路をつくるとなると、莫大なコストや時間がかかってしまうわけです。だったら、主要都市にハブ空港をつくって大型機を飛ばし、さらには三菱MRJ のような中型飛行機で各地へ移動、その先はホンダジェットのような小型飛行機で移動するほうが、圧倒的にコストも安くたくさんの人を移動させることができる。加えて、LCC の航空会社や就航地もますます拡大している現状も相まって、これからの航空機業界は、自動車業界と同じような生産需要のある業界になってくると言われているんです」

とはいえ、航空機の部品製造は、どこでも・誰でもつくれるというものではなく、
決まった部品を指定のメーカーが担当するという、いわゆる“認証”と“信頼”の世界。
そのためファインテックでは、長期の事業計画と資金計画を立て、設備を自動化無人化したり、
生産技術エンジニアリングに注力できる人員配置にすることで、
絶対的な品質保証と生産能力を保証する働き方にチャレンジしていこうとしています。

ファインテック株式会社 イメージ写真
だからこそ、ファインテックがこれから新しく仲間に迎え入れたいと思っている人材像としては、
“ものづくりが好き”と思える人だ、と語る鈴木社長。
だからといって、工業高校出身者、あるいは技術や知識を持っていることが前提ということではなく、素材の状態から完成品まで、自分の手で作りあげることに喜びを感じられる人なら、誰でもファインテックで活躍できる素地が十分にあるといいます。

鈴木
「精密機械加工=神経質っぽいイメージがあるかもしれないですけど、そういうことではなく、チームで仕事をするうえでコミュニケーションをきちんととれるかということ。加工中の音や振動、匂いなどちょっとした変化に気付いたら、“ここちょっとおかしくないですか?”って、伝えることができるかが大事なんです。なぜなら、我々は人の命を預かる部品をつくっている。それが、僕たちの仕事だからです」

これから訪れる、そう遠くない未来。今より飛行機がもっと身近になって、誰でも気軽に乗れて、
もしかしたら操縦だって簡単になっている時代がきているかもしれません。
そうなれば、航空機のエンジンに携わる仕事は、加工技術で世界中のたくさんの人命を支える、
“唯一無二の技術者”とも言えるのではないでしょうか。
加えて一生ものの技術を身に付けているからこそ、生涯現役のエンジニアとして活躍したい人には、ぴったりの舞台が広がっていきそうですね。

そんな夢のある未来に向かって、今まさに羽ばたき、次の新しい時代の一端を担おうとしているファインテック。
同社がこれからどんな挑戦を繰り広げてくれるのか、ますます目が離せません。
 

会社概要
会社名:
ファインテック株式会社
法人番号:
4190001015784  
代表者:
代表取締役社長 鈴木 聡
住所:
〒939-2312 富山県富山市八尾町薄島52-1
URL:
https://www.finetec.co.jp/別ウインドウ

このページに関するお問い合わせ先

中部経済産業局 地域経済部 地域経済課 地域人材政策室 
住所:〒460‐8510 愛知県名古屋市中区三の丸二丁目五番二号
電話番号:052‐951‐2731
FAX番号:052‐950‐1764
メールアドレス:chubu-jinzai@meti.go.jp